音を立てたら即死!?『クワイエット・プレイス』/ちぃろの映画感想文

逃げずに最後までがんばれ!

冒頭にも書きましたが、私はホラー大好きでも、旦那はホラーを得意としていません。ホラー映画を観ている時の怖がりっぷりは私以上です。
私が思うに、旦那はホラー経験値が圧倒的に足りてないんですよね。だから「構えるべき所で、構えられない」

ホラー経験値が一定以上あれば、「あ、来る」とか「ここは来ると見せかけて、来ない」ってのがわかるじゃないですか。旦那はそれがわかんないから、変なところで構えちゃってたり、まんまと脅かされたりしちゃうわけですよ。
だから、精神の消耗が激しい

映画を観終わった後、旦那は「序盤は、観に来たことを後悔した」って言ってました。うんうん、隣でものすごく怖がってたの知ってるよ。私も何度かスクリーンから目を逸らしたよ。
でも!この「序盤は」ってのがミソなんです!

確かに序盤は怖いです。“何か”の正体も知らなければ、何がセーフで何がアウトなのかもわからないわけですから。
本編が進むにつれて見えてくる“何か”の正体、どうすれば“何か”に気づかれずに生きていけるのか…そういうものがどんどんわかってくることで、序盤のような未知への恐怖はなくなります。

そうすると、楽しめるんです。家族の絆や愛を描いた、『クワイエット・プレイス』の物語が。
ホラーが苦手な旦那が「でも、面白かった」って言えたのは、逃げずに最後まで観たからなんです。

スクリーンから目を逸らしたっていい。耳を塞いだっていい。
最後まで、逃げずに、この家族を観てください。

 

おわりに。

『クワイエット・プレイス』を観て私が感じたのは、“生きること”を選択する強さです。

ゾンビ映画なんかでもそうなんですけど、もし自分が同じ状況になったら、早々に諦めると思うんですよね。諦めるっていうか、生きるか死ぬかの日々を重ねるくらいなら、自由な死を選んじゃうっていうか。
だってさ、しんどくね?負荷でかくね?

“生きること”を、強さと覚悟を持って選択する。
そうそうできるもんじゃないと思いますわ。ただただ「死にたくない」ってだけじゃ貫き通せないし、そんなんで生きてる意味あるのかって。
この家族は、“生きること”を選択し、“日々の幸せ”を得るために生きているんです。

『クワイエット・プレイス』は、良いホラー映画でした。
大ヒット上映中ですので、寒さが加速した時のために上着・視界を遮るためにブランケットを用意して、ぜひ映画館でお楽しみください。

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