埋没林…まいぼつりん!!その響きからは想像できない美しさが!
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富山県魚津市にある魚津埋没林博物館。「埋没林(まいぼつりん)」という言葉に魅かれてふらふらと入ってしまいましたが、これがなんともすごいところでした。
「奇観」とは、珍しい眺め、ほかではみられないような風景のことで、魚津の三大奇観は「蜃気楼」「埋没林」「ホタルイカ」だそうです。
この魚津埋没林博物館は魚津の三大奇観のうちのふたつ「埋没林」と「蜃気楼」について学べる博物館です。いろんな資料がたくさんあってじっくり見てたら1日かかるんじゃなかろうかというボリュームですので、埋没林と蜃気楼が好きな方は時間に余裕をもって挑んでください。
個人的にはそういう難しいことは興味がないので、さーっと流し見しつつ、水中の埋没林の美しさにただただうっとりしておりました。とにかく水中展示館の巨木があまりに美しいので本当に覚悟しておいてください。
埋没林とは
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約2000年前の魚津の海岸付近には杉の巨木が生育する原生林が広がっていて、魚津港建設工事の際に土の中から樹根が発見されたそうです。中には幹の直径が2メートル以上、推定樹齢500年の巨木も!!
博物館にはそれらの巨木や資料が展示されているというわけです。
埋没林については館内で資料が入手できるので、一通りもらって帰っておうちでじっくり読めばいいかと思います。「埋没林のはなし」と「蜃気楼のはなし」は売店で販売されてました。モノクロですが写真と情報がぎっしりの80ページでまさかの100円でした。
そういう知識的な内容もいいですが、せっかくなのでここでしか見られない実物をじっくり見るのがおすすめです。
おすすめは水中展示館
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あああああ…もうこの写真見ててもあの時の感動がよみがえります。実物見たら圧倒されます。息をのむ、ってこういうことなんだなと。そしてこちらは水中展示館にある3本の樹根のうちの一本です。
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水中展示館は1952~53年に行われた発掘現場に水を満たして保存展示しています。魚津埋没林が約2000年を経てもほぼ元の木材の質を保っている要因の一つに冷たくきれいな地下水の存在があると考えられたことから選ばれた保存方法です。この水槽は、1954年に開催された富山産業大博覧会の魚津会場の一部として建設・公開されました。
1.スギ樹根 幹(根元)の直径約1.5メートル、根の端から端まで約5.2メートル
2.スギ樹根 幹(根元)の直径約2.0メートル、根の端から端まで約10.0メートル
3.スギ樹根 幹(根元)の直径約1.7メートル、根の端から端まで約5.0メートル
…というわけで、冷たい地下水で保存されているのでとても涼しいです。ひんやり。なんならずっといたら夏でも寒くなります。でもずっと見ていたい美しさ!
埋没林は美しい
この自然が創り出した芸術作品をご覧ください。実物はほんともうずっと見てられます。
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この水槽は地下120メートルからポンプアップされた片貝川の伏流水を流し込んでいるそうです。しかもこの水槽は底張りされてないので、自然の湧水もあるとかで、ときどき気泡がぷくぷくとあがってくるのは湧水に伴うものだとか。樹根が生きてるみたいにも見えて、ぼーっとぷくぷくを眺めていても飽きません。
ドーム館は樹根をすぐそこに感じられる!
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水中展示館が超絶おすすめですが、埋没林の発掘現場そのままのドーム館も楽しいです。においがしますし。すぐそこにありますし。
ハイビジョンホールでは蜃気楼の映像が
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ハイビジョンホールでは蜃気楼や富山の自然の美しい映像を見ることが出来ます。蜃気楼には春の蜃気楼と冬の蜃気楼があって、バリエーションもいくつかあるんですって!これを見てから実際の蜃気楼を見に行くと何倍かは楽しめます。そして洞杉にも行きたくなります(行きました)。
売店で販売されている「蜃気楼のはなし」という冊子を買っておけば復習もできておすすめです。
楽しい物わんさかな売店
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売店には埋没林と蜃気楼だけじゃなく、ザ・富山なものまで販売されているので、お財布のひもをかたくしておくか、お財布の中身パンパンにしておくことをおすすめします。というか、パンパンにして行ってください。うおづのミニたてもんとかたまらないです…!!!
まとめ 1日過ごせます
一通り資料を頂き、館内をさーっと見てまわり、美しい埋没林を愛でて、ハイビジョンホールで映像を見て、お土産をのんびり眺めたりして、美しい埋没林を愛でたらあっという間に閉館時間になります。早い時間からどうぞ。
特別天然記念物 魚津埋没林博物館
(うおづまいぼつりんはくぶつかん)
〒937-0067 富山県魚津市釈迦堂814
TEL: 0765-22-1049 FAX: 0765-23-9105
無料エリア:9時~19時(入館は18時30分まで)※1、※2
(有料エリア・無料エリアは、こちらでご確認ください。)
※1 季節や天候等により変更する場合があります。
(12月1日から3月15日は無料エリアも9時から17時までの開館)
※2 カフェ“KININAL”の営業は10時~17時
12月29日~1月1日
(3月16日から11月30日までは無休)
※ カフェ“KININAL”は木曜日が定休(通年)です。