【ワーケーション】柳宗悦が「美の法門」を書いた善徳寺でテレワークならぬテラワーク!

こんなすごいお寺でワーケーションできるだなんて!

お仕事大好き!でも休暇も取りたい!でもでもそんな時間がない!というみなさまにおかれましてはいかがお過ごしでしょうか?人生のバランスが取れずヤキモキしてないですか?

そんなあなたにおすすめしたいのが「ワーケーション」です。わたくし、仕事も旅も大好きでありながらこれまでワーケーションは未体験だったほりたみわです、どうもどうも。

そんなわたくしにある日、「富山WESTワーケーションWEEKイベント開催」のお知らせがハゲの親方じゅんからもたらされました。

「スノボでたいらに行く途中に通るお寺でのワーケーション……ふむふむ……あら、しかも無料なのね。どうせなら親方とちょっと体験してみたいわあ」という、ふんわりとした気持ちで参加したのですが、ものすごく良かったのでご紹介させてください。なんならお寺以外でのワーケーションチャンスもまだあるので最後にご紹介します。

そもそもワーケーションって何?という方のためにさらりとご説明。ワーケーションとは「ワーク」と「バケーション」を組み合わせた造語で、観光地やリゾート地でテレワークを活用し、働きながら休暇をとる過ごし方だそう。

なんだよ!テレワークできない俺には関係ない話かよ!なんて言わず、人生何が起こるかなんてわからないので、テレワークできるタイミングが来た時のためにもどうぞお読みください。

今回わたくしがワーケーション体験してきたのは富山県南砺市城端にある善徳寺。このお寺がまずとんでもないお寺でした。

善徳寺とは

風情ある町の中で格調高い雰囲気を醸し出している善徳寺は、今から約530年前に本願寺第8代 蓮如上人(れんにょ しょうにん)によって開基されました。現在は、東本願寺(真宗大谷派)の城端別院となっています。
浄土真宗の開祖、親鸞聖人直筆の「唯信抄」をはじめ、什宝物・法宝物・古文書など、約1万点の寺宝の一部が常設展示されています。
春は樹齢370年といわれる糸桜が咲き「しだれ桜祭り」が行われ、普段は公開されていない式台門や大納言の間・書院がある御殿などを見学することができ、また7月の虫干法会では、蓮如ゆかりの品々や前田家から寄進された寺宝が公開されるので必見!

とやま観光ナビより引用

……という、とんでもなく歴史のあるお寺なんです。

善徳寺でのワーケーション、ここがすごい!

そんなとんでもないお寺、善徳寺でのワーケーションの何がとんでもないかというと……。

机や椅子に使用されている素材は環境にやさしい物たちなんだそう。

まずこのお仕事をするための空間!こんな空間でお仕事できるとは!!

わたくし掛け軸の一番近くに陣取りまして、「ここのお線香焚いてもいいのかな……」とどきどきしながらも焚かないままお仕事しておりました。

お写真からもわかるかと思いますし、お寺ですからもちろんと言えばもちろんですが……畳です!畳に椅子という、若干心臓に悪い感じではありますが、そこはほら、椅子を動かすときは椅子を動かすことに集中して、浮かせつつそっとね。

この空間にいるだけでも十分なんですが、他にもすごいところがあるのでご紹介させて。

問答無用で落ち着く!

なんといっても「お寺」の気!ですからね。問答無用で落ち着きます。そしてこの善徳寺、とんでもなく広い上に城端という静かな場所に建っているので本当に静か。基本的に自然の音しか聞こえてきません。

完全な無音というわけでもないのでいい感じに集中できます。過ごしやすい季節には障子を開けてお庭を眺めながらお仕事することも可能だとか!お寺でお仕事できるだなんて最高すぎます。

柳宗悦(やなぎむねよし)が滞在した部屋がある!

民藝運動の父、柳宗悦をご存知でしょうか。

柳宗悦は1889年(明治22)、東京麻布に生まれる。学習院高等科在学中に、武者小路実篤、志賀直哉らと雑誌『白樺』の発刊に参加。心霊現象、キリスト教神学などの研究や、西欧近代美術の紹介につとめる。柳宗悦は1889年(明治22)、東京麻布に生まれる。学習院高等科在学中に、武者小路実篤、志賀直哉らと雑誌『白樺』の発刊に参加。心霊現象、キリスト教神学などの研究や、西欧近代美術の紹介につとめる。

(中略)

「仏教美学」は、柳が生涯をかけて構築した、仏教思想に基づく新しい美学の集大成であり、柳自身の美的体験に深く根ざすものであった。 なぜ、無名の職人のつくった「用いるための器物」がかくまで美しくなるのか。柳はそれを「信と美」の深い結びつきの結果であるとし、これもまた、凡夫[ぼんぷ]も救いからもらさぬ仏の力、すなわち他力[たりき]宗の説く阿弥陀仏の本願の力の恩恵に他ならないと解したのである。

日本民藝協会HPより引用

この柳宗悦の思想はわたくしの人生のテーマ「愛と信仰と創造」に通じる思想なわけで、勝手に心の師と仰いでおります。と言いつつどの本もまともに読み終えていないのですが、この柳宗悦が善徳寺に70日間滞在して「美の法門」を書いたというお話を伺い、まずはここから!と、他の本を放り出し読み始めました。

新編美の法門 (岩波文庫 青 169-8)

新編美の法門 (岩波文庫 青 169-8)

柳 宗悦
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この柳宗悦のお部屋に関してはワーケーションとは直接関係ありませんが、柳宗悦が滞在していたお寺でワーケーションというだけでテンション上がりますよね。というお話です。何かしらいい影響がありそうな予感がします。

ちなみに拝観案内料は400円で事前申込が必要です。この柳宗悦のお部屋だけでなく、茶室や大納言の間等、とんでもなく広いお寺の中の案内をしていただけるので、ぜひ事前申し込みをして拝観することをおすすめします!

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ほりたみわ
クリエイター(イラスト、漫画、熊手、ヒーリング、瓦職人) チーママをやっていたスナックランデブーは魂のかたわれ、はるじが肉体の衣を脱いだことにより閉店しました。ときどき企画&プロデュサー。どこにも偏り切れないカラフルな人。