思い立ったが最終日

射水にある大島絵本館で、ずっと気になっていた山崎たかしさんの個展が開催中だったんですよ。
行きたいな〜でも行けないな〜を繰り返しているうちに、あら不思議、気づけば最終日。
しかも今日は本来なら屋根の上でお仕事。でも、わたくしの「行きたい行きたい」が天に通じたのか、屋根の助っ人が急きょもう1名来てくれることになっていて、親方も「行っといで」と快諾。
ありがたすぎてもう一礼二礼三礼。
(写真:冨田実布)
いざ、絵本館へ
おみそさん(冨田実布)に声をかけたら「行く」と即答してくれて、二人でわいわい向かうことに。
わたくしの目的はただ一つ、山崎たかしさんに似顔絵を描いてもらうこと。いや、もちろん作品見たいっていうのもありますけどね。
似顔絵描いてもらいたくて在廊日に行こうとしてたらタイミング合いそうで合わなくて最終日になったというわけ。
絵本館に着いたら、山崎さんが在廊されていて、「次の展示の人?」と声をかけられたんだけど……
ん?次の展示?誰のことだろう……?と思いつつ、脳内ハテナを浮かびかけましたが、どうやら本当に最終日どころか間もなく搬出作業開始というギリギリタイミング。
そのまま次の展示の方の搬入が始まるというところだったようです。
似顔絵は多神和超え

作品をひとつひとつ丁寧に解説してくださる山崎さん。
タイトルによって作品の見え方が変わるんだよ、と教えてもらいながら眺めると、なるほどまったく別の顔に見えてくるから不思議。
実は山崎たかしさん、ただの似顔絵作家さんではないのです。
もともと音楽活動もされていて、レッチリやビートルズの話からアーティストには「ミステリアスな部分が必要」みたいなことまでお話してくださり。山崎さんはアートだけでなくカルチャーのど真ん中を走ってきた方。
さらに、ウェディングのウェルカムボードで似顔絵を描くスタイルの元祖だそうで、似顔絵業界のパイオニアとも言える存在。そんな方に似顔絵描いていただけるんですよ……。
というわけでいよいよお目当ての似顔絵タイム。

山崎さん、すごいスピードで描きつつも、ずっとお話ししてくれて、退屈どころか大興奮。

「似顔絵ってこういうもんなんだよ」と語りながら、どんどん完成していく。
で、いざ仕上がった似顔絵を見て、わたくし震えました。

多神和だけど多神和以上に多神和。
これが似顔絵というやつなのか……!!!
出会いは連鎖する
似顔絵描かれている最中に、カフェギャラリーの方が登場。
山崎さんがわたくしたちを紹介してくださいまして。
「あとでゆっくりお話ししましょう。まずは絵本館もゆっくり見てきてね」と言っていただき、山崎さんからはさらに入館無料になるスペシャルチケットまでいただいてしまいました。
ありがたすぎてもう一礼二礼三礼(本日2回目)。
絵本の海でおぼれる

絵本館では田中六大さんの原画展を拝見。
「ラーメンがすきすぎて」「おすしがすきすぎて」の原画が並んでいて、どれもこれも絵本界の今ここをぶつけられたような衝撃。

知らない世界のすごさって、なんでこんなに楽しいんでしょうね。
本棚に並ぶ膨大な絵本にも圧倒されながら、息を整えつつカフェギャラリーへ戻る。
個展、決まる
そして、ぎゃらりーの方とお話しすること数分。
「来年のギャラリーの予定、ちょうど空いているところがあって……」
「よかったら展示しませんか?」
とんとん拍子にもほどがある流れで、気づけば個展開催が決定。
しかもわたくしだけでなく、おみそさんも!
二人それぞれの個展を来年やらせていただくことになりました。
え……個展ってそんなおにぎり買うくらいのノリで決まるものなんですか?
まとめ

そんなわけで、「今まで行ったことなかったし、見たい展示あるから絵本館行きたいな〜」と思っていたら、「個展どうぞ〜」までセットでやってきた一日。
やっぱり行きたい気持ちは声に出しておくもんだ。

そして何より、作品の解説から似顔絵、カルチャーの話まで、惜しげもなく時間と知恵を分けてくださった山崎たかしさんに、心からの感謝を。
山崎さんのみんなをしあわせにするためのエンタメ魂、しっかり胸に刻みました。
来年の個展では、わたくしも誰かをしあわせにできる作品を並べたいなと思っています。
そして、絵本館にはまた絶対行きます。環境が素敵すぎるのでクリエイティブワークに最適。
射水市大島絵本館


所在地:〒939-0283 富山県射水市鳥取50
定休日:月曜日
営業時間: 9:30〜17:30
電話番号:0766-52-6780
HP:射水市大島絵本館