桜餅を知っている。柏餅を知っている。けれど僕は、つばき餅を知らなかった。

なんかなつかしいお店
富山県氷見市の氷見市役所前の交差点の角地にその店はある。さか志り。
「さかじり」って読むんだけど書く時は「さか志り」で、僕はこの名前がなんか趣がある気がして好きなんだけど、いざ記事を書こうと思ってPCで打つと変換できない。いちいち「さかこころざしり」とか変な文字列を打って入力しちゃっている。そんなことはどうでもいいんだけど。
売っているのは洋菓子と和菓子。たぶんだけど元々は和菓子のお店で、後から洋菓子も始めたんじゃないかしら。僕の地元の小矢部市にもそんな感じのお店があるし、「あそこの和菓子屋さんの子供が洋菓子店をはじめたらしい」なんて話もよく聞いたりするし。
そんな店内はなーんか懐かしい感じがした。最近のショッピングセンターと比べてなんとなく暗めの照明。素朴な手作りっぽい干支の置物。僕がおじいさんになっても、こういう店に行けたらいいな。気のせいかもしれないけど、少し、甘い香りがするような。
さか志りの一押し
今回話題にしているつばき餅はさか志りのイチ押し商品ってやつかも知れない。だって、駐車場にたっているのぼりに大きく「つばき餅」って書いてあるんだもの。
ついでにもうひとつ、「日本最大級のシュークリーム」。だいぶん振れ幅が大きいような気がするけど、店の外ののぼりと、それから電光掲示板にはこの2種類が紹介されていて、なんならこの店に入ったのも、そのてかてか光る掲示板を見たからだ。
つばき餅を食む
「つばき餅」ってなんなんだろう?ツバキの花でも入ってるのかしら?それともツバキみたいに丸っこくてかわいい形とか?っていろいろ想像を膨らませてたんだけど、現物はそのどれでもなく、なんとツバキの葉っぱ2枚にお餅が挟まれているのだった。
なるほど柏餅とか桜餅みたいなことね、と納得しながらお餅を眺めていると、見れば見るほどかわいらしくなあって思う。ツバキの葉っぱはカシワとかサクラよりずっと小さいからその間にあるお餅も小ぶりで、それでもちょっとはみ出し気味で、やわらかそうなのが恥ずかしそうに桃色の丸みをさらしている。つついたらふるふるしそうな感じ。
これから冬にかけてうちの生垣のツバキが見ごろになるんだけど、あの花もちょうど生い茂った葉っぱの間にはさまれて、ちょっと隠れるように咲いたりする。そんな雰囲気を再現しているのかも知れない。風流ね、これは風流だわ。
そんなつばき餅の中身は優しい味の白餡。白は雪の色。これから雪が降って、長い夜は静けさに包まれて、こたつの中でぼーっとしたりもしたいんだけど、そんなときにお茶とこの「つばき餅」があったらなんかいいなと思う。誰か持ってきてくれてもいいのよ。
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