ヴィヤーサ、サティヤヴァティーに呼ばれ息子をつくる
前回若干ややこしかったですね。サティヤヴァティーが実は結婚前に子供をうんでました(しかもバラモン)というお話でした。で、そのバラモンで種付けすればいいんじゃないのというところまでで終わりましたね。
サティヤヴァティーがヴィヤーサを想起する
ビーシュマに過去の秘密を明かして、サティヤヴァティーの息子ヴィヤーサに来てもらって、アンビカー、アンバーリカーたちに息子を作りましょうということで話がまとまりました。
ヴィヤーサから「何か必要なことがあったら想起してください」と言われていたサティヤヴァティーは彼のことを想起しました。
するとヴィヤーサは即座に出現したのでした。そして母に挨拶をし、「あなたの望みをかなえるために私はここに来ました」と告げました。
はい!ちょっとここで整理しましょう
ガンガーによってガンジス川にポーン!された子供7人と
8人目のデーヴァヴラタ…ビーシュマは兄弟ですね。ここまでは大丈夫ですよね?
で、ガンガーは帰っちゃって、サティヤヴァティーとの間に生まれたチトラーンガダとヴィチトラヴィーリヤ。この二人とビーシュマが兄弟なのもわかりますか?異母兄弟ですね。
で、このヴィヤーサはチトラーンガダとヴィチトラヴィーリヤの異父兄弟というわけです。しかもバラモンなので、王家の存続のために呼ばれたわけです。
というわけで、ヴィヤーサ息子をつくる
サティヤヴァティーは妊娠に適した時期に沐浴したアンビカー、アンバーリカーに言いました。「あなたには義理の兄がいます。彼は今日あなたと交わるでしょう。夜訪れますから心して待ちなさい。」と。
そしてそれぞれ、アンビカーとアンバーリカーの元にヴィヤーサが訪れました。
ところが、アンビカーは彼の恐ろしい姿を見て目を閉じたので、彼女の生んだ息子ドリタラーシトラは盲目でした。
アンバーリカーは恐怖のあまり青ざめてしまったため、彼女の生んだ息子は蒼白となり、パーンドゥ(蒼白)と名づけられました。
容赦ないサティヤヴァティー
それからサティヤヴァティーは、アンビカーがまた妊娠に適した時期にまたヴィヤーサと交わるよう言ったのですが、彼女はヴィヤーサの姿と臭いを思い浮かべ、召使の女を代わりに派遣したのでした。
その召使女はうやうやしく聖仙ヴィヤーサに仕え、高徳な賢者ヴィドゥラを生んだのでした。このヴィドゥラは真理を知り欲望と怒りを離れた人物でした。
パーンドゥが王に
ドリタラーシトラとパーンドゥとヴィドゥラはビーシュマに保護され、弓術、馬術、棍棒戦、剣と盾、種々の学問などにいそしみました。
ドリタラーシトラは人並外れて強力でしたが、王位を継承しませんでした。法にかけてヴィドゥラを凌駕するものはいませんでしたが、召使との混血であったので王位を継承しませんでした。そこで勇猛なパーンドゥが王になったのでした。
…いろいろありましたが、ひとまず無事王位継承できましたね。めでたしめでたし。って全然終わらないですけどね。とりあえず、今日はここまでです。