クリスマスイブなので、キリスト教のお話でも…
クリスマスイブですね!クリスマスってキリストの降誕祭ですが、新約聖書にはキリストの誕生日を特定する記述ってないんですって。
そして日本ではもりあがってるクリスマスもキリスト教的には最重要なお祭りじゃなくて、イースター(復活祭)が最重要らしいですね。
はい、クリスマス豆知識終了。(wiki先生ありがとうございます)
キリスト教とヒンドゥー教の根本的一致について
今日はもう少しヘヴィーな知識への鍵を放り込みますよ。放り込むのは鍵だけです。あとの扉は各々開けてください。
クリスマスイブですからね!キリスト教とヒンドゥー教の根本的一致について。
実は聖書の中でも難解とされているヨハネの黙示録とインドのサーンキヤ哲学との間の一致点が、スワミ・スリ・ユクテスワさんによって解明されていることをご存知でしたか?
…というかそもそもユクテスワさんて誰?ってお話ですよね。うんうん。わかります。
スリ・ユクテスワさんはあの「あるヨギの自叙伝」の著者、パラマハンサ・ヨガナンダさんのお師匠さん。ヨガナンダさんが誰なのかについての詳細はまた後日お話するとして、「あるヨギの自叙伝」はスティーブ・ジョブズやビートルズも読んでたっていえば、なんとなく「あー」ってなる方もいらっしゃるかと。
「あるヨギの自叙伝」はそういう本です。とにかく、そのヨガナンダさんのお師匠さんがスリ・ユクテスワさんです。
聖なる科学
で、そのスリ・ユクテスワさんの「聖なる科学」という本で、ヨハネの黙示録とインドのサーンキヤ哲学との間の一致点について書かれています。
例えばこんな感じ。聖なる科学23ページ。神の創造活動の第一段階について。
この音は、オーム、アーメン、またはコトバなどと呼ばれている。
「初めに言(コトバ)があった。言は神と共にあった。言は神であった」(ヨハネによる福音書1:1)
オームとアーメンの音が似てるよねというのは有名なお話。おまけで言うなら神社にいる狛犬の「あうん」の語源という説もあるとか。
そしてこちらは46ページ。洗礼と第二の誕生について。
第二の誕生
求道者は、自分の内なる❛光り輝くからだ❜を見ると、さらに、この宇宙の❛命❜である聖霊の光(まことの光)に深い信仰をささげながら、聖音(オーム)の河に浸かって洗礼を受ける(自己意識を聖音の中に投入して浄化する)。
この❛洗礼❜がバクティ・ヨガと呼ばれるもので、これは、人間のいわば第二の誕生である。だれでも、この過程を通らずには、真の内なる世界、神の国を体験することはできない。「それは、この世に生まれるすべての人々を照らすまことの光であった」(ヨハネによる福音書1:9)
「よくよくあなたに言っておく。だれでももう一度生まれなければ、神の国を見ることはできない」(ヨハネによる福音書3:3)
黙示録との一致点といいつつ、紹介したものが福音書との一致点ばっかりですが、きちんと黙示録との一致点もあります。
こんなふうに、どっちもの初心者さんにはハードな内容ですが、わかる人には興味深い内容がもりだくさん。
とはいえ、スリ・ユクテスワさんはインドの方なので、書かれてある内容はインド寄りです。そこはしょうがないです。でも一致点以外にもおもしろいお話もいっぱい書かれてます。「人間の本来の食物は何か」とか「乳児の食物の観察」とか「自然に順応した生活は感情を静める」とか。
個人的にはそのあたりもかなり楽しめました。聖書関係ないお話ですけど。
まあそんなふうに興味深い一冊です。あれこれ説明すればするほど、クリスマスから遠ざかりそうなのでそろそろやめておきます。
キリストとクリシュナの共通点
そうそう。キリストとクリシュナも共通点がちらほらあるんです。お名前が微妙に似てるとか。キリとクリ。どちらも「神の子」だったり。王族の血筋だったり。
あとはバガヴァッド・ギーターと聖書で言われてることが同じだったり。
「アルジュナよ、私は万物の心中に宿る自己(アートマン)である。私は万物の本初であり、中間であり、終末である。」(バガヴァッド・ギーター10:20)
「わたしはアルファであり、オメガである。最初であり、最後である。初めであり、終りである。」(ヨハネの黙示録22:13)
クリシュナはヴィシュヌの化身なので、神の子でありつつ神なので、この言葉が出てくるんです。そして聖書のほうは神が言っていた言葉です。(どっちが先なのかについてはここでは述べません)
とにかく似てるんです。いろいろと。
まとめ
クリスマスだからキリストに思いをはせてみるのもいいよね。ということで、豆知識からヘヴィーな知識への入り口…への鍵までご紹介しました。
結局のところ、どんな宗教も同じ「真理」に基づいているものだから、共通するところが出てきますよね。だから自分がいいなって思う聖典を読めばいいかなと思います。
ただ、それぞれを知ることで見えてくる世界っていうのもあるから、あれこれ読んでみるのもおもしろいんじゃないかなと思います。
まあ、聖なる夜ですし「聖なる科学」読むのもいいよね。わたくしもあらためてじっくり読みます。
どちらもペーパーバックのほうが読みやすいかと思います。(リンクのタイトル英語ですが中身日本語なのでご安心ください)