雷に打たれました

雷に打たれるというのはこういうことかと思うような作品に出会えました。
わたくしのイラストのお仕事がきっかけでご縁が繋がりました上沢かおりさんが3月21日に長野県千曲市でギャラリーart cocoonみらいをオープン。
先日かおりさんからご連絡いただき、art cocoonみらいで開催中の斉藤裕之展に行ってきたのですが、素晴らしすぎました……。

牛久に音楽ライブを見に行って、併設のギャラリーの個展で一目惚れしたのが斉藤裕之さんの絵との出会い。優れた俳句のような絵っていうのかなあ。誰にでもありそうな親しみやすい日常にすばやくさりげなくスポットをあててくれて、ハンパない画力がむだなものを排して、小さなサイズに、十分な想像の余地のある世界というか宇宙をつくってくれている。ふっと笑えるようにかろやかで楽しい。そして美しい。今展では長野や千曲市の風景、千曲市の家庭で作られた干し柿や、信州産のりんごなども描いていただきました。どうぞお楽しみに。
(art cocoonみらい ディレクター 上沢かおり)
まず、このかおりさんの紹介文できゅん!作品の画像を見てきゅん!斉藤さんの「平熱日記」を読んだらずきゅうんん!!としました。
もう、このかおりさんの文章に全てが詰まってます。わたくしがこれ以上言葉を付け足す必要はないので、ぜひ行って!で終わりにしてもいいほどなので蛇足ですが、素晴らしすぎたので言わせて!
初日はアーティストトークと制作実演もあるということで、ずきゅうんん!なわたくし「これは行くしか!!!」というわけで親方のスケジュールも確認しないイキオイで行くことを決断し、親方も巻き込んで千曲に行ってきました!
アーティストトークでは超絶貴重なお話を伺うことができ、制作実演では超絶間近で制作している様子を拝見することができるという奇跡のような時間を過ごしてきました。
斉藤裕之と平熱日記について

斉藤裕之(さいとう ひろゆき)
山口県生まれ 茨城県牛久市在住
東京芸術大学大学院美術研究科(油画専攻)
後期博士課程満期退学
平熱日記
「一日一回は筆を持とうと思って毎朝描き始めた小さな絵。身の回りの風景や些細な日常のできごと。平熱だから感じる少しの温度。それからしばらくして書き始めたエッセイ。どちらも「平熱日記」(Normal Temperature Diary・ノーテン記)と名付けました。」
(斉藤裕之)
わたくしこの「平熱日記」でハート鷲掴みどころか、本当に雷に打たれたような衝撃を受けました。なにがって「Normal Temperature Diary・ノーテン記」が最高。まずこのセンス!だいすき!そしてエッセイが本当にすてきなんですよ。
まさに「平熱」なんです。やさしいんです。バファリンのやさしさだけ!みたいな。でもただふわふわとやさしいだけじゃなく、ちゃんと芯がある。
切り口が本当に絶妙ですてきなんです。とにかく「平熱日記」読んで!