モーリス・センダック原作『かいじゅうたちのいるところ』/ちぃろの映画感想文

すべては愛でした。

先日、動画配信サービスHuluで『かいじゅうたちのいるところ』を観たんですよ。
もともとは、モーリス・センダックさんが描いた絵本らしいんですが、私はそんなこと一切知らず、ただ「聞いたことのある響き」と思って興味を惹かれまして…

とっても「All is Love」な映画でした。

絵本とはだいぶ違うらしい。

私は絵本を知らずに観たので、(実写化には付き物の)違和感とか嫌悪感を感じることはありませんでしたが、絵本を持っている編集長によるとだいぶお話が付け加えられているみたいですね。

wiki先生による絵本のあらすじ
オオカミの着ぐるみを着た少年マックスは、ある日いたずらをして母親に叱られる。「この かいじゅう!」と怒る母親に「おまえを たべちゃうぞ」と応えたマックスは、おしおきとして夕食抜きで部屋に閉じ込められてしまうのだった。しかし、暗くなったマックスの部屋に不思議な森や海が広がる。そこはかいじゅうたちのいるところだった。かいじゅうたちは恐ろしい形相をしていたが、マックスは彼らのギラギラ光る恐ろしい目を一度も瞬きせずに見据えることができたため、「かいじゅうの王様」となる。一緒に踊って楽しい一時をすごすものの、やがてマックスは家が恋しくなり自分の部屋へ戻る。そこには夕食がまだ温かいまま置かれていた。

wiki先生による映画のあらすじ
マックスはやんちゃな8歳の少年。近頃、姉は遊び相手になってくれず、シングルマザーの母は仕事や恋人に気を取られているように思え、不満と寂しさを募らせていた。ある夜、マックスはオオカミの着ぐるみ服を着て、母に逆らって外に飛び出し、目の前のボートで海へと漕ぎ出した。
航海の先にたどり着いた島にいたのは、大きな角や牙を持った「かいじゅう」達だった。その一人キャロルは、仲間のKWが出て行った事に腹を立て、自分達の小屋を壊して暴れていた。突如現れたマックスを食べようとするかいじゅう達に対し、マックスはとっさに自分を「王様」と宣言。その途端KWも戻ってきて、キャロルは喜んで「王様」を迎え入れる。そして皆が一つになれる理想の王国を作る事を目指し、マックスは様々な提案をする。
しかし、意気投合したかに思われたかいじゅう達も、それぞれ思いや悩みを抱え、事態は思わぬ方向に…

うんうん、違うね。
ていうか、絵本を2時間の映画にするってなるとそりゃ違ってもきますよね。肉付けしないことにはどうにも尺が余っちゃいますよね。

肉付け部分で心が痛む。

で、まあ。映画では冒頭で、主人公マックスの家庭環境とか心の不安定さとかが描かれているんですが、これがまた悲しくて切なくて胸糞悪くて…

「うわぁ、わかる…」
「マックスなんにも悪くねぇよ」
「なんだお前ら!ひでぇ!」
マックスの家族に対する印象は最悪です、マジで。そら家出もしますよ。うちの子におなり。

でもまあ、これがあるからこそ島でのマックスの奮闘ぶりに納得できるというか、なんというか。島にいるかいじゅうたちは、マックスが抱えているものを同じように抱えているように見えるんですよね。
かいじゅうたちと向き合うことで自分自身と向き合う、みたいな。

マックスがくそかわいい。

『かいじゅうたちのいるところ』の主人公マックス。なかなかのやんちゃくれですが、なかなかの美少年です。ショタっ気のある私としては、かわいいマックスを2時間眺められただけでも満足なレベルです。
マックスが着てるオオカミパジャマは、ぜひ隅から隅まで見てください。手元とか、ヒゲとか、尻尾とか…すんげーかわいいですよ、あのパジャマ。それを着こなすマックスのかわいさはヤバイですよ。

かいじゅうたちも見慣れてきたらかわいいんですけど、最初はちょっとドキッとしました。絵本を知らないからこその新鮮な反応かもしれません。