2022年になりました!今年もよろしくお願い申し上げます。
ってことで1月です。今回はデヴィッド・ボウィです。
毎回変わるコンセプト。曲のテイスト、キャラクター設定!
デヴィッド・ボウィと聞いて思い浮かぶアーティストの姿はどんな姿でしょうか?
例えばジョン・レノンなら長髪に丸メガネ。クィーンのフレディ・マーキュリーならタンクトップにヒゲ。プリンスならあの例のマークで紫とか想起させる何かがあるのですが、デヴィッド・ボウィと聞いた時に何を思い浮かべますか?
アルバムを発表するたびにキャラクター設定を変えているデヴィッド・ボウィ。
変わり続けることと変わらないことを体現し、最後には文字通り星になってしまったスターです。
今回は前半でそのキャラクター変化変遷を、そして後半は90年以降のデヴィッド・ボウィがデヴィッド・ボウィであることを感じられるライブの紹介をしていきます。
本気だぜ1971年
アルバムタイトルがスラングで「本気だぜ」と言う意味のタイトルで、1曲目のタイトルがチェンジズ。20代も前半のころなのに哲学的な歌詞。
文字通りここからのデヴィッド・ボウィの代名詞になる曲です。ここではまだキャラクター設定はそこまで固まってないように感じます。
ジャケット写真は男性が見ても綺麗だなと感じますね。
屈折する星屑1972年
超名盤のThe Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mars発表のころ。
Russell Harty Interview 1973
当時彼を観た人はアルバム帯部分にある「火星から来た」の通り、火星人っていたんだなぁっと思ったでしょうね。
真っ白な肌に、左右で色の違う瞳。チラッと見える歯は鋭角。
インタビュワーとの対照がすごい。
稲妻1973年
歌舞伎のペイントに影響されたらしいこのメイク、当時の家電メーカーであるナショナル(現パナソニック)のロゴにもインスパイアーされたってことらしいけどホントかな……。
半人半獣ダイアモンドドッグ1974年
このアルバムはウィリアム・バロウズ、カットアップ、1984というその分野が好きな人には背筋ゾクゾクするほど情報量多すぎなアルバム。超近未来予言的。今聴くと鳥肌立つ。1974年ですよ!
Young Americans1975年
いわゆるフィリーなアルバム。振り幅すごいです。初の全米1位フェイムが収録されてますね。
ジョンレノンとの共作なんです。さらにマニアネタですが、US盤シングルのB面はあのKnock on Wood. アメリカ市場を意識してますね。
シン・ホワイト・デューク1976年
痩せた青白い公爵。激痩せしてたころですね。(というかバッキバキにキメまくってた頃らしく……)
普通のアーティストがこんなペースで(ほぼ毎年)キャラ設定変えると軸ブレすぎ!ってなったりするんですが、毎回毎回がカッコいいのです。リアルタイムで追いかけ出来た世代が非常にうらやましい。
このあとブライアン・イーノをプロデューサーとして迎えたベルリン三部作と言われる作品群は、超アート過ぎ。聴くときには日常生活のサイクルをいったん切り離して3枚に集中する必要があって、でもって、超長文になるのでごっそり割愛します。
さて彼の活動に影響を受けたアーティストは数多く。
中でも、1976年の「ステイション・トゥ・ステイション」「ロウ」「ヒーローズ」「ロジャー」そして1980年「スケアリー・モンスターズ」までの4年間をリアルタイムで中学生から高校時代に聴けている1962年生まれの日本の背の高ーいギタリストは、後のバンド名やカバーやデヴィッド・ボウィの1996年武道館のオープニングアクトをされてますね。このギタリストさんのコラムは来月2月に書かせていただきます。
さて後半は必見のライブを紹介していきます。
その1 東京ドーム 1990年
過去のヒット曲はもう演奏しない。過去と決別する!というライブ。
SOUND&VISIONツアーというタイトルは未だに僕のDJ活動に影響を与え続けています。僕はアリーナ席で体験しました。
その2 グラストンベリー 2000年
グラストンベリーでは数多くのアーティストがパフォーマンスしますが、イベントオーガナイザーはその中でも過去最高のパフォーマンスとコメント。
長髪の色気!やばい!53歳とは思えない!
その3 Montreux Jazz Festival 2002年
長かった髪をバッサリ。このライブは選曲が渋いです。ファン向けとでもいいましょうか。ピクシーズの名曲Cactusをカバーしています。
2022年1月10日は彼が星になり早くも6年。喪失感半端なかったです。
星になる2日前。彼の69歳の誕生日に撮影された1枚。THOM BROWNEのスーツは僕も憧れの1着。