盲目のドリタラーシトラに妻が
久しぶりの更新ですが、忘れてないですよ~。マンガ化に向けてマハーバーラタ熟読したり、ついに山際素男さんの「マハーバーラタ」を買っておりました。むしろ読んでくれていたみなさまが忘れてしまいそうなくらい間が空きましたね。
実は子持ちだったサティヤヴァティーの息子ヴィヤーサによって、アンビカーの息子ドリタラーシトラ、アンバーリカーの息子パーンドゥ(王)、召使女の息子ヴィドゥラ(賢者)が誕生しましたね。
今回は盲目のドリタラーシトラ…の妻のお話です。
ビーシュマとヴィドゥラ
息子たちもお年頃になってきたので、ビーシュマは考えていました。
「ヤーダヴァ族の王女と、スバラの娘と、マドラ国王の娘が、我々一族との縁組にふさわしいと思うんだけど…ヴィドゥラ、お前はどう思う?」
賢く育ったヴィドゥラは答えました。「あなたは我々の父であり、母であり、最高の師(グル)です。ですから、御自身で我々一族のことを考慮して一族のためになることを行ってください。」
「ふうむ…」それからビーシュマはスバラの娘、ガーンダーリーがシヴァ神を満足させて100人の息子を授かるということを聞いて、これはドリタラーシトラの妻にしたいと思い、ガーンダーラ国王のスバラに使いを送りました。
スバラは躊躇しましたが諸々考えた結果、ガーンダーリーをドリタラーシトラに与えることにしました。
貞節なガーンダーリー
ガーンダーリーはドリタラーシトラが盲目であると聞いて、夫に従順でありたいと一途になり、夫以上の経験をしないために布を幾重にも折って自分の両眼を覆ったのでした。
そしてガーンダーラ国王の息子シャクニがガーンダーリーを連れてクル族のもとにやってきました。
美しい尻(!)のガーンダーリーはその立ち居振舞いによって、クル族みんなを満足させたのでした。それでも、他の男について言葉によって言及することはありませんでした。貞節!!
…はい!今日は比較的シンプル。盲目のドリタラーシトラにお嫁さん来たんだけど、お嫁さんも布で目隠しして盲目カップルになりました、というお話でした。