DJ AKKY の人生は選曲だ!(15)ー日本のブラックミュージックの黎明期に活躍したソウルシンガーの世界へようこそ

ソウルミュージック。それは男女間のそれ。

80年代前半はRCサクセションや、サザンオールスターズ、佐野元春が男女関係を歌い、85年にはサザンオールスターズが名盤KAMAKURAを出し、しばらく活動休止。時同じくして85年には日本のバンドの基盤を作ったボウイがセルフタイトル「ボウイ」を発売します。そんな歴史の中、80年代後半くらいから、日本ではR&Bやソウル、ファンクという言葉が出始めていました。

とはいえ、音楽を多少詳しい方はご存知かと思いますが、前述したRCサクセションもサザンオールスターズ、佐野元春も、意外かもしれませんが、ボウイも音楽のルーツというか彼らが影響を受けているジャンルだったり、ルーツに流れているのはソウルだったりファンクだったりします。(ここはもうコラムの題材としていつか書きますね)

その時代にはド直球のファンクが日本のメジャーシーンで受け入れられたかというとそうではなかったのを覚えています。日本語のフォーマットをソウルやファンクの曲に乗せるため試行錯誤し、後に日本のラップシーンにも影響を与えていくのですが日本のヒップホップに関してはまたどこかで書きますね。

大沢誉志幸「CONFUSION」は僕にはファンクだった。

そんな中、84年にはニューヨークの空気感を密封した作品「CONFUSION」を発表した大沢誉志幸。まぁメンバーが豪華、ベースにキングクリムゾンのトニー・レヴィン、同じくギターにキング・クリムゾンメンバーのエイドリアン・ブリュー、シンセサイザーは4人目のYMOと言われた松武秀樹、サックスはサザンオールスターズにも多く参加されている矢口博康。音楽演奏経験者や参加ミュージシャンを調べる聴き方をしている人からしたらどんなアルバム???となるでしょう。

所属事務所からも「ロックともポップとも、山のものとも海のものともみわけがつかないものに金をつぎこめない。新人に金を費やすから早く日本に帰ってこい。」と言われたそうですが、音楽のシーンの時代背景を考えたらそうなるよなーと思います。その新人に曲を提供していますが誰に何の曲かはセットリストを見てのお楽しみ。

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僕にはこの作品はプリンス的だった。

同時期に聞いていたのがプリンス「Purple Rain 」。発表もほぼ一緒。多分録音時期も一緒だと思います。そして僕もこの2枚を聴いたのはほぼ一緒。当時レコードには大沢誉志幸がライナーノーツを書いていて、大沢誉志幸はプリンスになりたいのだろうなと漠然と思ったものでした。大沢誉志幸とプリンスの曲を交互に録音したテープをもって高校の友人に配り、似てるよね? 似てるよね?と。

極限まで冷え切ったファンク

80年中盤くらいまでのファンクミュージックはSLY and The familystone,P-FunkやEW&Fに代表されるような「熱量」を持っていました。派手なアフロにサイケデリックなシャツ、パンタロン。熱いです。思わず踊って叫びたくなるような、欲望を発散するような感じ。カロリー!朝からステーキ500gとかバクバク食べちゃうような感じです。

大沢誉志幸のファンクは極限まで冷え切ったソウルでかつファンク。クール。ドライ。シャープ。触ったら指がちぎれそうなくらいクール。衣装は常にファッショナブルなスーツ。洗練されまくった都会的な感じ。そして「声」!セクシーです。

テレビコマーシャルでこの曲が流れてきたときの衝撃はすごかった。

「見慣れない服を着た」に凝縮された人間関係。実はいろんなアーティストにカバーされています。

アーティスト活動初期からタッグを組んでいた銀色夏生さんとはこの作品が最後に。

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音楽ルーツがわかる映像をちらっと

伝説的なライブとなった赤坂グラマラスナイトでは黒のスーツ。ヤバすぎです。

ラジオでエアチェックしてカセットテープに録音。何回も聞いたな。誰の何の曲だかわからないから、調べるの大変だった。ソールマーン!ってレジで歌ったり、店員さんに苦笑されたり、、、、。
ブルーのコートを着ているのは若き日の岡村靖幸。動画必見です。

熱量高く、冷え切ったファンク。その後の作品、Serious Barbarianは必聴。

「CONFUSION」のあと、「in・Fin・ity」、ミニアルバム「LIFE」、アニメ作品シティハンターのテーマソングを収録した超ポップアルバム「『SCRAP STORIES』と続きます。シティハンターのテーマで知った人も多いでしょうね。

そして1989年4月から1990年10月までの1年半で3枚の大作を残します。
それがSerius Barbarian.

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シリアスなバーバリアン。

Serious Barbarian3部作。大人の男性の魅力。僕が言うのもなんですが、大人の男の魅力。情熱は秘めてとにかくクールに。笑わないわけではないけど優しく微笑む。香りたつ色気。ジャケットも最高です。

僕は幸運なことに、中野サンプラザでのツアーに行きました。
映像は渋谷公会堂ですが、超かっこいい。スーツを着こなしてこんな冷めたドファンク。繰り返します。かっこいいです!スーツの似合う体型を維持している努力はいつかスーツでDJをしたい。そう言う理由です(カッコから入るの大事)。今はTシャツです。まずはシュッとした体型を維持せねば、、、、。

渋谷公会堂 ボルドーの三つボタンスーツ。時代を超えて超かっこいい。

とにかくクールでかっこいい

今回コラムを書いていて、魅力をどう伝えればいいのか悩みまくったんです。
いやもう聴くしかないです。書きたいアーティストで実はこの原稿書いちゃ消し書いちゃ消しで4回目。編集部に入稿したんだけど書き直し書き直し。
頑張りました。書ききれてないけどこの原稿が大沢誉志幸さんを聴くきっかけになればと!

お約束プレイリスト

デビュー作からシリアスバーバリアンまでの曲です。お楽しみください。