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ぴよすけさんが富山にやってくる!ヤァ!ヤァ!ヤァ!
3,604日。514週と6日。118ヶ月と13日。9年10ヶ月13日。メケヤマさんがぴよすけさんと過ごした日数。
わたくしは仕事やら遊びやらで不在になることがあったので、ぴよすけさんと離れる日も何日かあったけど、その間メケヤマさんはいつもぴよすけさんと一緒でした。
メケヤマさんとふたりで名古屋に行った時も早朝に出かけて夜遅くても戻って来てたので、ぴよすけさんがおうちでお留守番するのは24時間を超えることはなかったのでした。
ぴよすけさんが(当時の)我が家に来たのは2009年5月13日。北千住にある「鳥信」という鳥専門のペットショップのホームページでお写真を見てあまりにかわいいコザクラインコにふたりして一目惚れ。鳥信のおばちゃんに「ホームページに掲載してた子は売れちゃったよ」と言われ、ふたりしてしょんぼりしながらも、そこにいたコザクラのヒナをお迎えしたら、実はそれが写真の子だったという。(おばちゃんの勘違い)
お迎えからおうちまでの道中、名前をどうしようかふたりでずっと考えてぴよすけに決めました。
小鳥をヒナから育てるのは初めてで、わからないことばっかり。いつごはんをあげればいいのかもわからず、お腹が空いたら鳴くという情報を頼りにしてたのにいつまで経っても鳴かないぴよすけさん。
そんなぴよすけさんが「ぴ!」と言ったのはます箱の中からメケヤマさんのすね毛を見たときでした。
そんなふうに、一緒に過ごしていない日があるわたくしですら、ぴよすけさんが来てからのことは今でも鮮明に思い出せるほどなのに、ずっと毎日一緒に過ごしていたメケヤマさんがぴよすけさんと離れて暮らす決意をしたのはわたくしが急なお仕事で都内と甲府を往復していた時でした。
わたくしが富山に帰るタイミングで、ぴよすけさんも一緒に富山に連れて行って欲しいと言われたんです。
昨年6月に富山に行く話になった時もぴよすけさんを連れて行く話にはならなかったのに。まさかの展開に動揺しましたが、メケヤマさんが決めたことだし、はるじもいいよって言ってくれたのでぴよすけさんを富山にお迎えすることにしました。
しかし、15年一緒だったわたくしとメケヤマさんが離れて9ヶ月。そして10年近く毎日一緒だったぴよすけさんとも離れるメケヤマさんの気持ち。それはもう計り知れないものでした。
ぴよすけさんが富山に来てから今日で8日目。
ぴよすけさんとはるじは今年1月に甲府で対面していて、はるじのこともお気に入りで富山に来てからも仲良くしております。ぴよすけさんはなぜかはるじの額やこめかみの上がお気に入りらしく、はるじが寝転がっているとそのあたりで落ち着いています。
ぴよすけさんと離れて数日、メケヤマさんは悲しみの淵にいたらしいのですが(そりゃそうよね)、ぴよすけさんの元気な日々の様子を見て悲しみの淵から生還を果たしたそうです。
そして、ぴよすけさんが富山に来てからというもの、わたくしとメケヤマさんの人生がぴよすけさんの登場によりがらりと変わったのと同じく、はるじの人生もがらりと変わり始めました。
どう変わっていったかはまたそのうち。