切なさ漂う平成の名水が富山県にあった
どうも!お水が大好きなみなさまこんにちは!人間の身体ほとんどが水で出来てるわけですから、好きも嫌いもないですよね。人は水なり。時は金なり。お忙しいところむがじんにお付き合いいただきありがとうございます。
というわけで、今回はお水のお話です。個人的には穴の谷(あなんたん)のお水が大好きですが違う名水百選にも行ってみたいなあと。
富山県にある名水百選のうちのひとつ、弓の清水(ゆみのしょうず)に行ってきました!
せっかくの名水百選に選ばれた場所なのに、行った後なんだか切ない気持ちになってしまいました。せっかくなのでこの切なさを一緒に感じてください。
弓の清水について
寿永2年(1183年)、平家軍と戦った木曽義仲が水を求めて大地に矢を放ったところ、そこから清水が湧き出たという伝説がある名水です。この清水は、県内外から多くの人が飲用水として汲みに訪れ、茶道の名水点(めいすいだて)にも利用されています。
という、矢を放ったら清水が湧き出たというなんだかすごい伝説の場所なので期待してしまいました。
行ってみた
現地に到着!略図を見る。かわいい略図。特に弓泉碑がかわいい。
ふむふむ。右に行けば水汲場があるのね。せっかくなので水を汲むだけではなく、銅像や水源も見ることに。
ゆるい看板がいい
木曽義仲が放ったら矢の場所から清水が湧き出てみんなが喜んで飲んでいます。いい絵。
隣にも看板がありました。おや?
矢を放った…?
これは…?矢を放ってないですね。弓で突っついたら水が湧き出た的な絵にも見えます。
それとも矢を放った後のドヤァっていうポーズの瞬間でしょうかこれ。
矢を放った…???
この銅像も矢を放ってない感がすごい。え…やっぱり弓で突っついた?なんなら弓で地面ほじほじした??
やっぱり射て湧き出たらしい
右の看板に「此の地に弓を射た所清き水湧出して…」って書いてあるじゃないですか。銅像と看板の絵がまぎらわしい…ぐぬぬ。
そして水源地からはふわふわと清水が湧き出ていました。水源地まさかの写真撮り忘れです。見たい方はぜひ現地にどうぞ。
その下にも湧水っぽいつくりをした泉がありましたが、まあまあ藻がもさもさしていて緑でしたのでこれは飲む気にならない…という気持ちがいっぱいになり、泉の写真も撮り忘れました。見たい方はぜひ現地にどうぞ。
そこから下流に水汲場がありました。
ここなら飲めるのかな…いや…飲めない
水汲場の水ならきっと大丈夫と思って来たものの、まさかの「煮沸して下さい」の文字が。生水で飲用出来ないんですね。
ふんわりと通りかかったレベルだったので水汲み用のタンクもなく、生水で飲用も出来なかったので味見も出来ず。少しくらいだったら大丈夫なのかなと思いつつお腹が強くないわたくしに挑戦する勇気はありませんでした。たぶんそれ勇気じゃないし。
これまでをしめくくる切なさ
矢で射ったのか、弓でほじほじしたのかもよくわからない清水だった上に、生水では飲用出来ないというもやもやをしめくくってくれたのはこちら。
創業明治元年の清水亭が売物件になってました。こんな名水の近くなのに。煮沸しないと飲めないのが原因でしょうか…。
左奥の銘水珈琲の建物も売物件です。いつから売られてるのかはわかりませんが、清水亭入り口にある松の木がとても立派に入り口を塞いで通れないくらいだったので、なかなかの月日が経っている様子。
名水と物件が共倒れしてる感がどうにも切なすぎます。
切ない気持ちの時にはぜひこの弓の清水に訪れてください。自分の切なさなんてまだまだだったなって思えるはず。
あ、そういうわけで水も飲まず汲まずで帰ってきましたので味はわかりません。
所在地:〒939-1251富山県高岡市中田常国
電話:0766-20-1352 (高岡市生活環境部地域安全課 環境対策室)
アクセス:能越自動車道高岡ICから車で15分
駐車場:あり