うへぇ…って言いながらもつい食べちゃう切山椒
見たことありますか?切山椒。切山椒は甲府では有名なお菓子らしく、引っ越してきてから初めて見た食べ物でした。
が、調べてみると同じようなものが日本各地で食べられているようです。驚きました。
甲府出身のメケヤマさんは当然知っていて、懐かしんでいたので好奇心的観点からおねだりして買ってもらったのが初めての切山椒でした。
とにかく味がすごい思い出
見た目はふんわりしてカラフルで最高にかわいらしいのですが、その見た目とは裏腹な味がしました。好きな人は好きみたいですね。すーっとするとかで。
そう。香りもするんです。山椒の。山椒嫌いじゃないんですけど、むしろ好きなんですが、どうしてお餅に…。
先日、切山椒の話になったので、お土産でお渡ししたのですが、今また切山椒の季節でお店に並びだしたので、あの思い出をよみがえらせるべく、今一度食べてみようと思って買いました。
久しぶりに買って食べてみました
こんな感じで和菓子コーナーに置かれています。桜餅なんかと並んじゃったりして、甘い味を想像させるじゃないですか。見た目ほぼすあまですし。
でも一度食べたわたくしはもう騙されませんことよ。おそるおそる一口(極小)をかじってもぐもぐ。
うん、そう、最初の一口は平気なんで…ってうぇええええ!!うぉおおお!!なんでこんな味するかな!!!ひぇええええええ。ごっくん。うぅううう…。(口の中甘さと山椒の香りが残る)
ですよ。この一切れで4~5回それやってます。というかまだ残ってます。もう食べなきゃいいのにねって自分でも思います。
こんな反応してる人他に見たことないので、他の人はおいしくいただいているんだと思います。
切山椒とは
切山椒(きりざんしょう)は、和菓子の一種で、正月に食される餅菓子である。糝粉に砂糖と山椒を炒った粉をまぜて(または、その粉をぬるま湯にしみ出させたものをまぜて)練った生地を蒸し、臼で搗いたのち、算木形ないし拍子木形(細長い直方体)に切りそろえて作る。色は紅白に染めたものが多いが、碾茶や黒糖などを使い五色にしたものもある。臼で搗いたのちさらに蒸して搗き直したものは練山椒(ねりざんしょう)といい、極上品のぎゅうひ菓子として扱われる。
江戸時代からある菓子で、茶人の小堀遠州が好んだと伝えられる。古くは山椒餅とも呼ばれた。算木形になったのは江戸後期からと言われている。また、酉の市で売られる縁起物でもある。
俳諧では新年の季語としても扱われる。
わかくさのいろも添へたり切山椒 久保田万太郎
(Wikipediaより)
切山椒(きりさんしょう・きりざんしょ)は夏目漱石も日記に書いちゃうほど。「早稲田田圃から鶴巻町を通る。田圃を掘り返してゐる。遠くの染物屋に紅白の布が長く干してあつた。大きな切り山椒の様であつた」
意外と有名なお菓子のようです。酉の市でも売られているなんて…。熊手に夢中で全然気づきませんでした。
そして関東メインなのかなと思いきや、京都や高知でも食べられているみたいで、高知では「砥石」と呼ばれているんですって。
材料
もち米玄米(煎子)粉 600g
黒砂糖 250g
三温糖 250g
山椒粉 小さじ2
塩小さじ 1/2
水 3カップ
作り方
1. 塩、砂糖、山椒粉を鍋に入れ、火にかける。
2. 砂糖がとけたら火を止めて、人肌くらいに冷まし、もち粉を入れてよくこねる。
3. 蒸し器で蒸し、蒸しあがったら、すり鉢でよくする。
4. ぬれ布巾で包んで形を整える。
山椒入らなかったらおいしいのに…と思いつつ、入らなかったら切山椒じゃないですよね。
山椒についても調べてみました
山椒はミカン科サンショウ属の落葉低木で、日本では和歌山県、高知県、京都府などが主な産地だそうです。
なるほど!だから京都や高知で山椒餅が食べられているんですね。納得。
「山椒は小粒でもぴりりと辛い」と言われてるように小粒でも、山椒は発汗作用の他、胃腸の働きを整えたり、冷え性を改善したりする効果が期待できると言われています。
胃腸を刺激する作用が強いので、内臓に熱がこもるような持病がある場合は、刺激が強く症状を悪化させる可能性があるのでご注意ください。
まあ、切山椒に入っている山椒の量なんてほんとちょっとだとは思うので、食べ過ぎるのも大変かとは思います。むしろ山椒食べ過ぎるくらい食べてるとお餅食べ過ぎですきっと。山椒食べ過ぎよりも喉に詰まらせないように気を付けてくださいね。
気になった人はオンラインショップでも買えます
意外とあちこちのオンラインショップで販売されてますが、季節的なお菓子ゆえ販売終了していたりもします。今の時期食べたかったら甲府に来るのが早いかもしれませんね。安いですし。今回のサイズで155円でした。
◉俵屋吉富オンラインショップ
◉切さんしょ 鶴岡木村屋ネットショップ(販売終了)
◉鍵善良房岩山椒(販売終了)
それにしても意外とどこにでもあるお菓子だったんですね。びっくり。