富山にもすごい杉の木がありました
杉の巨木といえば屋久杉を連想しがちですが、富山県にも巨木群があるのです。魚津市にある洞杉群をご存知でしょうか。わたくし富山に来るまで知りませんでした。
立山山麓の片貝川上流にある立山杉の巨木群で、幹の中が空洞になっていることからそう呼ばれているそうです。推定樹齢は一千年、若いものでも数百年といわれています。
屋久杉を見に行きたいなあと思いつつ、行っていないのですが、屋久杉にも洞杉にも行ったことのある人が言うには、洞杉のほうがパワフルだとか(パワースポット的な話)。もちろん感じ方は人それぞれでしょうから個人差あるとは思いますが。
この洞杉群、かなり近くまで車で行けちゃうので比較的行きやすいのですが、雪の多い富山県ですので行ける期間が限られています。そこだけはご注意を。
というわけで、洞杉の見どころと行ける期間についてご紹介していきますね。(お写真は昨年秋頃のものです)
とにかく洞杉がすごい
見所もなにも洞杉群なんだから洞杉がすごいってそりゃそうだって話なんですが。どの洞杉もそれぞれにすごいんです。
そんな洞杉を見られる場所は6つありまして、
- 最大の洞杉
- 洞杉の群生
- 観察しやすい洞杉
- 杉ノ尾の岩屋
- 広場の洞杉
- 道路沿いに現れる洞杉
という、ひねりのな…わかりやすい名前がついています。中でも個人的にお気に入りだったのはこちら!
こけ!こけ!しだ!こけ!しだ!
苔と羊歯が最高です。シダ植物のシダです。羊歯と書いてしだと読みます。
場所把握してなかったからどこの洞杉だったか忘れちゃったけど、現地でたしかめてください。とにかくどの洞杉も素晴らしいので。
他の洞杉もすてきなのでお写真置いておきますね。
熊とキノコ出没注意
あ、そうそう。熊が出るみたいなので、熊鈴ならぬ熊鐘をカンカン鳴らしながら進んでくださいね。
途中の道も気持ちよくてキノコなんか見ながら進んでたら全然辿り着けませんので、お時間に余裕を持ってお出かけください。
モリアオガエルの産卵地もあるよ
洞杉に行くまでの道中、モリアオガエルの産卵地もあります。一見ただの水溜りですが、両生類にとって貴重な繁殖地です。…らしいです。水たまりを見るのが楽しくなります。
片貝川と龍石(蛇石)
洞杉の散策も楽しくてしょうがないのですが、実は洞杉にたどり着く前にとんでもない誘惑があるんです。この片貝川はそれはそれは素晴らしい川でして。
これ!この美しさ!この透明っぷり!!そしてこの色!!!この川で遊んでるだけで満足して終わっちゃえる自信があります。水の勢いがすごくて、たくさんの泡を見つめているだけでずっと時が過ごせます。
あまりに川が楽しすぎて行きにも帰りにも寄ってきました。といいますか、実は洞杉よりも片貝川見たさに来たと言っても過言ではありません。ついでに洞杉もくらいなテンションでしたほんとに。
余談ですが、山梨県にあるサントリーの蒸溜所で有名な白州の尾白川もそれはそれはきれいだったのですが、人の手が加わりすぎてその美しさはかなり損なわれてしまいました。甲府に住んでいた時はよく行っていたのですが、富山に引っ越したのでこっちできれいな川を探していたら白州よりもすごかった!というわけです。白州は白州で大好きだったんですけどね…きれいだった時は。
話を片貝川に戻します。そしてこの川にある龍石(蛇石)が不思議で、じっと見てても飽きないんです。
伝説によれば昔三太と言う狩人がこの谷で道に迷い巨岩を抱いた龍を発見し 金と銀の弾を打ち込めたところ 大雷鳴と共に石に絡み付いて死に絶え その恨みが大洪水をおこしたと言い伝えられております
という言い伝えもあるこの龍石のエネルギーがなんとも言えずおもしろいのでぜひ触ったりくんくんしてみてください。おもしろい、という表現が最適なのかは謎ですが。そこはご自身でご確認ください。近くに祠もあります。その祠も好き。
注意すべきポイント
洞杉はとてもとてもすてきなところなのですが、行く前に注意しておいていただきたいポイントがふたつあります。
- トイレが故障中(の可能性あり)
- 道路が開通していないかも
どちらも気をつけておかないと、せっかく行ったのに…みたいなことになりかねません。
トイレが故障中(の可能性あり)
昨年行った時は駐車場のトイレが故障中でした。今年はもう直ってるかもしれないけど。もしかしたら故障中のままかもしれません。手前のどこかで見つけてすませておくことをおすすめいたします。といいつつ、手前のどこかをどこにするがなかなか難しかったりするので、飲みすぎたり食べすぎたりしないで行くほうが安全かもしれません。もしくは大自然に解放する覚悟でどうぞ。
道路が開通していないかも
冒頭でもちらっと書きましたが、雪の多い富山県は雪で道が塞がれている場所が多々あり、春にならないと通れないんです。しかも春が遅い。
この大自然エンターテイメントな洞杉も行ける期間が相当限られております。ホームページではオススメ期間は5月〜11月となっておりますが、雪次第では6月にならないと行けなかったりもするようです。
道路状況については魚津市のホームページにあるお知らせから「片貝方面の道路情報」を見てご確認ください。
ちなみに2019年4月24日現在、市道については、残雪による雪崩や落石の危険性が高いため、市道南又線(南又谷方面・洞杉・蛇石など)は、全線通行止です。
まとめ
全力でおすすめしたい場所ですが、行ける時期が限られております。が!そこも含めてこれからの季節はぜひ洞杉へ。わたくしも今年は春の洞杉を楽しみたいと思います。
◉洞杉・洞杉群 – 魚津市観光協会
おまけ。だいぶ手前の貯水池もとてもきれいな碧でした。