デイリーポータルZオーディション裏側の一部をむがじんで!
9月30日、わたくしほりたみわは新宿にいたんです。お昼に一件打ち合わせがあり、その後とあるオーディションへ。とあるといいますか、デイリーポータルZの企画のオーディションだったんですが。
映画の主人公を決めるためのオーディションでした。撮らないけど。
映画のオーディションなんだけど、撮らない映画のオーディション。トルーさんの企画で、「オーディションをやってみたい」ということで架空の映画製作のためのオーディションが開催されたのでした。
お昼の別件の打ち合わせ時にもそのオーディションの話になったのですが、「言っている意味がわからない」という反応でした。わかります。その反応が普通です。その意味が分からないオーディションに行ってきたんです。
オーディション受けることを決めたわたくしは「楽しそう」という理由だけで参加を決意いたしました。映画の大まかな内容が「自衛隊が戦国に」というわたくしの大好きな戦国自衛隊的な内容だったのも、楽しそうポイントがさらに加算されました。何度も言いますが映画撮らないんですけどね。
オーディションを受ける強敵(と書いてともと読む)は3名
テーマが戦国だったからか、自衛隊だったからか、他3名はみんな男性でした。一人はお笑い芸人さん、一人は難しい勉強をされてる方、もう一人はマジックが出来る方…このお三方、トルーさん(北村さん)のお知り合いらしくて、そこに謎のイラストレーターほりたみわときどき熊手芸術家のN山ひげすけ。トルーさん初めましてなのはわたくしだけ。
イキオイだけで来たものの、来ちゃってよかったのかなという気持ちがちょっと出てきました。
差別化を図るものの
架空の映画のオーディションとはいえ、どこまで真剣にやるのか…そもそもどこまで演技ができるのか自分でもわからない中、演技の順番的にたいてい一番になっていた芸人さんがかなりかっ飛ばしてくるので(さすが芸人さんです)、かっ飛びでは勝負できないなと思ったわたくしはあえて低めに攻めていきました。
でもそこでやってみてわかったことは普通っぽい演技をするほうがむしろ難しいということでした。だからといってかっ飛ばしで勝負もできないんですが。低めを攻めると確実にストライクゾーンはずれちゃう…。
そんなこと考えてやっても、映画撮らないんですけどね。
といいいますか、映画撮らないってわかってるのに集まってることがおもしろくて、そこをこらえるのに必死でした。何かあるとひとりでぶっふぉ!と吹いてました。
撮らない映画のオーディションなのに、演技について考えちゃったりしているこの状況がどうにもおもしろくて。
そもそもお芝居の経験なんて皆無でしたが…
オーディションでは渡された台本(というか一枚の紙でしたが)から、いくつかのシチュエーションを演じました。今思えば練習もなく、よくもまあいきなり演じたものです。何の役をやったか記憶がなくなるほど遠い過去に演劇をやったはずですが、それ以外では人生において何かを演じることなんてありませんでした。
そんな状態でのオーディションでしたので、もちろん全然出来てませんでしたが、あまりの声の出なさっぷりにむしろ演劇スイッチ入っちゃったというか、こういうのやってみるのもおもしろいかもと思い始めてきました。
幸か不幸か小道具はばっちり
ちょうどこの日新宿でのパーカー及びプロフィール撮影の予定があって、ついでにお昼の打ち合わせの様子や、なんならオーディションの様子も写真に収める予定だったのですが、カメラマンのおみそが風邪を引いてお休み。
でもお休みの連絡をもらった時にはもう家を出ていたのでおひげやら熊手やら、謎の小道具たちをオーディションで(無理矢理)活躍させたのでした。おひげはフリスクになりました。熊手は開幕から持参して武器にするべきでした。反省。
そんなこんなでそこにあるもの(自分を含めて)出せる力は出し切りました。これが今の実力です。
そして結果発表
オーディション終わって結果発表を待つ間、撮らないってわかっていてもドキドキしちゃう。そして芸人さんの芝居のうまさに他3人はすでに意気消沈気味。結果発表前からもうわかっちゃってるよねみたいな雰囲気。でもいいんです、貴重な体験ができましたし。
まさかのおひげ合格!!!
ところがなぜだか合格したのはわたくしほりたみわ。しかも本気で審査した結果らしくて驚きです。びっくりしすぎてまともなコメントもリアクションもできませんでしたが、架空のオーディションとはいえ合格はとても嬉しかったです。
オーディション終了後、この喜びをみんなに伝えたところ、「おめでとう!」「おめおめ~」など、とても淡泊なお祝いの言葉をいただきました。ありがとう!ありあり~
これからもっと役作りを頑張っていってみんなに愛される役者を目指していきたいと思います!!
トルーさん、他みなさま、とても楽しい時間をありがとうございました!
トルーさんの撮らない映画の記事はこちら。
◉映画を撮らない、という強い気持ちがあればオーディションだけ体験できる
このあたりでプロフィール写真の撮影するつもりだったの。