瓦、鬼、仏足石、須田剋太…見どころいっぱいの元興寺!
先日妖怪47士展で描いた「がごぜ」のいる元興寺へ行ってきました。2週間近く前のお話ですけど。元興寺、見どころいっぱいの楽しいお寺でした!!
ざっくりまとめるとこう!
- 本当に鬼がいた!
- 案内図が親切!
- 須田剋太の図録が買える!
- 法輪館が楽しい!
- 日本最古の屋根瓦!
本当に鬼がいた!
元興寺といえばがごぜ、がごぜと言えば鬼…ということで、元興寺には本当に鬼がいました。
「ガゴゼ」というのは、昔、元興寺にいた鬼のことをいうので、「ガゴジ」(元興寺)といったが、後に寺方が「ガゴゼ」(元興神)というようになったと識しています。
狂言「清水(しみず)」の中で、太朗冠者が清水寺に代参するのを断わる理由として、「ガゴゼが出るから恐ろしくて行けません。」というセリフが今も残っています。
『大和名所図会』の元興寺の項には、「美しい女(おんな)を鬼ときく物を、元興寺(がごじ)にかまそというは寺(てら)の名」と言う狂歌が載せられています。
つまり、元興寺は寺の名よりも鬼の代名詞として浸透していたことが分かります。(元興寺HPより)
セクシーポーズで桜の木の下にいる鬼を発見!こんな鬼ならうちに来てもいいなって思えるようなかわいらしい鬼たちがあちこちに隠れています。
無事全部見つけましたが、お写真UPしちゃうと楽しみが半減してしまうので残りは実際に元興寺に行って見つけてくださいね。何体いるかも内緒です!(ググればわかるけど)
といいつつ…一体は仏足石の下にいます。仏足石は仏像が誕生する前に法輪・塔・菩提樹などとともに信仰の対象のひとつとして生まれたそうです。仏足石はお釈迦様がインド各地を回って教えを説いたことに由来するとも言われています。仏足石供養は毎年12月8日に行われています。
というわけで仏足石も見どころです!
親切!順路がわかる案内図
これ、入口の案内図なんですけど、順路も描いてくれていてとても親切。瓦観たり鬼探したりしてたら若干違う順路で行っちゃいましたが…。この手描きの案内図がいいですね。すてき。
須田剋太の図録が買える!
元興寺には須田剋太の作品があるのですが、いつでも観れるわけではありません(見れるようにして…)が、図録は売られているので買うことができます。一冊持ってるような気もしつつ、元興寺来た記念とうっかり持ってなかったら困るなという気持ちで買いましたら見事にかぶりました。2冊になったのでこんなことして楽しめます。
須田剋太の作品は見るたびに魂が震えます。本当に素晴らしい作品がたくさん掲載されています。実物を元興寺で観たい…。次展示あるときには必ず。
法輪館が楽しい
法輪館には貴重な国宝や文化財の仏像がずらり。ここしかも拝観料に含まれているのでそのまま観ることが出来ます。ささっと流し見もできちゃいますが、お時間と体力があるのであればぜひじっくり観てください。
法輪館の中のおじさまはいろんな質問に答えてくれます。元興寺の鬼のこととか。豆まきのこととか。
こちらは4月28日からの展示のお知らせです。
【展示概要】
今年は、元興寺が平城京に創建されてから1300年となります。元興寺の前身である法興寺(飛鳥寺)は、588年に蘇我馬子が発願し、596年に飛鳥に創建されました。「仏法元興の場 聖教最初の地」として、聖徳太子や推古天皇による仏法興隆の中心となった、日本で最も古い本格的な寺院です。「三蔵法師」の直弟子道昭や行基もここに住しました。
本展では、元興寺創建の前史として、法興寺の実像に出土遺物などから迫るとともに、関連寺院をはじめ各地に残された法興寺に関わる有形無形の文化遺産を紹介し、元興寺創建への道程を展望します。
開催期間 : 平成30年4月28日(土)~5月27日(日)
会 場 : 元興寺 法輪館
入 館 料 : 元興寺拝観料に含みます
拝 観 料 : 大人500円 中高生300円 小学生100円
日本最古の屋根瓦!
こちら!屋根の瓦の色が違う部分…わかりますか?この茶色が混ざってるようなところが日本最古の屋根瓦です。
あ、そうそう。手前にずらりと並ぶ石塔や石仏も興味ある方にはたまらないかと思います。
なんとこちら飛鳥時代…1400年前の瓦が破損もせず残っているんですって!!聖徳太子がいたころですよ。ひぇえええ。ぜひ生でご覧ください。法輪館の中にも瓦が展示されていましたのでそちらもあわせてどうぞ。
うっかり見逃すことがないであろうお知らせ看板というかここから観るといいよスポットも用意されております。
おわりに
歴史と貴重な文化財と芸術がそこにあるというなんだかすごい場所でした。どの季節に行っても楽しめるんじゃないかと思います。
◉須田剋太の旅
◉街道をゆく 須田剋太 挿絵原画展 / 須田剋太