漫☆画太郎×星の王子さま=星の☆王子さま
星の王子さまファンのみなさまこんにちは。今、星の王子さまは翻訳権切れでいろんな方の翻訳バージョンが出版されていますね。あれこれ読んでますか?
好きな訳は人それぞれかと思いますが、個人的には新訳ではなく、最初に翻訳された内藤濯(ないとうあろう)さんの星の王子さまが好きです。「星の王子さま」の世界観を絶妙に表現している感じがして。
あ、そうそう。「星の王子さま」というタイトルもこの内藤濯さんの訳なんですって。ちなみに直訳は「小さい王子」です。ね、「星の王子さま」っていう訳すてきでしょ。もしまだ内藤さん訳のバージョンを読んでない方がいらっしゃったらぜひ読んで。個人的には一番好き。
さて、今日はそんなたくさんの新訳が出ている「星の王子さま」作品の中でも異色中の異色、漫☆画太郎先生の星の王子さまをご紹介したいと思います。
星の王子さまを丁寧に表現しつつも全力で漫☆画太郎の世界に引きずり込む作品です。ふんわりと軽い気持ちで手を出したら腕ごと吹っ飛びますよ…。
漫☆画太郎とは
漫☆画太郎は、日本の漫画家である。1990年に『週刊少年ジャンプ』に掲載された『DRAGON BALL外伝』でデビュー。同誌で『珍遊記 -太郎とゆかいな仲間たち-』『まんゆうき 〜ばばあとあわれなげぼくたち〜』を連載、人気を博す。(ウィキペディアより)
名前ピンと来ないって方は絵を見てもピンと来ないんじゃないかと思いますが、こんな絵です。
ナイスババアですね。このインパクトはそうそう忘れるものではないかと思いますので、見たことあるかな…?みたいなことにはならないですよね。ところが、この漫☆画太郎先生はこんなババア絵ばっかりじゃなく、とてもかわいい女の子も描けたりするんです。
ほらかわいい。ババアだけじゃなく、かわいい女の子も描けてしまう漫☆画太郎先生があの名作「星の王子さま」を描いたというわけです。あの星の王子さま漫☆画太郎先生の手によってがどうなるのか…。かなり楽しみになってきたでしょうそうでしょうそうでしょう。
というわけで見ていきましょうね。
これはいい「星の王子さま」…!!
みんなが大好きなあの冒頭部分、そこはもう絶妙に漫☆画太郎×星の王子さまでした。
王子さまのかわいさとヤバさ、飛行士の回想シーンも漫☆画太郎先生ならではの見せ方で最高。これは期待してよし!と、ここまで読んで一気に1〜5巻買うことを決意しました。
ちょいちょいジブリ→ババア→星の王子さま壊滅
読み進めていくうちに、通常の星の王子さまから一転、安定のババアに突入していきます。それはそれで期待していなかったわけではないのである意味期待通りです。ちょいちょいねじこんでくるジブリネタもたまりません。
ところが、さらに読み進んでいくと、ババアすらいなくなります…。
5巻セットで販売中だけどまだ未完!
Kindleで5巻セットで販売されていたので思わず買ったけど、まだ完結してなかった…!!!
4巻の途中から5巻の途中までクラウドファンディングの返礼漫画が延々と続くので、純粋な星の王子さまファンは「え…星の王子さまはどうなったの?続きが読みたいんだけど…」とやきもきします。ババアファンはババア切れで震えが止まらないはず。
返礼部分もいろいろと小ネタがはさまってておもしろいですけどね。…と、楽しみながら読んでいたわたくしでさえ、あまりの返礼漫画の長さにやきもきしてしまいました。
それよりなにより、5巻セットで買ったのに完結してなかったことが個人的にショックでした。まあたしかに完結とは書いてなかった。
まとめ 「星の☆王子さま」であって「星の王子さま」ではない
漫☆画太郎先生に「星の王子さま」を期待したわたくしがいけなかったんです。かなり大好物な予感がしたのですが、途中の脱線っぷりがなかなかしんどかったです。まだ完結もしていないのでなんとも言えませんが。
でも諸々覚悟しつつも読んでもらいたい作品。
なぜならあの王子さまは漫☆画太郎先生にしか描けないから。なんだかんだ最高。