ひげすけのつぶやき。略してひげつぶ。ひまつぶしにどうぞ。
「本気」なんてものはない。
よく言うじゃない。「俺が本気出したらこんなもんじゃない」とか「そろそろ本気出す」とか。
でも、そういう「本気」なんてものはないのよねって思ったときのお話。この手の話しだすとそもそもの定義の話になってきちゃうけど。
あと、「君とのことは本気で考えているよ」的な「本気」は別です。それは知らん。
十数年前にとあるシューティングゲームの大会がありまして。
まだまだゲームに夢中だったわたくしはそれに向けて日々練習してたんだけど、どうしても点数が伸びなかったの。メケヤマさんのほうがたいていそれより上をいってて。一緒に技を磨いていたお友達も誰かがずば抜けるってこともなくてみんな同じくらいの点数でした。
一番やってくれそうだったメケヤマさんは本番に弱くて緊張でおなか痛くなって、残念な結果で終了。一緒に参加してたお友達も点数伸びなくて、終了後はみんなで残念会ね…なんて思いながらわたくしの順番になったの。
そしたら。
それまでの人生で最高得点を出してわたくしが優勝しました。まさかの展開。
で、「本番に強いよね~本気出しちゃったよね~」なんて称賛されて、自分でもそんな気になってたんだけど、よくよく考えたら「本気」なんてないんだわって思いました。だってみんないつでも本気だもの。
「後で本気を出すために手を抜く」んだとしたらそこも込みで「本気」だもんね。「本番で実力を発揮するためにいつでも本気」だとしたらそれも「本気」だし。
本番のときわたくしが考えていたことなんて何もなくて、ただただゲームに集中していました。あの時のことはもうあんまり思い出せないけど、すごく集中していたってことだけは思い出せます。
「本気出そう」とか「本気出せる」とかそんなこと考えてもなかったの。
なんていうのかしら。点で観るか線で観るかって話よねたぶん。
○○○○○○○●○○
これの●がいわゆる「良い状態」だとして、そこだけを「本気」というのかどうかってことだと思うの。
でもその●を出すために他の○があるんだとしたらそこも込みで観るんじゃないかしらって思っちゃったの。
「全力」とか「がんばる」とかも同じだけど、人って常に全力だし、がんばってるし、本気だし。
だから「本気」なんてものはないのよね。
なんて書きながら今日はエコモード。