とっても???な映画でした!
気になってた「空海 KU-KAI 美しき王妃の謎」の試写会観てきました!
…一昨日観たんですけどね。すぐにレビュー書けない映画でした。スケールは空前絶後かもしれないけど、極上エンターテインメントは言い過ぎ(辛口)。冒険絵巻っていうほど冒険してない気がするし。
期待値ほぼゼロで挑んだのですが、この感想。
あまりに「???」がな映画でレビューの筆が進みませんでした。何がどう「???」だったかまとめるとこう!
- 登場人物が「???」
- CGが「???」
- お話が「???」
- つまり「???」(と最後に若干フォロー)
はい、というわけでそれぞれについて語りたいと思います。
登場人物が「???」
メインはこの空海と白楽天。なんだけど、実はそうでもないというか。この二人が仲良く謎解きやってるけど、そこまで仲良くなれる理由ってあったのか謎。
そして空海ってタイトルにつけてるけど空海メインというよりは楊貴妃とそのまわりの人たちのお話。とはいえ、楊貴妃が主人公ってわけでもないし…全体的に散らばってて観る人の軸が定まらないまま連れていかれる感じ。誰にも感情移入できないんじゃないかしらこれ。
あと細かいところでいうと、この阿倍仲麻呂の後ろの人たち(女性がおひげ書いてる)、何故こんな格好なの…。画像で気になっちゃってたんだけど全然説明ないままでした。
といいますか、全体的に登場人物に対しての説明が少ない気がします。なじみのないお名前だったりするから頭に入りづらいのかな。字幕で観たら少しは違うのかも。かも。
CGが「???」
予告だとそこまで気にならないのですが、というかむしろ予告は上手に作りすぎ。タートルズもそうだったけど予告がすごすぎて本編がっかりパターン。
そしてとにかくCGが残念…。特に動物。黒猫は重要なキャラなのに。なのに。あと鶴が飛ぶシーン、それまでちょっとぐっときてたのが鶴のおかげでパー。CGもうちょっとどうにかならなかったのでしょうか。
お話が「???」
なんていうか観終わった後に何も残りませんでした。この映画を通じて何を伝えたかったのか…なんのためのお話だったのかわからず、ぽかーんとしてしまいました。
この映画だと「空海唐まで行ってなにしてるの…。」って思っちゃう人も出てきそう。
つまり「???」(と最後に若干フォロー)
謎かけ映画の謎が解けていないんでしょうねわたくし。散々どうなのこれと言い散らかしましたが、良かったところもあります。
- スイカ売りがイケメン
- 衣装がとってもきれい(なのでそこ全力で楽しんでください)
- あー!これはやられた!っていう瞬間はあった
でもこれ、全体的な「???」と比べると圧倒的微量なので「ぜひ映画館へ!」とは言えない作品でした。試写会だったけど観たこと後悔できるレベル。
ポスターきれいなんですけどね。予告動画観てるとすごそうなんですけどね。完全に盛りすぎです。
…とまあ、ここまで期待値下げておけばきっと楽しめます。気になってる方はぜひ。
小説読んでから観たら楽しめたのでしょうか…。ちなみにこちら、夢枕獏「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」という小説が原作。後からでも読んだらあの映像が脳内で楽しめそう。
追記。北大路欣也の「空海」観た後にこの「美しき王妃の謎」を観ると楽しめる気がします。
◉【空海映画レビュー】「空海」はおもしろいから絶対観たほうがいい!!…ただし、北大路欣也のほう。