屋根の上で出会ったかみさま

エッセイ・コラム

屋根の上で出会ったかみさま第1章・中編「ジャンマットの上の愛と、ゲームの蹴りと、消えていた右上——勝つたびに遠ざかっていったもの」

勝ちすぎて、近づけなかった距離 けーたと暮らしていた部屋では、いつもゲームの音が鳴っていた。鉄拳、テトリス、マリオカート。とにかく、わたくしたちは対戦ばかりしていたの。 ふたりともゲームが好きだったし、それがふたりの時間...

エッセイ・コラム

屋根の上で出会ったかみさま第1章・前編「燻製と麻雀とけーたと、わたくしと」

——かみさまが、右上から消えた日々 憧れていたのは「大学生活」 大学に入ったら、フォルクローレとか登山系っぽいハイカラな名前のサークル(名前忘れた)とかに入って、週末はみんなで合宿して、おそろいのパーカー着て、恋とかして...