今回比較的普通な内容です

これまでの説明で人物相関図の上のあたりがなんとなくわかって頂けたら嬉しいです。楽しんで頂けているお声も届いて嬉しい限りです。
そしてまだまだ序盤です。
ビーシュマが誕生しました。この誓いがこれからの運命をつくっていったと言っても過言ではないです。
どこまでも誓いを守り抜く人…ビーシュマさんです。今回はびっくり要素そんなにないです。それではいきます。
サティヤヴァティーの息子が王位に

シャンタヌとサティヤヴァティーの間に二人の息子が生まれました。チトラーンガダとヴィチトラヴィーリヤです。

チトラーンガダとヴィチトラヴィーリヤ。
シャンタヌが死んだとき、ビーシュマは長男チトラーンガダを王位につけたのですが、彼は力を誇り、ガンダルヴァ(半神)の王と戦って殺されてしまいました。

ヴィチトラヴィーリヤ
そこでビーシュマはヴィチトラヴィーリヤを王位につけました。
ビーシュマ、王女を強奪

ビーシュマはヴィチトラヴィーリヤの妃を得ようと考えていました。その頃ちょうど天女のような王女三人が同時に自ら夫を選ぶ式(婿選式)を行うということでした。

アンバー、アンビカー、アンバーリカー
そこでビーシュマはカーシー国へ行き、婿選式(スヴァヤンヴァラ)の会場で三人の王女を強奪しました。他の王たちを打ち破りながら傷ひとつ負わない無双っぷりです。そのまま3人を大切に守りながら連れ帰り、彼女たちをヴィチトラヴィーリヤに与えたのでした。
王女たちとヴィチトラヴィーリヤとの結婚
そしてビーシュマが結婚の準備をしていた時、カーシー国王の長女、アンバーが言いました。

長女アンバー
「私は前に心の中で別の王を夫として選んでおりました。彼も私を選び、父の望みでもありました。あの婿選式でその王を選ぶはずでした。法を知る方よ、このことをよくお考えになって法を遂行してください。」
※法(ダルマ)というのは宇宙全体の法や秩序、正義のこと。
つまり、結婚する相手がもういたし、そうなるって決まってたのに、ビーシュマさんが強奪して連れてきちゃったけど、正義の人としてそれでいいの?ということです。