「願った夢は必ず叶う」を体現した男。太仁田ブ厚インタビュー②

太仁田ブ厚の奇跡のような軌跡

お写真右の風船は大道芸人さんから頂いたもの(撮影 冨田実布)

太仁田ブ厚さんの奇跡のような出来事はまだまだ続きます。そしてついに聖地に…!!

前後編になるかと思っていたのですが、全然おさまらなかったので①②…となりました。

◉「願った夢は必ず叶う」を体現した男。太仁田ブ厚インタビュー①

の続きです。

次のオファー

で、その時限りで「いい思い出ができたな~」って思ってたらその次にオファーを頂いて…。「電流爆破風」でパンディータ選手とやってくださいって。

ーひゃああ!すごい!!

チャンスを頂いて、そのチャンスを活かせたかどうかって、正直自分ではどうかわからないんですよ。お客さんの反応もその時は耳に入らないくらいいっぱいいっぱいだし、ただただ目の前のことをやって「あーどうしようもねえな、しょっぺえな」って思ってたらそういうお話を頂いたから、じゃあもう腹決めてやるしかねえって。っていうんで爆破風を本格的にプロのリングでやるという決意をするわけですね。

それが今年の6月以降の話だから、引退興行まで5ヶ月ですよ。この5ヶ月が妙に濃かったんですよ。俺たぶん年内に死ぬんじゃねえかなって思うくらい、いろんなことが起こりすぎた。

ー5ヶ月の間に!!特濃ですね…。

大仁田さんと全国巡業

だってねえ、大仁田さんと全国巡業するわけですよ。山口の下関行って、四国香川の高松行って、徳島県まわってっていうFMWさんのツアーに同行させて頂いたとき、俺実は大仁田さんと同じ車でまわったんですよ。

ーうわあ!すごい!!大仁田さんと同じ車だなんて!!

で、大仁田さんと俺と付き人の方と事務所のスタッフの方と。4人で交代で車運転しながらずーっとまわるわけですよ。

試合後には大仁田さんと飯食わせて頂いて…この前までただの憧れの人だったのが、今やある意味では師匠になるわけですよ。

ーもう展開がすごすぎ…。

大仁田さんとの師弟愛

ほんとすごすぎですよ。で、大仁田さんってあんまり他のレスラーの試合あんまりご覧にならないみたいなんですよね。ご自身が爆破という大きな試合があるからそこに集中してらっしゃるというのもあると思うんですけど。

それなのに俺の試合はだいたい見て下さってて、試合が終わったらアドバイスが頂けるわけですよ。

ーひぇええええ!アドバイスまで!それは嬉しすぎる!

「お前もうちょっとさ、お客さんとの距離詰めろよ」とか「もっとお客さんの方を向いて。相手だけ見てたんじゃダメだよ」って。

さっきの大道芸もそうですよね。(インタビュー前一緒に大道芸見てました)自分の技だけやっててもお客さんしーんとしてるのと同じで、お客さんに対して「もっとこうして〜!」っていうやりとり。それって俺のプロレスにも共通するところがあるなあって思ったし。

プロレスも「対相手」じゃなくて、「対お客さん」っていう部分もあるし。試合の勝敗もあるんだけど、最後の「勝ち」ってお客さんの記憶により残ったほうが勝ちだと思ってるんで。

そういう意味だとやっぱり「対お客さん」っていう部分が強いから、そういうところをあらためて大仁田さんから教えて頂きましたね。

ーもう完全にお師匠様じゃないですか!むしろそれ以上の何かを感じます…。

全国巡業→聖地巡礼的な

巡業をまわってる中で、「西の聖地」っていわれる大阪府立体育会館があるわけですよ。普通にアマチュアでも学生プロレスでもやってたら立てるわけがないような大きい箱なんです。そこでも爆破風をやらせて頂いて。

そこに立たせて頂いて、大観衆の前でやらせて頂いて。そしたら大仁田さんが「せっかくだからさ、聖地まわろうか」って。

ーふおおおお!

「じゃあ、九州の博多スターレーン(九州の聖地)でお前やれ」って言って頂いて。

ーぎゃあああ!

今まで「スターレーンでやったんだ〜」ってプロレス雑誌とかで見ていた光景が目の前にあるわけですよ。

ーなにその奇跡!!

あぁ、ここなんだ…。俺お客さんじゃなくて、中でやるんだ…。って。

なんかその思いで現実感はないんだけど、お客さんとのふれあいとか入場の時に入場曲がかかって、お客さんの手拍子が聞こえてきたときに現実味が増すわけですよ。

あぁ、俺やんなきゃいけないんだ。やるんだ。西の聖地2カ所目に出るんだ…って思いながら試合に向かって。

大仁田さんのグッドウェザー伝説

(撮影 冨田実布)

ただ、この時めっちゃ台風直撃してて、しかも翌日山形で試合で。試合終わって飛行機飛ぶのかよ〜って思ったらなんともなかった。雨も降らなかった。昼間だけ降ったの。

大仁田さんのグッドウェザー伝説っていうのがあって。昔から大仁田さんが大一番の時って、雨降らないんですよ。

ーさすが大仁田さん…お天気を操れるんですね。

そう、お天気を操れる方なんです大仁田さんは。で、まあそういうわけで飛行機が飛んで、俺はその日の夜に山形に車飛ばして、翌日試合して。ただし俺の試合の真っ最中に台風直撃!

だはははははは!(二人大爆笑)

俺が入場しだしたら雨降っちゃってさ。試合終わって水撒き始めたらもうすでに台風の雨でみんなびっちゃびちゃなの。(大仁田さんは試合後聖水を撒くのです)

ってやってたら大仁田さんが「あとあれだよな、残った聖地って後楽園だよな」って。

ーうわあああああ!後楽園!!!

あぁああ、後楽園は憧れですね。って。

ごめんなさい…続きます!!

とうとう後楽園という、とんでもなくいいところですが、この後まだ意外と続くので今回はここまで!ノープランな編集でごめんなさい…。

こんな素晴らしい関係が築けるのって、大仁田さんとブ厚さんのお人柄ゆえなんじゃないかなってすごく感じました。「愛」っていう言葉では片づけられないものがそこにありますよね。「ファイヤー」ですねきっと。

ブ厚さんのTwitterでは記事を読んでくださった方のコメントもリツイートされているので、みんなの感動も感じながらもう少しお待ちください。

◉太仁田ブ厚Twitter

◉邪道・太仁田ブ厚のサンダーファイヤーblog

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◉「願った夢は必ず叶う」を体現した男。太仁田ブ厚インタビュー③

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ほりたみわ
クリエイター(イラスト、漫画、熊手、ヒーリング、瓦職人) チーママをやっていたスナックランデブーは魂のかたわれ、はるじが肉体の衣を脱いだことにより閉店しました。ときどき企画&プロデュサー。どこにも偏り切れないカラフルな人。