「立山グランベルク」をもらう
東京から越してきた友人に、富山のお菓子をもらった。「立山グランベルク」と言うらしい。
宝石をちりばめたアクセサリーのような、きれいなお菓子である。
このお菓子はシャコ貝が口を開いたような形で2枚のクッキーが組み合わされており、その間には白いクリームが挟まれている。その台座に埋め込まれるようにして、色とりどりのドライフルーツが散りばめられてあふれんばかりという様子だ。
手のひらに収まる大きさだが、それ以上の豪華さをもっている。
食べ応えも十分で、しっかりと焼き上げられたクッキー記事と、乾燥されることで濃縮されたフルーツの味わいが長く口の中に広がるのを感じた。
人によっては重たく感じるかな、とも思われるほどである。
生地には酒粕が使われているらしく、米どころ・酒どころでもある富山の雰囲気を感じさせてもくれる。
富山のシンボル「立山」
この「立山グランベルク」の見かけ上の最も大きな特徴は、何と言っても、遠方より眺めた立山連峰を模しているところであろう。
ギザギザにカットされたクッキーが全体のシルエットを形作っていて、高山の山並みの形を模している。その上半分はたっぷりと白くアイシングされていて、日本画のような風情である。
その間には細かく刻まれたドライフルーツがあるのだが、これは紅葉を表しているらしい。
雪に覆われた山肌と秋の紅葉というのは実際には同時に見られるものではないが、それを1つの景色の中に取り込みたいという欲心が、この贅沢な菓子を生み出したのだろう。
立山登山と富山の子供
立山といえば、僕にとって、そしておそらく多くの富山県民にとって思い出深い行事がある。
小学校の立山登山である。
僕の生まれ育った富山県に於いては、小学5・6年になると学校行事として立山に登らされるという伝統が存在した。
標高2000mを超える希薄な空気の中で岩だらけの道を歩くなかなかに過酷なイベントであるが、僕の参加した年度などは他の学校で死者が出ても決行されていた。地元民のこの行事に対する並々ならぬ熱意がうかがえるようだ。
これは特に根拠のある話では無いのだが、この立山登山というのは一種の通過儀礼としての役割をもっているのではなかろうか?
元服を間近にした子供たちが指導者たる大人に引き連れられて、ひととき過酷な非日常に身を置く。その歩みの先、雄山の頂上に立てば眼前には遥か向こうまで広大な世界が開けている。まるで若者たちの前途を象徴するように、というのは言い過ぎだろうか?










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