万葉集をまるっと朗唱!全国でも珍しい「高岡万葉まつり」って?

今年もこの季節がやってきました……高岡万葉まつり!!
三日三晩かけて万葉集の歌を朗唱し続けるクレイジーなお祭りです。

第45回高岡万葉まつり「第36回万葉集全20巻朗唱の会」
「万葉集全20巻4,516首の歌のすべてを、リレー方式で歌い継ぐ全国でも珍しいイベントです。朗唱者は全国から募集し、三昼夜にわたり、2,000人を超える人々が高らかに朗唱します。」公式HPより抜粋

高岡を知らない方も、万葉集を知らない方も、この機会に万葉の世界へ少し足を踏み入れてみてほしい。そんな気持ちで紹介していきます!

会場は高岡古城公園──お城のないお城の公園!?

さてさて、お祭り会場は富山県高岡市にある高岡古城公園です。こちらが今回のために特設された水上舞台。雅な雰囲気!

オープニングの華麗な舞踊が素敵でした

実は、高岡古城公園にはお城がありません!1609年に前田利長が築城したのですが、後に一国一城令によって廃城となったためです。

城は無いですが、築城時から水濠や石垣はそのまま残されているんですよ。

このように築城時のお濠が完全に残っている城はここ高岡城跡、江戸城、そして弘前城くらいなのだとか。

長ーい銀鯰尾形兜(ぎんなまずおなりかぶと)が特徴の前田利長

万葉集ゆかりの地──大伴家持と高岡

そもそもなぜ高岡で「万葉まつり」なのか?
ここ高岡は、奈良時代に歌人・大伴家持が国守として約5年間赴任していた地なんです。

家持は赴任中に数多くの歌を詠み、土地の自然や人々の暮らしを万葉集に残しました。その縁から、高岡では万葉集が地域に息づき、今も愛され続けています。

なんと、万葉文学の泰斗・中西進さんがバイオリン演奏を伴って1番歌を招待朗唱されていました。重なり合う弦の音と声が、まるで時代を超えて空間を震わせるような始まりに。

誰でも参加OK!全国から応募できる朗唱者

朗唱は「会場朗唱」「動画朗唱」の二本立て。
水上舞台での会場朗唱は朝9時〜夕方まで、夜は動画朗唱に切り替わり、自宅からでも楽しめます。YouTube配信もあるので全国どこからでも視聴可能!

そして特徴的なのは、朗唱者は全国から応募できること。住所や年齢、性別は不問。小学生からお年寄りまで、幅広い世代が参加し、それぞれの声で万葉集を歌い継いでいます。

家族や友達と一緒にグループ応募する人もいれば、個人で挑戦する人も。

  • 会場朗唱の募集は残枠があれば参加可能です。
  • 動画朗唱はすでに締め切られています。

動画朗唱は、定められた1コマ=1〜4首程度を担当し、歌番号を告げて順番に朗唱します。衣装・場所・表現方法は自由!自分なりのスタイルで朗唱を表現できるのも魅力です。

ただし注意点として、動画にBGMや映像を入れる場合は著作権・肖像権に配慮が必要。提出動画は公式配信や広報素材に使われることもあります。

朗唱はリアル×オンラインの二刀流

高岡ケーブルネットワークの配信もやっているので、会場朗唱の後は動画朗唱に切り替わり、こちらもお家からでも見られます。
YouTubeでも配信されているので、県外の方もぜひご覧ください!

おや、あのカメラは……高岡ケーブルネットワークのディレクターさんがいらっしゃいました。エネル原人に出演した際には大変お世話になりました〜!

でもこのイベント、コロナ以前は水上舞台で真夜中にも朗唱をやっていたとのことで、驚きました。イベント運営で駆り出されるスタッフさんや市役所の人たちもさぞ大変でしたでしょうね……。

万葉衣装に変身して水上舞台へ!

せっかく会場朗唱するなら、万葉衣装を着て出てみることをおすすめします。
私は昨年、着付けしてもらって出ました。

自分ではなかなかこういった行事に参加することもないのですが、縁あって機会をいただいたので有り難く体験させていただきました。

衣装の着付けは一人500円で申し込めます。ボランティアの方々が着付けてくれるので朗唱する1時間くらい前に会場へ行って、着付けてもらってから水上舞台へ行く感じ。

舞台で歌った後は写真映えもバッチリ!

お子様用の衣装もあります

むがじんも朗唱します!

さてさて、簡単ではありましたがこんな感じでご紹介しました。
2日目、3日目は出店やイベントもあるのでそちらもお楽しみに!

実は、むがじん編集長である多神和/ほりたみわの古くからのお友達も、今回なんと北海道から参加申し込みをしています!それなら我々も出るしかねえ!

ということで、北海道からのお友達にはチームむがじんでも朗唱してもらいます。
歌い足りない人は空いてるところを予約してもいいとのことですから。

ちなみに、我々は10月5日15:52〜16:17あたりまで怒涛の12コマを朗唱します。
チームむがじんの勇姿を見逃すな!!

📌 高岡万葉まつり2025 情報まとめ

千年以上の時を経て、大伴家持が見た同じ空と風景に、全国の人々の声が響き渡る──。
高岡万葉まつりは、過去と現在をつなぐ万葉集の「歌のリレー」なのです。

高岡を知らない人も、万葉集を読んだことがない人も、まずは耳を澄ませてみませんか?

第45回高岡万葉まつり「第36回万葉集全20巻朗唱の会」

  • 開催日時:2025年10月3日(金)〜 5日(日)
  • 公式サイトhttps://www.manyomatsuri.com/
  • 会場:高岡古城公園 中の島 水上舞台 ほか
  • 朗唱者募集https://www.manyomatsuri.com/rosyobosyu/
    • 会場朗唱:7月1日(火)〜(定員に達し次第締切)※残り枠がある場合のみ参加可
    • 動画朗唱:募集はすでに終了(7月24日締切/提出は7月31日で締切済み)
  • 応募資格:年齢・性別・住所不問。個人・団体での参加OK
  • 朗唱スタイル:歌番号を告げて順に朗唱。衣装や表現は自由!
  • 衣装レンタル:万葉衣装レンタル希望者は500円(プログラム付き)
  • 配信:夜間は応募動画を高岡ケーブルネットワーク(9チャンネル)&YouTubeで放映
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