乙女のためのおとぎ話
『パンズ・ラビリンス』の監督の新作ということで、『シェイプ・オブ・ウォーター』を観てきました。
この予告編を映画館で見て「おおっ」とは思ったものの、ひきこもり主婦にはひとり映画鑑賞スキルがないので、同伴者である旦那の反応を伺っておりました。
すると、「面白そうだね」の一言!!ここぞとばかりに私も観たいことをアピールし、無事に観ることになったのです。
普段はラブストーリーに興味を示さない私ですが、『パンズ・ラビリンス』の監督ということで気になっちゃったんですよね。
まあ、この時点ではまだ「半魚人と心を通わせるお話」だと思ってましたから。ラブになるとは思ってませんでしたから。
すんげえラブストーリーでした。(ネタバレ)
ざっくりとしたあらすじ
冷戦下のアメリカの極秘研究所で、声を失った女性と半魚人が出会い、絆を深めていく物語。
あらすじはこちらでどうぞ。
ちょいちょいシュール
『パンズ・ラビリンス』もそうだったんですけど、『シェイプ・オブ・ウォーター』にもちょいちょいシュールなシーンがあって、好きです。
なんて言うんですかね?全体的には不穏な空気が漂ってる時間が長いんですが、その合間合間に挟まれるシュールさだったりコミカルさだったりがすごくバランス良くて、喜怒哀楽の感情をちゃんと感じられるんですよね。
そういう意味でのバランス感覚がとてもいい監督なのかな、と思いました。
あ!あとあれね、ちょいちょいエグいってかグロい演出があるんで、そういうの苦手な人は気をつけてください。
悪役がキモくて最高
『シェイプ・オブ・ウォーター』の悪役さんは、とにかくキモくて良かったです。悪役然としていて、とても良かったです。
彼には彼なりにいろいろあるんでしょうが、主人公を口説くシーンは本当にキモい。まじキモい。あのシーンは必見です。
悪役さんもそうですけど、主人公も主人公のお友達もみんないいキャラしてて、しっかりお話を作り上げてる感じがしました。
やっぱりキャラクターって大事ですよね。
おわりに
『シェイプ・オブ・ウォーター』、個人的にはすごく面白かったんですけど、「感想文を書くのは難しいなぁ」ってのが正直な感想です。
世の中的には「マイノリティが〜」とか「偏見や差別が〜」っていう見方をする人も多いみたいですけど、私は特にその辺に関してはなんにも感じませんでした。
ただただ純粋に、乙女の心を揺さぶる「半魚人×人間のラブストーリー」として涙しました。ラブストーリーで泣いちゃうとか恥ずかしいじゃないか!!
乙女なひきこもり主婦として、今後ともどうぞよろしくおねしゃす。