「マジカルガール」はハートフルではないのでご注意
どうも、メケヤマです。以前より、題名から気になっていた映画になります。なになに…白血病の娘に、日本の魔法少女アニメのコスチュームを買ってあげる話とな、これは、ハートフルな結果になるんでしょうな。
私の妄想では…
お金がなくてネットで寄付を集めようとして、うまくいかなくてどうしたものかと苦悩していたら、偶然製作会社のお偉いさんの耳にその話がはいっちゃったりして、コスチュームは手に入って、めでたしと。
そしたら、少女が二期を見たいとか、余命三ヶ月くらいで言い出したりしちゃったりして、少女に二期をみせてあげようとアニメ制作会社で奮闘しちゃうみたいな、こんな話でしょうな。
…
…
全然、違うじゃんよぉおお!!
この映画は考察が面白い 以下ネタバレ満載
マジカルガールは、色々説明不足で視聴者に想像させるパターンの映画です。映画を見てからネットで皆さんの書いた考察を読んでみると結構楽しめました。
登場人物紹介
アリシア
白血病を患う12歳の女の子。日本のアニメ「魔法少女ユキコ」が好き、母親は、いっさいでてこないので、音信不通もしくは、死別。この子が魔法少女のコスプレを欲したことにより、大人たちが翻弄されることになる。
ルイス
アリシアの父、元文学教師、半年前から無職。娘の命が残り僅かと知らされて、娘の夢を叶えようと奔走する。アリシアの使い魔的存在。名前のネタは、不思議の国のアリスとルイスキャロルと書いてた人がいたけど、そうなんだろうね。
バルバラ
精神科医の旦那を持つ人妻。情緒不安な気質をもっている。過去に同性愛、売春などかなり訳ありの女性。旦那から、嘘をついてないか、薬をちゃんと飲んでいるか執拗に確認されているので、常習的に嘘をつく人だとおもいます。名前のネタは、魔法使いサリーの魔女バルバラかな?。
ダミアン
元服役者、バルバラの元数学教師。バルバラから守護天使などと言われて、彼女のために殺人やらなんやらやって10年服役してます。恐らく感情の制御ができない人です。名前のネタは、オーメンの悪魔の子ダミアンでしょうか。
魔女の使い魔的存在です。
冒頭から伏線
これ系の映画は、冒頭に結構大事な伏線をもってきておいて、ラストに繋げるのがおおいですが、こちらもその展開です。
2+2=4 となるのは、揺るがない真実だというメッセージと数学教師ダミアンと12歳のバルバラとのやりとり。2+2は、このあとのアリシアとルイス、バルバラとダミアンのことを表しているので間違いないでしょう。
2+2が4(死)となるとまで読んでもいいのかな。日本大好きらしい監督なので、「4というのは、ジャパンで死を意味しているんだよ皆には難しいメッセージだったかな?HAHAHA!!」とか言ってると思います。
ということで、ラストでは、ルイスとアリシアがダミアンによって殺されます。ここで、バルバラは、メモを消すマジックを使っています。つまり、バルバラもマジカルガールだったという伏線でした。
登場人物の願い
まどマギでも願い事をして、代償を払って魔法少女になりますが、本作でも、願いと代償が発生します。
アリシアの願いは、①誰にでも変身できるようになりたい。②ユキコのコスプレがしたい③13歳になりたい④お父さんに側にいて欲しい…と結構ありました。
使い魔のルイスさんが叶えられるのは、②だけでした。④については、すれ違いで伝わりませんでしたが、最終的には、天国で一緒ということで叶っていますね。代償は、自分の命でしたね。
バルバラの願いは、精神科医の旦那さんに見捨てられず結婚生活を続けることです。そのために、ルイスとの一夜の過ちをネタに強請られることになります。最終的には、ルイスの殺害をダミアンに頼むこととなります。
代償は、黒蜥蜴の部屋で受けた重傷ですね。結果として、旦那さんはバルバラを見捨てることはできなくなってしまいました。
ダミアンはなぜルイス親子を殺したのか!?
ダミアンは、バルバラから依頼を受けた時には、紳士的に問題を解決しようとしていました。でも、ルイスからことの経緯を聞いているうちに発作的に撃ってしまった感があります。
バルバラが嘘をついたことに怒っているようではないので、ことを終わらせるには殺して証拠を押さえるしかないと思ったのですかね。謎です。
アリシアについては、まっすぐ見つめられダミアンが恐怖して撃ってますね。まるで命令されたかのように。
そして、冒頭の2+2は4という伏線を回収して終わります。
まとめ
よくできた映画でした。