ホラー?サスペンス?いやいや恋愛映画です!『ミッドサマー』

もう観たくない度★★★★★のざわざわ

どうも!ホラー映画は基本は観ない派!おみそです。

怖い映画の予告がテレビやYouTubeで流れるのすら怖くて、全力で回避するくらいのビビりです。

個人的な線引きとしては、リングとかの心霊系は怖がらせる演出が嫌いなので絶対に観たくないけど、サスペンス系は好きです。

そんな自分的には、ちょっと賭けだった今回の映画「ミッドサマー」。

ミッドサマー公式Twitterより

怖がらせる系のホラー映画では無いという情報を聞いたので、安心して観に行けました。

あ、念のためにポップコーンとコーラで気を紛らわせつつ、途中のグロいシーンは一瞬ですがしっかり目なので俯いてチラ見で回避してきましたよ!

それでは以下、ネタバレなしの感想文をどうぞ!

あらすじ(Wikipediaより)

ダニーとクリスチャンのカップルは破局寸前だった。そんなある日、ダニーの妹が両親を殺した後に自殺するという事件を引き起こした。トラウマに苦しみ続けるダニーを見たクリスチャンは「誰かがそばにいてやる必要がある」という思いから、すぐに別れを切り出すのを思い留まった。

翌年の夏、ダニーはクリスチャンと一緒にパーティに参加した。席上、ダニーはクリスチャンが友人(マーク、ジョシュ、ペレ)と一緒にスウェーデンの田舎町、ハルガを訪れる予定であることを知った。クリスチャンはペレから「自分の一族の故郷であるハルガで、今年夏至祭が開催される。夏至祭は90年に1度しか開催されないので、見に来てはどうか」と誘われたのである。文化人類学を専攻するクリスチャンは、学問的関心もあってハルガ行きを決めたのであった。

ところが、その祭りはただの祝祭ではなく、ペイガニズムの祭りだったのである。そうとは知らずに参加したダニーたちは恐怖のどん底に叩き落とされることとなった。

始まりから既に不吉

怖い映画を映画館で観るのはおそらく生まれて初めてでした。

でも舞台はスウェーデンの祝祭ですし、そんなに怖くないのでは?

…なんて思っていたら、始まってすぐ不穏。

冒頭の意味ありげな絵がストーリーを象徴しているのを予感しました。

敢えて色温度低めに撮った自然の風景に、不協和音的なBGMがもう怖い。

暇さえあれば平和な自然や動物の写真ばかり撮っているのんびり系フォトグラファーの私からすれば、一体どうやったらそんな映像が作れるのか不思議なくらいに不穏でした。

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展開が読めることが怖すぎる

ミッドサマー公式Twitterより

もうね、観ていて全てが怪しく感じてしまうんです。たまに母親と一緒に火サスを観ている私は、そりゃもう名探偵ですから。

「この人この後こうなるでしょ・・・ああ、やっぱり!」みたいな。

「ああ、絶対そんなことしちゃダメだよ!やめろよ?やめろよ?・・・なんでやっちゃうのーーー!!」みたいな。

ベタなんだけど、ベタなのが怖かったです。

やっぱりこういう映画イヤ・・・。

天国と地獄のような表現の落差がすごかった

まるで楽園のような牧歌的な風景と、正に鬼畜の所業!というシーンのごちゃまぜ具合に、観ていて余計に不安な気持ちに。

ミッドサマー公式Twitterより

映画の舞台であるホルガ村の風景はまるで、写真家の市橋織江さんが撮る異国風景のように優しくて、穏やかで、心が落ち着きます。

フォトグラファー的には、どのシーンも光の使い方が繊細で、本当に綺麗で癒し効果がすごい!と思いました。

オーバー気味に映した光とソフトフォーカスの効果もあって、柔らかな空気感が伝わりました。

こういう写真を部屋に飾ったら素敵だなあ、なんて参考にしながら観るのもいいかも。

村人が着ている服は北欧特有の模様が可愛くて、花かんむりも被ってまるで天国みたいです。

雄大な自然の中、長テーブルで村人とダニーカップル一行が食事をするシーンがとても素敵です。

しかしこのシーン、もしかして最後の晩餐かな?と思ったら急に不安に。観ているこちらも、どんどん疑心暗鬼になっていくから恐ろしい。

そして次々と起こる「最悪」な展開。ちょっとクレイジーが過ぎるんじゃ?

描かれているのはあくまで「祝祭」です。お祝いです。絵的には結構ハッピームードなんですけどね。

終始ざわざわする気持ちと、幸福を詰め込んだ風景が同居する奇妙さに、どんどん心が不安定になります。

アリ・アスター監督の作品は観たことがなかったのですが、トラウマ映画を生み出す監督として名高いらしいです。

「トラウマって大げさな〜(笑)」とタカをくくっていましたが、絶妙にイヤな感じがすごく上手くて、本当に最悪でした。(褒め言葉)

あんなに素敵なスウェーデンの自然風景に不安感を植え付けた監督、許さないぞ…。

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ホラー映画ではなく失恋を描いた映画だった

ミッドサマー公式Twitterより

アリ・アスター監督は映像でこれだけ観るものを不安にさせるのですから、その頭の中に描かれている映像のクレイジーさは半端じゃないですよね、きっと。

一体何を見て生きていたらこんなものが作れるのか、不思議で仕方ありません。

恐怖を感じさせる演出、人間関係の不和の居心地悪さや狂気の表現まで、何から何まで奇妙で不快でした。

そしてこの作品は監督にとっては失恋をテーマにしたのだとか。

言われてみれば確かに、作品の中に描かれているので分かりました。

分かりましたけど、一体どんな恋愛してたんですか?

おまけ

私事ですが、数日前から風邪を引いて少し平衡感覚が不安定な状態で観てきまして。帰り道はさらに不安定になりました。

結果、良い感じに劇中の不安定さを増幅させてざわざわしました。

最終的に「私は一体何を見せられているのだろうか」という気分になりました。

おすすめしておきながら、怖いの苦手な人やグロいの苦手な人はちょっとキツイかもしれません。

でも顔を手で多いながら指の隙間から怖いシーンを観ちゃう人にはとてもおすすめです。

怖いもの見たさが勝ったら是非観て、このざわざわ感を体験してみて下さい。

おすすめ度    ★★★★★
クレイジー度   ★★★★★
疲れてる時に観たら寝ちゃう度 ★★★★★
お花や空が綺麗度 ★★★★★
もう観たくない度 ★★★★★

◉ミッドサマー公式HP