排熱日記が更新されなかったのは、「熱」が出てなかったから?
そういうわけでもないのですが、ひたすらに燃料を投入する日々でした。そしてぶすぶすぐつぐつと燃えてるのか煮えているのか焦げているのか……自分の中でもどう処理をすればいいのかわからない「何か」が熱を帯びていました。
2回目の個展開催決定「いぬとかみさま」
その「何か」がうすぼんやりと見えてきた頃、アーティストほりたみわとしての2回目の個展が決まりました。
前回は作品がある程度溜まってからの決定でしたが、今回作品はまだほんの少しだけ……。あれこれ並行して描いております。
スケジュールは2024年12月7日〜2025年1月13日。そしてテーマは「いぬとかみさま」。
英語だとDOG & GOD……そう、「DOG」のさかさまはなんと「GOD」なんです。
そんなテーマにしたのは今年の5月5日にお迎えしました狆の仔犬「ちまき」によってまさかの気づきを得られたから。
ちまきのかわいさ
犬を飼うなら狆が飼いたいなあという思いを再確認していた1〜2日後、目の前にあらわれたのがちまきでした。なんという奇跡!引き寄せ上手!
ここではお迎えした詳しい経緯は省きます。
しかもとんでもなくかわいい!!
こどもの日にお迎えしたからちまきです。
小さくてころころでふわふわ。よちよちと歩くちまきのかわいさはもちろん。
少しずつ成長していろんなことが理解できるようになっていく中での意思表示のかわいさ。
きらきらと輝く表情、身体のすべてからあふれる感情、ちまきとの日々すべてにノックアウトされました。
これまで「かわいいかみさま」を描いていながら、真の「かわいい」とは何なのかをまざまざと見せつけられました。清々しいまでの完敗です。
「かわいい」を反省
今まで描いてきた「かわいい」なんてちまきの足元にも及ばず。本当にすみませんでした。
全力で反省。
そしてちまきと触れ合う中で、真の「かわいい」とは何なのかを学ばせていただくことに。一からやり直します。
顔のバランスはもちろん、毛先のうねりひとつひとつ、におい、うんこさえも……すべてが繋がってうまれる「かわいい」の強さ。何ひとつ無駄が無いということに気づかされました。完全無欠。かわいいは神。
そんな神的かわいさのちまきと触れ合う中で、ちまきの中にかみさまを見出すだけではなく、自分自身もそこに見出しました。
かみさまとにんげんといぬ
「自分とちまき」の中に「かみさまとにんげん」「にんげんとかみさま」を見出し、今回の展示では「GOD(かみさま)」とそのさかさまな「DOG(いぬ)」を描きます。
ほりたみわ展 いぬとかみさま
というわけで、以下「ほりたみわ展 いぬとかみさま」への思いになります。
かみさまってどんなかたち?
どんなにおいがするんだろう?
かみさまって……一体何なんでしょう?
かみさまって形もにおいもわからない。だけどふとした瞬間に「神」の存在を感じることがあるのではないでしょうか。
美しい自然の姿や大切な人との出会い。わたしたちの人生には奇跡が満ちています。
古今東西、さまざまなかみさまやほとけさまが描かれ、彫刻に刻まれてきました。それぞれの文化や生活に溶け込んだその姿は、時にわたしたちの日常の中にふと顔を覗かせます。
「いぬとかみさま」は自分自身とかみさまとの関係を描きました。
こどもの日にお迎えした狆の仔犬、ちまきとの最初の瞬間は、運命に導かれたようでした。
その小さなふわふわに触れた瞬間、他の仔犬にはなかった、ふしぎなぬくもりというか、言葉では表せない何かを感じました。
ちまきと暮らしていく中で、ちまきはいつでもまっすぐな愛と信頼で接してくれました。
ちまきの愛と信頼によって、インドの聖典「バガヴァッド・ギーター」に書いてあった「私に意と知性を捧げ、私を信愛するヨーギン、彼は私にとって愛しい。(BG12-14)」の意味がわかったような気がしました。
愛しのクリシュナ(インドのかみさま)が語る言葉が綴られた「バガヴァッド・ギーター」はわたくしにとってかみさまそのものでもあります。
わたしたち人間もかみさまと向き合う心がちまきのように純粋であることで、人はもっと深いしあわせと心の平安を得ることができる。
純粋な愛を注ぎ、信頼を寄せ合うことが、かみさまとのつながりを感じさせてくれるものだと気づきました。
この展示を通して、あなた自身のかみさまやほとけさまとのつながりを感じ、心があたたかくなる瞬間を見つけてもらえたら嬉しいです。
※『神様』ではなく『かみさま』という表記なのは、畏怖の念だけでなく、わたしたちの日常に寄り添う身近で温かな存在として感じられるようにという思いからです。
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