年が明けてもう2週間が過ぎましたが、むがじん読者の皆様はいかがお過ごしでしょうか。
元日の震災からまだまだ余震続きな北陸では、日常を取り戻すこともままならない方も多いのでしょう。こんな時、自分がやっていることの無力さを痛感します。
果たして自分は世の中のためになることなんてできるのだろうかと。いやいや、大志もなく写真を始めてのらりくらりと生きていただけなんですけれども……。
そんな折、ほりたさんがむがじんオンラインショップにて販売中の「かわいいインドのかみさま」作品について、令和6年能登半島地震復興支援として売上の収益から30%を寄付するとのこと!記事はこちら。
私も何かできないかと考えていたのですが、そういえば2022年のデザフェスで展示したものが手元にあると気づきまして。これらを出品することにしました。
ということで、デザインフェスタにて販売・展示した写真作品につきましては令和6年能登半島地震復興支援として売上の収益から30%を寄付させて頂きます。
作品①『LIFE』
こちらはお花屋さんで可愛らしいコスモスと目が合ったのでお迎えして撮影した作品です。
数日が経つと、可憐に咲いていた花はすっかり萎んでしまいましたが、気づけば蕾が元気に咲いていました。「ああ、まるで人生みたいだ」と思いながらこの写真を撮っていたのを昨日のことのように思い出します。
その後、2022年11月に出展したデザフェスでこの写真をポストカードにして額に入れて販売することにしました。
全然売れないことにがっかりしていたら、どこからともなくカートを引いたおばあちゃんがふらりと現れて「あら素敵なお花。仏壇に飾ろうかしら」とお買い上げ。
おばあちゃんはそれだけ買うと、また風のように去っていきました。
生と死をテーマに作品を作り始めたばかりだったのですが、私が想像した以上に理想的な展開で本当に嬉しかったです。
私の仏壇にもこの写真を置いてほしいなあ、なんて思ったのでした。
コスモスの花言葉は「調和」「謙虚」「乙女の純真」です。
作品②『Mourning for Flowers~花の葬送~』
実は私、2022年3月31日〜8月31日までの約5ヶ月間、葬儀の現場でお花屋さんの仕事をしていました。
2020年6月にほりたさんの魂の片われである「はるじ」が肉体の衣を脱いだ時、はるじの葬儀を撮影したことで葬儀に興味が湧いて、現場で学びたいと強く思いました。
とはいえ、なかなか踏ん切りがつかず2年経ってようやく葬儀の派遣会社へ応募して採用され、実際の現場で働けることになりました。主に関東各地にあるお花屋さんへ派遣され、そこから花の下準備や祭壇の制作、葬儀ではお別れ式の際にお花をもいで配るなどの業務を行っていました。
ほとんど何も知らないまま入ったので覚えることも沢山あり体力的にも大変でしたが、これは私のもう一つの天職だとさえ思うほどに葬儀の現場が向いていると実感しました。
最後の瞬間を見送ることができるのは幸せなことだと思います。先の災害もそうですが、いつどんな時に別れが来るかなんて、誰にも分かりません。
当時の自分は葬儀と写真と高校の非常勤講師という三足の草鞋生活。多忙な日々の中でも毎月のように花を被写体に写真の練習をしていました。
葬儀のお別れ式などで散々頭をもいできた菊の花は、あまり部屋に飾りたいと思えない花でした。仏花としてのイメージが強いですしね。
けれど今の私だからこそ撮れるものがある気がして購入することに。強い光で撮影してみたら、本当にこれまでとは異なる表現になったので自分でも驚きました。
真っ白い模造紙に寝かせて撮りながら、逆さまから撮ってみたらどうなるだろう?と角度を変えてみたら、まるで棺の中を覗いている気分になりました。それがこちらの作品です。
こんなに枯れてしわしわなのに、こんなにも色鮮やかで美しいのはなぜだろう。そういえば、はるじが亡くなる直前にほりたさんが撮影した写真にも、衝撃的な美しさが表れていました。
人も花も同じなのかもしれないと、直観的に思いました。最期の時、その間際に本当の美しさが表れるのかもしれません。
どうか花の最期も見逃さないでほしい。そんな思いを込めた一枚です。
黄色い菊の花言葉には「長寿と幸福」があるそうですよ。
作品③『Blushing Bride』訳あり価格の25%オフ!
そしてこちらはデザフェス三部作?の一つでもある『Blushing Bride』です。むがじんデザフェス号では記事としても掲載しました。
セルリアの花言葉には「秘めた愛」「ほのかな思慕」「可憐な心」「優れた知識」などがあり、海外では「愛の誓い」という花言葉もあるそうです。
セルリアはブライダルでよく見かけるそうですね。タイトルの「Blushing Bride」はセルリアの英名で「頬を染めた花嫁」という意味です。
枯れていないセルリアの写真はむがじん記事【写真×言葉】「頬を染めた花嫁」からご覧ください!
この写真では分かりづらいですが、実は下の角2箇所がぐにゃりと曲がってしまっています。
そうなんです、デザフェスの時にうっかり落っこちまして。いや落っことしましてね、私が。自らの手で2回も……。
なので、こちらは他よりも25%安くしました!!なんとびっくり15,000円!!!それなのに売上からは他と変わらず30%を寄付させて頂きますので、ご安心ください。
Tシャツも販売中!
そんなこんなで、これらの他にTシャツも販売していますので、むがじんBASEショップを覗いてみてください!
また、今回のために新作を制作中ですので、そちらも出来次第お知らせします!
寄付先については検討中ですが……
最後に、寄付先についても現在検討中ではありますが一応記載しておきます。
色々と悩んではいるのですが、新潟には親戚もいるので、各自治体に全額送金されるという日本赤十字社の令和6年能登半島地震災害義援金(石川県、富山県、新潟県、福井県)への寄付を考えております。
また、現在の配分先は石川県、富山県、新潟県、福井県とのこと。個人的に寄付したいけど、どこにしようか悩んでいる方はご参考にどうぞ。
寄付先、売上金額、寄付金の送付についてはまた改めてご報告させて頂きます!
義援金は被災都道府県に設置される義援金配分委員会に全額送金され、同委員会で定める配分基準に従って市区町村等の自治体に配分されます。(日本赤十字社HPより抜粋)