【納涼ベスト3】夏だ!ホラーだ!涼しくなりたきゃ肝を冷やせ!!【小説&スレッド編】

こわいスレッドベスト3

※ここで言うスレッドとは、掲示板アプリケーションにおける特定のテーマを言及する投稿内容のまとまりを表す単位のことです。

【第3位】
『俺が異世界に行った話をする』

去年の4月に大学を卒業して、マンションに引っ越した。
そのマンションが 回=回=回= ←こんな形をしたマンションなんだ。
真ん中が中庭になっていて、俺は左端に住んでる。
=のところも部屋があってマンションは6階建て。
右側にマンションの玄関があり、そこからしか出入りはできない。
中庭といっても地面も壁もコンクリートで使い道は全くない。
で、俺の住んでる部屋からはドアがあって中庭に入れる。他の部屋からは不可。

その中庭がおかしいんだ。
(時空のおっさん まとめ@wikiより引用)

2012年6月、ニュース速報(VIP)に立てられたスレッドで語られた話です。よくある異世界話なんですが、とても読みやすくて話に没入することができます。
舞台となったマンションの特定がなされたりと都市伝説化するほど盛り上がったスレッドなので読み応えがありますし、いつか自分も異世界に迷い込んでしまうのではないか…という恐怖が楽しめます。

寝苦しい夜に、布団の中で楽しめるスレッドです。


【第2位】
『唯一の友人の性癖が理解できない』

彼女いたことなくて暗くてオタクでvipperで
低学歴な俺は友達が一人しかいないんだけど、
その友達も失ってしまうかもしれない。
お互いに童貞+彼女いない歴=年齢で
先に彼女作ったほうに一万円って決めてたのに、
先日、性癖をカミングアウトされた。
彼はセックスに興味が無く、
人間の身体から分泌される体液にだけ興味があるらしい。
精液とか、膣液とか、唾液とか、涙とか、汗とか。
それらをビン詰めで保存したりとかしてる。

俺の唾液もほしいといわれた。
もう友達としてやっていける自信がないよ・・・・どうしたらいいんだよ・・・
(あの時の2ちゃんねるより引用)

2008年3月、ニュース速報(VIP)に立てられたスレッドで語られた話です。スレ主が今起こったことをそのまま書き込むリアルタイム進行だったことで、これもまたかなりのボリュームです。
本スレが落ち着いてからも関係者らしき人物が立てた他スレが見つかったりなど、追いかけ甲斐のある話なので、うっかりすると丸々1日潰しかねません。私は途中で投げ出してますが。

気味の悪い事件?を追いかける、探偵気分になれる話です。


【第1位】
『八尺様』

親父の実家は自宅から車で二時間弱くらいのところにある。
農家なんだけど、何かそういった雰囲気が好きで、高校になってバイクに乗る
ようになると、夏休みとか冬休みなんかにはよく一人で遊びに行ってた。
じいちゃんとばあちゃんも「よく来てくれた」と喜んで迎えてくれたしね。
でも、最後に行ったのが高校三年にあがる直前だから、もう十年以上も行っていないことになる。
決して「行かなかった」んじゃなくて「行けなかった」んだけど、その訳はこんなことだ。

春休みに入ったばかりのこと、いい天気に誘われてじいちゃんの家にバイクで行った。まだ寒かったけど、広縁はぽかぽかと気持ちよく、そこでしばらく寛いでいた。そうしたら、

「ぽぽ、ぽぽっぽ、ぽ、ぽっ…」

と変な音が聞こえてきた。機械的な音じゃなくて、人が発してるような感じがした。
(世界の真相 八尺様より引用)

2008年8月、2chオカルト板に立てられたスレッドで語られた話です。かなり有名になったことからいろんなところでまとめができてしまい、私が初めて読んだ当時のスレは見つけられませんでした。
これぞ怪談!という雰囲気のお話で、まさに夏の夜にぴったり。「ぽぽぽぽぽ」という独特の音も恐怖を駆り立てます。

男性、特に未成年の方にはぜひ読んでもらいたい話です。


はい!スレッド編第1位は『八尺様』でした!ベタ。ここに来てめちゃくちゃベタ。でも本当に八尺様は良くできた怪談ですよ。

スレッド編に関しては、オカルト要素がやや強くなりましたね。ヒトコワ系もよく読みます。ストーカー関係の話はマジでこわくて面白いですよ。おすすめいっぱいあります。
スレッドって、嘘か本当かわからない話がリアルタイムで進んでいくのが面白いですよね。スレ主だけじゃなくて、レス付ける人たちの反応やセンス、知識によって思わぬ方向に進むこともしばしば…

その場に居合わせたみんなで作り上げていく雰囲気が、とても好きです。

 

おわりに。

これにて、2回に渡ってお届けした『納涼ベスト3』も終了でございます。
酷暑を乗り切るために少しでもお役に立てれば幸いですが、ちょー個人的な好みで選んだものばかりなのであまり役には立たないかもしれませんね。

自分好みの恐怖を探すのは一筋縄ではいかないかもしれませんが、折角の酷暑、ホラーにまみれて過ごすのも乙なもんだと思いますよ。

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