DJ AKKYの人生は選曲だ!(55)DJ AKKYカレンダーに掲載される

生まれて初めて、自分が“カレンダー”になる”

生まれて初めて、自分が“カレンダーになる”とは思いもしなかった。
これまでいろんな会場を巡り、人と音をつなぐことを仕事にしてきたが、今回は「時間」というかたちで世に出ることになった。それは少し不思議であり、同時に新しい挑戦でもある。

むがじんクリエイターが1年間みなさまのそばに

目の前にあるのは、一か月ごとにページをめくるカレンダー。
僕のただのカレンダーではない。今回僕の担当掲載部分は「音が聴けるカレンダー」だ。
僕の担当の月の2月そして6月QRコードを読み取ると、その月に合わせた選曲が流れる。
紙のカレンダーと音楽を組み合わせた例は、これまでほとんど見当たらない。調べた限り、「音が聴けるカレンダー」という形式は極めて珍しい。(はず)。

その未知の感覚に、自分自身も少なからず胸が高鳴った

2月の“静”と、6月の“動”。

その対照が、カレンダーという「時間をめくる」流れと重なって見えた。
季節が移ろうように、人の心もまた変化していく。
その変化の中で、音楽はいつも寄り添ってくれる。
月に1枚をめくるという行為を通して、そのことを感じてもらえたらと思う。

カレンダーは、日付を並べて時間を“見える形”にしたものだ。
だが、そこに音を添えると、時間は“感じるもの”に変わる。
たとえば、ある曲を聴いた瞬間、その時の空気や匂いまでよみがえるように。
音は記憶とつながり、人の心に時間を留めてくれる。
このカレンダーも、そんな記憶の入口になればと願っている。

それぞれの「月」にどんな思いを込めたか

まず2月。冬の空気がまだ冷たく、静けさの中に光がにじむ季節。
この月には、TAFCAPのバラードを置いた。

理由は二つある。
ひとつは、冬の透明な時間にこそ、バラードの温度が似合うと思ったから。
もうひとつは、2月が,僭越ながらDJ AKKY、そう自分自身の誕生月だからだ。
2月生まれの人は”雪のようにやわらかく、心の奥にそっと残る音”のイメージ

―そんな情景を、この月に重ねた。

そして6月。TAFCAPの誕生月である。
梅雨の湿った空気に、夏の予感がまじる頃。
この月には、彼のファンクやポップなナンバーを選んだ。
理由は単純だ。聴くだけで元気が出るから。

外の天気がどんよりしていても、音があれば心は晴れる。


ーそんな希望を、6月に託した。

さて、TAFKAPって誰?

頭文字だけの表記(acronym)で、例えばNASAだとNational Aeronautics and Space Administration(アメリカ航空宇宙局)だったり、CEOだとChief Executive Officer(最高経営責任者)だったりと、割と日常的に使われているが、TAFCAPは初めて聞いた方も居るかもしれない

1993年にそれまで活躍していたアーティストネームを捨て、発音できない記号に名前を変え、その当時日本では「元プリンス」という言い方で書かれていた そう僕のコラムではもう何回も掲載している Princeです The Artist Formerly Known as Prince (かつてプリンスという名前で知られていたアーティスト)。

改名した理由はこちらに詳しくあるので、リンク先をご覧いただきたい。

改名してそのアーティストは、それまでのメディア嫌いインタビュー嫌いから一転し、下記のような番組にも登場したりしている。改名って人格自体を変える。毎月カレンダーをめくるたびに、そして、特に2月そして6月は、このプレイリストを聴いて、今までの自分から自分を解放し、その際には別名をつけて、違う自分を過ごして欲しい

なぜカレンダーになったのか 

むがじんには僕以外にもクリエイターやアーティストが多数集まっている。中でも今回の制作秘話がこちらで読める。むがじんのメンバーでもあり、日本を代表する仏像イラストレーター カワモトトモカ氏の記事をぜひ読んで欲しい。愛に溢れた文章を楽しんで欲しい

最後に どこで買えるのか

現在 むがじんECサイト(仮称)を準備中。それまで待てないというファンの方は、前述したカワモトトモカ氏のむがじん内の記事にもあるが、11月16日(日)富山県高岡市で開催される御旅屋人マーケットで実際に手にしてぜひ当日のメンバーと、無我夢中に会話をして「解放」されて欲しい。

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ABOUT US
AkibaRyuji
東京生まれ東京育ち。元水球とラグビーの選手。原宿クロコダイルや本牧ゴールデンカップなど老舗ライブハウスやミュージックバーなどでDJ展開中。得意なジャンルはSoul Music やDiscoMusic。SoulBarをつくるのが夢。