【魂のかたわれ】はるじと過ごした奇跡の16日間【百箇日】

起きなかったと思ってた奇跡は起きてた

これまでの自分の人生でいろんな奇跡は起きてたから、今回も奇跡は起きるって思ってた。はるじの癌は治るって思ってた。余命無限大だと思ってた。

癌がわかってから16日。
はるじは肉体の衣を脱いでしまった。

本当にあっという間。
まだまだこれからだったのに。

はるじに奇跡は起こらなかったって思ってた。
百箇日に住職からあのお話を聞くまでは。

はるじに起きていた奇跡

はるじが肉体の衣を脱いでから100日。百箇日に来てくれた住職はランデブーのお客さんで、しばらくランデブーに行けないままだったから、お線香とお経を上げたいって言って来てくれて、その時にしてくれたお話。

はるじの癌がわかった6月2日。病院で働いている同級生がはるじを目撃していたそう。あまりに痩せててびっくりしたとか。

そしてはるじの検査結果も見たそうで、その結果は生きてるのが不思議なくらいのとんでもない数値だったって。個人情報的なお話から言えば内緒にしとかないとダメだからって悩んだらしいけど、そんなこと言ってられないよね。

せめて最期苦しむことがないように祈って欲しいってその同級生から住職に連絡があったらしく。

そして住職は毎日祈り続けてくれてたって。それもあってはるじは苦しまずに肉体の衣をぬいだんだろうなあ。すべてご縁に感謝。

百箇日にそんなお話を聞くことができたのも奇跡だけど、そんな状態で生きてくれてたことは本当に奇跡だし、さらにそこから16日間もはるじが存在していてくれたことはとんでもない奇跡だった。

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奇跡の16日間 前半

そんな奇跡の日々だったことも気づかなかったけど、そう思って振り返るととてもとても濃いこの16日間だった。可能な限り毎日おひさまを食べて、やりたかったことをやって、これまで以上に愛し合った16日間。

毎日毎日が愛と幸福で満ちてた。

6月2日

体調的にかなりきつくなったみたいで病院に行った日。癌であることがわかった日。もうだいぶ細い。歩くのもしんどくて車椅子に乗ってた。生きてることが不思議なくらいの状態だっただなんて。

一緒にいてくれて本当に本当にありがとう。

6月3日

紹介状をもらって厚生連高岡病院に。即日入院って言われてたけど、詳しく調べてみたら入院すらする意味がないほどという結果。手の施しようがないってやつ。

だけどふたりで一緒にいられる時間を大切にしたかったし、ふたりで治していくつもりで入院するつもりもなかったから、お医者さんから見放されたことすら嬉しかった。

余命も宣告されなかったから余命無限大だねって言った日。

6月4日

病院で処方された睡眠薬が効きすぎて翌日夕方になっても眠気が抜けず、飲むのをやめることに。痛くて眠れない日々だったのに。はるじはいつも一緒に過ごせる時間を大切にしてくれてた。

クロスランドで瞑想。はるじは座ってるのもしんどくて芝生にごろん。おひさまからエネルギーをもらう。はるじ愛してる。

6月5日

はるじと一緒になる前から一人でやっていた「おひさまを食べる」という行為。これが癌にもいいみたいで、しばらく食べたり食べなかったりだったんだけど、これを機にはるじも一緒に食べることに。どすっぴんだけど一緒におひさまを食べるっていうことが幸せすぎてツーショットを撮らずにはいられなかった。

朝の生まれたてのおひさまを食べに稲葉山へ。この頃は日の出が早くて4時過ぎに家を出る。まだわたくし免許がないのではるじの運転で。

おひさまを食べてひざまくらで寝るはるじ。何も考えずおひさまとはるじだけがそこにある、この時間も本当に本当に幸せ。

一旦おうちに戻ってからお仕事の準備をして閑乗寺へ。はるじは芝生でフルーツを食べながら休んで、その横でわたくしはiPadでお仕事。どこでもお仕事できる職業で良かった。

草のにおいと風とおひさまを細胞いっぱいに吸い込めるって最高。

6月6日

いつ頃からか、カラオケの時はるじの声が出づらくなってた。思えば肺に転移してたからだったんだねえなんて話をしつつ、カラオケアプリで歌の練習。どんなに声が出なくてもはるじの声が好き。

6月7日

この頃はずっとお天気に恵まれてて毎朝おひさまを食べることができた。外は少し寒かったけど、はるじにはだいぶ寒かったみたいで車の中でぎりぎりまで待機。

ツーショットはまぶしくてこんな顔になっちゃってるふたり。この日、車椅子の受取予定だったんだけどタイミング合わず。でももうおうち出ちゃってたついでで、はるじが急に「水族館に行こう」って言い出して越前松島水族館へ行くことに。

みわとまだ水族館行ってないからって。もう少し元気になってからでもいいんじゃないかなって思ったけど、今日行きたいって言うから行ってきた。

ふたりで一緒に見た初めてのイルカショー。「みわと見れて本当にうれしい」って号泣してくれて、たまらなく愛おしかった。はるじとのイルカショーはこれが最初で最後になっちゃった。

一緒に行けて本当によかった。連れてってくれてありがとうはるじ。

6月8日

毎日一緒におひさまを食べることができる幸せ。はるじは毎日どんな気持ちでおひさまを食べてたんだろう。

6月9日

寅壱コートを着て、パーカーのフードをかぶっても寒い朝。それでも一緒におひさまを食べる。

そして夕暮れも一緒。はるじとただ一緒にいられるだけで幸せ。

6月10日

毎日いろんな朝が来る。全部幸せ。はるじのために車の免許取ることにして通い出した教習所はこの日で4日目。