一本のnoteの記事に、30万超の値段がついた話

みなさまこんにちは。文字でお金を稼いでますか?
今日は、わたくしの書いた一本の記事が30万超の価値を持つことになった話をします。

描かない絵描き、多神和です。どうもどうも。絵も描かずに文字書いちゃってます。

とはいえ、わたくしの記事が売れたわけでもバズったわけでもありません。なんならほとんど人目につかないまま消えていきました。

ただ、書いた文章が30万円を超える価値を持っただけです。

どういうことか、という話をこれからしますね。

調べたうえで選んだ、あるECサービス

一昨年末の出来事。むがじんをこれからきちんと育てていくために、わたくしはあるECサービスと契約しました。勢いで決めたわけではありません。

そのECサービスから直接話を聞き、他の人からも話を聞き、ネットでも評判を調べました。
「〇〇 評判」といった検索も、もちろんしております。

調べた限りでは、悪い話はほとんど出てこない。むしろ、きれいな声ばかりが並んでいる印象でした。大手企業も使っているようですし。見栄えも良い。

それなら大丈夫だろう、と判断しました。

月額とサービスが、どう考えても釣り合わなかった

ところが。契約して使い始めて、すぐに違和感が出ました。

月額は立派(わかりやすく言うなら高い)。でも、中身がまったく追いついていない

特にひどかったのが、サイトのデザイン。

契約の決め手になったのは見栄えの良さでもあったのですが、実際契約して使ってみると、「これで合っているのか不安になる」タイプの出来。

えっと……あの見栄えの良さはどうすれば?

ちゃんとした見た目にしようとすると、まさかの別料金。

つまり、普通に見えるサイトにするだけでも、これまでの月額とは別に、さらにお金が必要
3万円を超える月額は一体何のために払っているのか、よく分からなくなってしまいました。

とはいえ、ここのECサービスのメインの売りは伴走。たぶん。

サイト立ち上げまでは3人、立ち上げてからも一人は伴走してくれるということだったので、これはデザインの費用ではなく、そこの費用なのかななんて思ってみたりもしつつ。

説明の勢いで入れられた、高額オプション

解約への決定打になったのは契約時に入れられた(と言っても過言じゃない)オプションでした。

説明をばばばばっと浴びている最中に、
「このオプションも付けておきますね」
「半年は無料なので大丈夫です」
と、まあまあ高額なオプションが、当たり前のように組み込まれました。

その場では、「無料なら……」と思ってしまう。
後から解約すればいいやって思ってもそんなの忘れちゃうのが人間です。

半年後、連絡もなく始まった課金

そして半年後。

あぁ、そういえば……なんて気づいて解約しようと思ったのですが、残念ながらちょうど課金が始まっていました。

もちろん事前の連絡はありません。

事業のために伴走してくれると言っていたのに、課金が始まる前の一言もない。
「そろそろ無料期間が終わりますが、続けますか?」
みたいな一言なんてあるわけもなく。結局伴走ってなんだったの。

解約を決め、noteに書いた

最初は、月額費用が高くてもそのうち回収できるなら……と思って始めましたが、やればやるほど回収の見込みが薄くなり。

むがじんの今後を考えたとき、これは違うなと思ってしまいました。

支払っている月額と、受け取っているものが、どう考えても釣り合っていない。

そこで解約を決め、一連の経緯をnoteに書きました。

タイトルは【〇〇で30万超溶かした話】。

何が起きたか、どこでおかしいと感じたかを、淡々と書きました。
理由はひとつ。これ以上、同じ目に遭う人が出てほしくなかったからです。

noteを読んだ人と、会社からの連絡

そのnoteに、ちょうどそのECサービスの説明会に参加していた人から反応が来ました。
「今まさに検討していました」という内容でした。

書いてよかったと思いました。あの記事は、わたくしの愚痴ではなく、こういう人への警鐘でしたから。

その数日後、その会社から連絡が来ました。noteを読みましたと。

そしてまさかの提案が。

「記事を削除していただけないでしょうか。削除していただけたら、違約金(約20万円)は請求しません。」

このとき、はっきり分かりました。

お金を使えば、言葉を無かったことにできる。そう考える会社は、実際に存在する。

一本の記事で、現実が動いた

でも、記事を引っ込める気はありませんでした。わたくしの書いた記事はその会社への攻撃ではなく、契約を考えてしまっている人への注意喚起だったからです。

そう伝えた上で、違約金だけでは納得できない。最低でも今後支払う予定の分も、すべてなしでなければおかしい。なんならこれまで支払ったお金と時間も返してほしいくらい。

そうお伝えしました。

そして数日後。

「将来分(未発生分)のご請求は行わない」という返答が来ました。これまで支払った分は戻ってきませんが、これ以上は支払わなくていい。

正直、これ以上の支払いはキツかったことと、注意喚起として届いた人がいたこと、今後契約した人への対応について社内で一生懸命向き合ってくれそうだったこともあって、もうこの記事の役目は終えたのかもしれないなと思い、記事は非公開にすることにしました。

つまり、ここまでの話を一文でまとめると、一本のnoteの記事によって、30万円以上の支払い義務が消えた、ということになります。

とはいえ、記事が売れたわけでも、収益が出たわけでもありません。

それでも、あの記事は30万超の価値を持った文章になりました。

補足:書かれなかった続編

あのnoteは、約束をしたため、現在は非公開にしています。続編も書きませんでした。

ちなみに、書こうと思っていた続編の内容は、
「実際に溶かした金額は、30万超どころじゃなく50万超だったよね」
という話でした。

最後に伝えたいこと

この出来事を、あとから振り返って思ったことがあります。

一本の記事が30万超の価値を持った、という事実よりも、
その途中で見えた構造の方が、ずっと大事だったかもしれません。

「〇〇 評判」で検索して、悪評が一切出てこない会社は、安心材料ではなく、むしろ確認ポイントだということ。

人が本当に使っていれば、不満がゼロなはずはありません。出ていないのか、出せないのか、消えているのか。そこは、ちゃんと疑っていい。むしろ、疑った方がいいかもしれません。

むがじんとして

これは、一個人、小さな団体が企業に勝った話ではありません。ただ、言葉を書いたら、現実が一歩動いた。それだけの話です。

だけど、書いてよかった。しかも憤りにまかせて書いたのではなく、同じような目に遭う人が一人でも減って欲しいという思いで書いた記事。

非公開にしたから注意喚起の役目的には十分とはいえなかったかもしれない。だけど、一企業の話ではなく、他にも同じようなことをする存在はどこにでもいる。

だから、どこかの企業に特定するよりも、意味のある記事になればいいなという思いでこれを書きました。(お金を支払わずにすむからという理由で非公開にしたことを正当化)

文章って、たまに、お金より強い。

想いを伝えることの大切さもあらためて感じる出来事でした。

一本の記事が30万超の価値を持つことがある。

それはたぶん、文章が強かったというより、現実のほうが、ちょっと脆かっただけだと思う。

だからわたくしは今日も書きます。

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ABOUT US
ほりたみわ/多神和(たみわ)
多神和と書いて、たみわ。 一人であり、たくさんであり、かみさまたちの和を映す存在。 イラスト・漫画・張子・熊手・Reboot™・神ノ貌など、祈りと観察をもとに表現を続ける多層的クリエイター。 かみさまや犬、無機物とも会話しながら、目に見えないものを形にしている。 Reboot™では、自責の迷路から抜け出すナビゲーター。