DJ AKKY の人生は選曲だ!(21)−僕が聴き込むロックバンドとは(前編)

天国への階段を登り始めて、薔薇と拳銃に出会い、そして女王に謁見する。

高校時代に聴き込んでいたのはプリンス。これはこのコラムの読者の方は既にご承知の通り。そんな僕は高校3年の某書「ノルウェイの森」を読み、ザ・ビートルズにハマります。

それきっかけでベースギターを手にし、バンド活動中に熱心に聴いていたのが、レッド・ツェッペリン。レッド・ツェッペリンはベース奏者が必ず通るであろう「天国の階段」からです。完全な後追い。

高校卒業と同時にガンズ・アンド・ローゼズ。そしてガンズ・アンド・ローゼズは、ど真ん中リアルタイム世代。Sweet Child o’ Mineという曲に出会う。この曲はさすがにカッコ良かったです。

で、何度も聴きました。そんな2バンドの間(あいだ)の系譜(あくまでも僕の主観です)としてクイーン。クィーンにハマったのはここ数年。プリンスファンはこの3つのバンドのファンであることも多いんじゃないかな。

ってことで、今回のコラムはハマったロックバンドでザ・ビートルズ、レッド・ツェッペリン、クイーン 、ガンズ・アンド・ローゼズの4つのバンドのアルバムをご紹介。初の前編後編構成です!

ザ・ビートルズという魔境

ロックバンドでメロディアスなベースを確立したミュージシャンは、間違いなくザ・ビートルズのポール・マッカートニーだと思うんですよね。

高校時代ではベースを選び、先輩に渡されたカセットテープにザ・ビートルズの初期の曲が入っておりました。家にはレコードが揃っていたので聴いたことはなんどかあったのですが、歌うための歌詞では無く、演奏するためのベースの音を耳で拾ってそれを鳴らせ!という先輩からのお達しで(笑)

指がどう動けばメロディアスなのかもなんとなくわかるように。そこから曲の好みは、ベースが「いい味」出しているか!

ザ・ビートルズ アルバムジャケット(発表順は左から右→上から下)

そんなポールが「騒がしい曲を作る!」

ハードロックの原点の曲は、その曲の作者が「史上もっとも騒がしい曲」を目指し作り始めます。

それまでにそんな曲無かったんですが、出来上がったのが1968年11月に発表された通称ホワイトアルバム、ザ・ビートルズの9枚目の2枚組オリジナルアルバム「ザ・ビートルズ」に納められたHelter Skelterです。

ポールマッカートニーが言ってんですから史上初。です。そりゃもう間違いなく起点です。

そのアルバムまでは甘い声でメロディアスな曲を作ってきたポールが、叫んでます。はい叫んでます。叫んでいる曲って当時無かったからどう叫ぶのかも手本もなく、前例もない。

でも!そこで曲に仕立てるのがポールです。聴いてない方はお聴きください。何度も聴いている人は大声で叫んでください。のちに有名なロックバンドにカバーされまくってます。モトリー・クルー、U2,エアロスミス、 oasis、各バンドの個性と言うかカバーの仕方も特色あります。

ポールもライブで定番曲として演奏。2019年版

ザ・ビートルズから1位を奪ったのがレッド・ツェッペリン

そんな中レッド・ツェッペリンがデビュー。それまでロック界でいう重鎮バンドのヤードバーズの4代目ギタリストとして活躍していたジミー・ペイジが満を辞してのハードロックバンド結成。それがレッド・ツェッペリン
ジミー・ペイジは、ザ・ビートルズのWith A Little Help From My Friendsをハードロックなアレンジで1969年ジョー・コッカーがウッドストック出演の際に演奏します。まさにジミー・ペイジ!というアレンジ。ザ・ビートルズとレッド・ツェッペリンの橋渡し役としての曲です。

レッド・ツェッペリンの2枚目のアルバムである「レッド・ツェッペリンII」は1969年11月に発表。同年の年末には同年の9月に発表されたザ・ビートルズのアビイ・ロードの1位を奪います。確実にロックの時代が変わった事を証明するランキングですね。

https://www.billboard.com/charts/billboard-200/1969-12-27 参照

同アルバムの1曲目はレッド・ツェッペリンのボーカルであるロバート・プラントが「叫んで」ます。Whole Lotta Love。「胸いっぱいの愛を」と邦題。センスあるよなぁ。ホラロラロラー!ホラロラロラー!ホラロラロラー!

クイーン。レッド・ツェッペリンの亜流と叩かれたデビュー作。2枚目で超傑作を発表。

はい。お待たせしました。クィーンです。デビュー作は散々に叩かれたらしいですね。

ところが1974年に発表された2枚目のアルバム「クイーンII−ホワイト・クイーンとブラック・クイーンの啓示』はレコード「サイドホワイト」と「サイドブラック」とわかれ、「サイドホワイト」はギターのブライアン・メイ、「サイドブラック」はボーカルのフレディ・マーキュリーの作品が並ぶアルバム。

クィーンのメンバーは個々のメンバーの音楽の趣向性がバラバラで、ゆえにバラエティに富んだ曲が並ぶのですが、このアルバムの「サイドブラック」はフレディ色が強く、音の迫力が半端ないです。
屋台骨を支えるベースも「いい味」。

数年前にクイーンは映画になり、観た方も多いかと思います。ライブエイドの再現をしているシーンは圧巻です

右が1985年LIVEAID 左が2018年映画ボヘミアン・ラプソディ

俺が死んだらクィーンの「クイーンII」を棺に入れてくれと言ったのはアクセル・ローズ。

そんなクィーンのフレディ・マーキュリーは1991年11月24日にこの世を去ります。1992年4月のフレディ・マーキュリー追悼ライブで当時人気絶頂だったガンズ・アンド・ローゼズのアクセル・ローズが出演。
エルトンジョンとBohemian Rhapsody、We will rock you を熱唱します。

Bohemian Rhapsody

We will rock you

アクセル・ローズは1962年生まれ。クイーンIIの発表は1974年。当時12歳。多感な頃にクイーン。その後の人生が変わった1枚でしょうね。

お気づきの方も居るかと思いますが、アクセル・ローズが使っているマイクスタンドはフレディの影響です。

アクセル・ローズはポール・マッカートニーのソロ曲であるLIVE AND LET DIEをカバーしており、音楽の系譜的に、ちょうどなんだろ先輩方が多く居る呑み会で「座り場所を心得てます」的な席をどう確保するかってビジネスマンに問われるスキルじゃ無いですか?そんな感じの場所どりし、演奏も襲名いたします的なカバーでお見事でした。

というわけでお約束のセットリスト

それぞれのバンドを聴くきっかけになれば嬉しいです。

残念ながらガンズ以降のハードロックにはさほどハマらず、92年の同時期にCD再発されたFunkadelicという僕史上最高のロックバンドの沼にハマっていくのです。いわゆるブラックロック。ミクスチャーと括られたバンドの紹介の後半に続きます。

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ABOUT US
AkibaRyuji
東京生まれ東京育ち。元水球とラグビーの選手。原宿クロコダイルや本牧ゴールデンカップなど老舗ライブハウスやミュージックバーなどでDJ展開中。得意なジャンルはSoul Music やDiscoMusic。SoulBarをつくるのが夢。