【瓦職人】今年の10枚【屋根の上の美しい世界】

あっという間に年末も年末、大晦日ですね。みなさまいかがお過ごしでしょうか。少しはのんびりされている頃でしょうか。どうも、ほりたみわです。

今回は瓦職人見習い…からなんとなく成長しまして、瓦職人!としての今年一年を10枚のお写真で振り返りたいと思います。普通に生きていたら見ることのできないであろう屋根の上の美しい世界をお楽しみください。

凍てつく瓦

2月22日。瓦も凍てつく寒さ。靴の中の足が冷たくて痺れちゃうくらい。

日中、おひさまが出てくれればぽかぽかになりますが、風が吹いたら鼻水も凍りそうなほど寒い。

昨年覚えた仕事を忘れたりもしながら、思い出しつつ仕事初め。

最強の景色!

富山県で瓦職人やってて良かった。このとんでもなく美しい連峰を見ながらお仕事ができるから。この高さと開放感は屋根の上だからこそ。ふはは。

時代と自然が作り上げる美しさ

おろし替え。古い瓦を全て外して新しい瓦を葺き直します。

これまでがんばってくれた瓦たちの美しさ。統一されきっていない昔の瓦の美しさ。

…こんなにも美しく並べられた瓦たちですが、この後容赦なく屋根の上からダンプの荷台へと投げ込まれます。

漆喰を練る

漆喰を練るのは何気に力仕事。攪拌機に翻弄されがちなわたくしでしたが、少しづつ攪拌機とも仲良くなり、使いやすい漆喰の硬さもわかってきました。

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力仕事!!!

なんばん、なんばん漆喰と言われる「シルガード」。このなんばんの袋、重さが25kgもあるんです!中身がぬっとりしているので重たい上に持ちづらい。

細身のメンズが持とうとしたら腰をやっちゃうようなシロモノですが、なんだかんだこの袋を持ち上げたり運んだりできるくらいに。ペンより重いものを持ったことがないようなイラストレーターでしたのに!

断面美

これは屋根のお仕事ではなく塀のお仕事で出た美しい色。引きこもって仕事していたらこんな色に出会うことはなかったでしょう。はー、美しい。

葉っぱの筒

棟を崩していると、葉っぱが巻き巻きされた不思議な筒がたくさん出てくることがあります。何かの虫の繭なのかな…。

龍の如き棟

とんでもなくずれちゃってる棟。親方が言うにはこんなのまだかわいい方らしく。蛇のような龍のようなぐんにゃりと曲がったまま維持している棟もたまらなく美しいですが、おうちの人のためにまっすぐになっていただきます!

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再び巡ってきた凍てつく瓦の季節

冬の終わりから始まり、また冬がやってきました。凍った屋根が溶けるまで何かしらできる作業をして待ちます。こんな屋根の上で作業するのは危ないけど、そっと覗きたくなる美しさ!

何度見ても美しい

何度見てもため息が出る山々の美しさ。富山県最高。瓦職人最高。人生最高。

仕事に夢中になりすぎたことを反省

昨年秋から始めた瓦職人見習い。それなりに厳しい冬の寒さも、日差しの強い夏の暑い日も経験して気づけば一年が経ちました。

熱中症で倒れそうになったり、食べ慣れないもの食べて午後動けなくなったり、筋肉的に耐えられなくなったりしながらも、優しい親方のおかげで今年屋根の上でお仕事できました。

今年はできることが増えてきたのが楽しくて、写真をあんまり撮ってなかったことが悔やまれます。(仕事的にはむしろいいんですけどね)

とはいえ、10枚に絞るなんてできないよ!!また別の機会でたくさんご紹介させてください!

来年はバリバリ働きながらもっとたくさん撮っていきたいと思います!!

今年も一年ありがとうございました。

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