ガシャポンでとある攻略法をやったら奇跡が起きた話【豆ガシャ本 花とゆめ 50周年記念】

極めて平静を装いつつ、わたしは颯爽とその店を出た。こ、こんな奇跡あるんか……?

夕暮れの巣鴨、地蔵通り商店街の一角で私は喜びに打ち震えていた。

飛んだ飛んだ理性が飛んだ

わたしはミニチュアが好きだ。

しかしながら、買っても飾る場所に困るのでまず買わない。とっても心がときめくけれど、ミニチュア景品のガシャポンなんかも滅多にやらない。

こればっかりは理性ある人間のなせる業である。

そんな理性あるわたしが、どうしても我慢ならなくて久しぶりにガシャポンをやってしまった。

500円もするガシャポンを、なんと2回も。

花とゆめ50周年記念の豆ガシャ本が可愛いすぎる

ある日、Xを何気なく見ていたらガシャポン情報を投稿している人のポストが目に入った。

そういえばこんなアカウントをフォローしてたっけ。ぼんやり見ていた私の脳みそが一瞬で覚醒した。

それは、花とゆめ50周年記念でコミックスの豆本ガシャ本が出るという情報だった。歴代の名作をミニチュアに?一回500円?高いな……へえ、どれどれ。

私が大好きな『ぼくの地球を守って』や、『赤ちゃんと僕』、そして『フルーツバスケット』なんかもあるではないか。な、中身も印刷されているだと……ッ!?

ほ、欲しい!!!絶対に欲しい!!!絶対絶対に欲しい!!!ゼッタイ!!!!

理性は瞬く間に消えた。

ちょうど仕事をしに東京へ行くし、ガシャポンやるしかねえ!!!

偶然は必然というけれど

そんなこんなで東京での仕事が終わり、美術館巡りなどした後に流れで巣鴨へ。

ガシャポンのことは頭にありつつも、回せる場所を探していないからどうしたもんかと思っていた矢先である。

なんということか、ガシャポン店があるではないか。迷わず入店した。

欲しいものがあった気がするけど何だったかなあ、とぼんやり店内を見ていたら発見!花とゆめの豆ガシャ本!そうだ!これやりたかったやつだ!

うおおおおお!いきなり理性崩壊!!!

しかし!待て待て。欲しいものを明確にしとこう。

6作品中、私的に当たりは3つだな……。確率は1/2か。でも一番欲しいのは?そりゃ『ぼくの地球を守って』でしょう!!

つい最近、コミックス全巻セットを買って久しぶりに読んでめちゃくちゃ泣いた作品だ。

そうだ!ここは、あの攻略法をやるしかない……っ!!!

当たりを引くコツ

むがじん編集長のほりたさんは元スピリチュアル系ギャンブラー。(そんなジャンルは無い)

実際にスロットで勝って奇跡をみせてくれたこともあったし、万馬券を当てたとか、台と会話するとかそりゃもう朝飯前なチートしてる人。なんか瞑想とかヨガやってると当たるらしい。

ということで、ほりたさんから色々を聞いただけの私もなんかそれっぽくやってみます。瞑想もヨガも特にやってないけど、まあメンタル次第だ。やってみよ!

コツその1.心頭滅却

とにかく、心を静めて、ガチャに集中して狙いを定める。

コツその2.欲しい景品を思い浮かべて台に伝える

自分が真に欲しいものを頭の中に思い浮かべて、それを手にした自分を想像する。ガシャポンの機械にも伝えてみる。

ここで「無理」って思ったらダメ。弱気になった瞬間に終わり

(店に入る時に負けるイメージしてたら負けるって元スピリチュアル系ギャンブラーほりたさんが言ってた)

ちなみに私はこの瞬間に一番欲しいやつが出ると確信。当たるやつだこれ!

奇跡は起きます!起こしてみせます!

さて、かくしてガチャを引いた私はどうなっただろうか?

そう!なんと1回目で見事に一番欲しかった『ぼくの地球を守って』の豆ガシャ本をゲットした!

うおおおおおおおお!!!本当に出た!!!僥倖ッッッッッ!!!歓喜!!!

感動し、そしてやはり欲が出て、急に弱気なってしまった……。

うぅ、上手いこといったけど次はさすがに無理なんじゃないか……。『赤ちゃんと僕』も欲しいけど、もう無理でしょ、こんな奇跡そんな何度も起きないよ……。

はい、完全に負け戦。ああ、こんな気持ちで引いてもダメだと思いつつも手は止まらず、500円を入れている。

迷いが消えぬままレバーを回すも、出てこない。

……え?

奇跡は2度起きる

あれ?出てこない?あれ?いや、お金入れてなかった?

この時、わたしは欲望によって混乱していた。もはや自分が500円入れたかどうかすら分からなくなり、慌てて手元の100円玉を数えてみる。

うん、確かに1000円分を崩したな。最初に財布の中にあった100円玉は2枚で、今ここには700円しかないから……500円を入れている!!

もはやこんな簡単な算数すらギリギリの極限状態だった。良かった、今ギャンブルやってなくて。メンタル弱すぎわろた。

と、とりあえず店員さんを呼ぼう!小部屋をノックし、景品が出ないことを告げると、店員さんが来てくれた。

店員さんがすぐに機械を開けてガシャポンの詰まりなどを解消してみている。そして中の100円玉を取り、再投入して回してみるも、出てこない。

店員さん「あー、出ないですね」

良かった、本当に不具合だったと安心する。もう一度機械を開く店員さん。

店員さん「ここから好きなの取って良いですよー」

え。は?え、まじ?え?うそ?

わたし「え……ここから好きなのを選んでいいんですか……?」

恐る恐る聞く小心者。降って湧いた幸運にビビっている。

店員さん「はい。どうぞ」

淡々と言う店員さん。お言葉に甘えて、しかしあからさまに選ぶのは気が引けるのでサッと手前のを1つ取る。

でも欲しかったのとは違うからもう1つだけ手に取る。もうこれが自分的にハズレでもいいや……。

と思ったら、そこには『赤ちゃんと僕』の文字!!!!

うおおおおおおお当たりいいいいい!!!!まるで1G連でもしたかのような喜びと、脳内麻薬が一気に溢れ出てくる感覚があった。

「ありがとうございます!!」

う!こんなに喜んでいることを、こんなにも冷めた様子の店員さんに気取られてはいけない。

舌の端っこを歯で噛み締めることで表情が崩れないようにしつつ、落ち着いた様を装って店を後にした。(宝塚のトップスターが涙が込み上げてきた時に泣かないようにやっていたという方法だ)

欲しいものは引けないだろうなという私の直感は、やっぱり当たった。しかし、機械が不具合を起こしてしまって欲しいやつをゲットしたという奇跡が起きたのでした……。

まとめ:想像の斜め上で奇跡は起こるよ

神様って本当にいるんだ。いやいや、そこまでやれとは言ってないのよ。

でも、ありがとうございます!!!!くっそ可愛い〜。

表紙はこれを切り取り線で切って作れる仕様。うう……可愛いよおおお。

手のひらに数冊は収まるサイズ感。

ミニチュアっていいよね……。

しっかり中身が印刷されているう。ちなみに収録内容は実際の書籍から抜粋したバンダイ編集版だそう。

読めないけどいいの。

こりゃ虫眼鏡がいりますな。

なんにせよ、皆様も是非あの攻略法をお試しあれ。思っていた形で奇跡が起こるとは限らないけどね。

【電子版】花とゆめ 23号(2024年)

【電子版】花とゆめ 23号(2024年)

花とゆめ編集部
469円(11/20 04:59時点)
発売日: 2024/11/05
Amazonの情報を掲載しています
ぼくの地球を守って 全12巻 完結セット(白泉社文庫)

ぼくの地球を守って 全12巻 完結セット(白泉社文庫)

日渡 早紀
8,267円(11/20 04:59時点)
Amazonの情報を掲載しています
スポンサーリンク