【むがもん】お皿とからだ

 

mugazine×文字=むがもん。
ルールはたったひとつ、文字のみであること。

お皿とからだ

ごはんの後、ふと思いながらお皿を洗う。

「お皿を洗いやすいごはんは、からだにもいいんじゃないかな?」

以前はお皿を洗うのが嫌でたまらなかった。いろいろなものを食べていた頃のお皿は、ぬるぬるしていて手強かったから。でも、食べる物が変わってから、ふとその洗いやすさに気づいた。

スポンジやフライパンにこびりついた油汚れを、洗剤で分解して流す。けど、これがもし体の中だったらどうなっちゃうんだろう……。

消化器官がなんとかしてくれているとはいえ、そんなハードな仕事を押し付けていたら、いつかは健康を損なってしまうかもしれない。

わたくしも時々は肉や魚を食べてみるけれど、体に合わないみたい。だから基本は菜食。いわばゴリラ食だ。

よく「年を取ると脂っこいものが食べられなくなる」なんて言われるけれど、大人になると自由に食べられるようになるから、人はつい無茶をしがち。

焼肉、かつ丼、天ぷら、ラーメン……昔の食生活を思い出すと、いろんなものを平気で食べていた。でも、それが食べられたのは元気だったからなのか、元気だったから食べられたのかは分からない。

ただ、今はお皿が洗いやすいごはんのほうが、心も体も調子がいい。お皿の洗いやすさとからだへのやさしさには、きっと比例関係があるんじゃないかな。

今日のお昼は、たっぷりの野菜ときのこを入れたお味噌汁、新大正米のお餅。やっぱり今はこういうシンプルなごはんが心地よいもんね。

一汁一菜でよいという提案(新潮文庫)

一汁一菜でよいという提案(新潮文庫)

土井善晴
842円(05/15 12:49時点)
発売日: 2021/10/28
Amazonの情報を掲載しています
スポンサーリンク
ABOUT US
ほりたみわ(多神和)
イラスト、漫画、熊手、ヒーリング、瓦職人、そして新たに「神ノ貌」や「Reboot」を手がけるクリエイター。スナックランデブーのチーママとしてはるじと過ごした日々が今も心の中で生き続ける。名前を「多神和」に改名し、魂の探求と創造を融合させた新しいステージへと進化中。偏りなくカラフルな人生を歩む、時には企画やプロデュースも手掛ける、無限の可能性を感じてもらいたい人物。