DJ AKKY の人生は選曲だ!(40)プリンス特集

7年。2016年4月21日にプリンスが他界して7年。むがじんでの特集も早くも4回目です。

1年に1度の4月のコラムはプリンス特集。最後にイベント告知もありますので最後までお付き合いくださいませ。

覚えてる?

まぁぶっちゃけ他界して7年経過してるし、それこそ日本で7年アルバムとか新作が発表されなければ、少しづつ記憶の隅っこに置かれて、いつしか忘れちゃうよね。は無理ないです。ですがー。ですがー。忘れないでほしいんです。

僕が言いたいのはヒルルクです。Dr.ヒルルク。果たしてこのコラムの読者でDr.ヒルルクでどこまで通じるか謎いけど、某コミックス第16巻で出てくるキャラクター。

有名なセリフがあります。セリフに至るまでのドラマや、その数コマに至るまでが重要なので、その1部を抜粋はしませんが、趣旨は、人に忘れられたとき、その時に人は死ぬのです。生きているんだけど、誰かにその存在を忘れられたら、物理的に生きていたとしても、その誰かにとってはその人は死んでるのと変わりないということ

わかるよー。わかる。

他界してもなお、生きてる時以上に身近な存在であり、未だに憧れの存在であり、人生の方向を定めたうちの一人。僕の中ではそういう意味では、まだ生きてる。決して忘れられない存在。そして忘れないでほしい存在。それが僕にとってのプリンスです。

*1993年6月頃にプリンスから改名したのがこれ。発音できないから当時のメディアは大変でしたよね

よく言われるワード。プリンスは天才。そうなのか?

よくプリンスは天才って言われること多いですね。次々と今までになかった作品を発表した。とかね。

じゃ本当にプリンスが原点かといえば、プリンス前のミュージシャンを辿ってみれば、それこそプリンスは先人の研究というか調べまくってその真似してるんだよね。

ジェームズブラウンの股割りダンス(スプリット)やったり、P-funkのグルーヴとか、スライ&ザ・ファミリーストーンのエッセンスとかジミ・ヘンドリクスのギターとか。はたまたテクノミュージックとか、ジャズミュージックなどなど。

影響を受けて、その演奏を見てそのまますぐに出来るのは無理だとしても、要は研究してそれを再現する時間が早いかどうかだと思っていて。学ぶ=まねるとはよく言ったものです。

それこそ憧れを見つけて、そうなりたいなと思い、その憧れの対象のそれまでの文脈を遡ってみて、ここって出来そうだなと思う箇所見つけて、おそるおそるでもやってみる。踏み出してみる。

最初は上手くいかないかもしれないけど、やり続けてみる。たまには何もしない日も必要だけど、でもやり続けてみる。できるようになったことをいくつかまとめておく。そのまとまったものを組み合わせたりしてみる。それを実直にやり続けてた。だと思うし。

プリンスは天才というよりも、延々と繰り返し繰り返し曲を真似て真似て作り続けた人。って思います。

やり続けると、その人なりのやり方が生まれてくるんだよね。

やり方が生まれたら……

そして作り続けると、その人が影響を与える側にいつしかなる。影響を与える側になると大きな影響力を持つから、伝え方を間違えて意図しなくても誰かを傷つけてしまうことがあるかもしれない。

んだけど、傷つけたら、傷ついちゃった人にこう言う「そういう意図はなく伝え方を間違ったんだと思う。気を悪くしたらごめんなさい。どう言われたらわかってくれるかな?」って。

これを繰り返しても分かり合えない人もも出てくる。その人とは分かり合えないから距離をおいたほうがいい。

結果そうして1人ぼっちになるかもだけど、表現して表現して表現していけば、きっとわかってくれる人は居るし、そのわかってくれる人を大切に大切にすればいい。

プリンスインタビュー 

プリンス的であること。

その掛け算は僕はプリンスから教わりました。はい。もちろん直接じゃないです。残念ながら会ったことないし。

プリンスのバンドメンバー複数名からあれこれ間接的にプリンスの話を聞く機会があり、そのやり方である掛け算を聞いて、なるほどねと。で、そういう視点というか聴点で聞く。それをDJという形でアウトプットしてる。ただそれだけです。

アウトプットは人さまざま

共有するにはミュージシャンになる。とか DJになるだけじゃなくて、さまざまな方法があると思っていて、書籍出版するとか、トークイベント開催するとか、DJイベント開催するとか、イラスト描くとかグッズ作るとか。

その方法は人それぞれだし、こうやって語り継ぎたいんだ!という思いと、私ならこうする!と言って行動する。この思いと行動の掛け算があるかないかだと思うのです。

わかってくれる人が目の前に増えたら、今度は「僕こうやったんだけど、試しにやってみてよ。」とか「こういうやり方もあると思うんだよね」って自分が出来たことを共有すること。

延々と繰り返し繰り返しを続け、とにかく続けることと、うまく行ったやり方を共有する。この掛け算かなぁと

で、その掛け算が見つかったらあなたはもう広い意味で「プリンス」です。(広い意味とは?)

DJのアウトプットとは

DJも人それぞれだから、何がDJなのかってやっぱりさまざま。

特にプリンスイベントで廻すときは、自分主催と前座と2つある。

自分主催は盛り上げなきゃもあるんだけど、それだけじゃなく会企画とか会場様との打ち合わせから集客から全部やる。

前座は主役が出るまでの時間、開場から開演までの時間にお客様にお酒やお食事や久しぶりに会う友人との再会を楽しんでいただいたり。主役が出るまで、いわゆる「あっためる」役。

自分主催と前座とでは役割は全然違う。

とはいえ、この曲盛り上がるね。とか、踊れるね!とか選曲センスいいよね。とかはめちゃ嬉しいし、おつかれビール奢る!とかはもうそれはそれは嬉しい。以前にも書いたけどイベントにご来場された方のご評価がすべてなんですよね。

プロモーションソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社

DJ AKKYは2回も同じセットリストは無いです。

僕はDJとして同じセットリスト(選曲)で回しません。

そしてセットリストは自分が流したい曲ではなく、来場されるであろうお客さまの1人1人を思い浮かべ、あの方はこの曲で以前踊ってくれたなとかこの曲リクエストしてくれたなと思い浮かべながら、とはいえ、同じような曲の順番ではなく、かといってその場のノリを感じながら曲を変える。

前座の際は主役の1曲目につながるような曲を1番最後に持ってくる。だから前座の際は一番最後の曲から逆算して決定していきます。お約束の流れやお約束の曲はあるんですが、リクエストされたら基本流します。(まぁもちろん流せない時もあるのでご勘弁)

ステージの出演回数では、全然プリンスの数に及ばないんだけど、最近は、あぁきっとプリンスもこうやって曲選んでステージを重ねたんだろうなと感じながら廻しています。

で告知です。

知り合えて、もうかれこれ4年くらいかも。プリンスイベントの常連でもあり、日本を代表するプリンスカバーバンドPringo and The Confusionの横浜ライブに前座でオファー頂きました!ありがとうございます。

Pringo and The Confusion~We ♥ U PRINCE 4EVER vol.2~Funk’n’RollNight!!

Open 18:00からSTARTまで1時間ほど廻します。相方VJ Taskuと映像と曲でお酒やお食事されながら彼らの出演をお待ちくださいませ。

その後のイベントは?

 2023年6月10日と6月11日にありますので、こちらもスケジュールに印を。

で、今回のセットリストは、横浜のためにつくったけど没にするには惜しいので予習復習用に!

僕は毎年4月7日からプリンスのデビュー作からアルバムマラソンをします。こちらの書籍を読みながら聴きながら。

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ABOUT US
AkibaRyuji
東京生まれ東京育ち。元水球とラグビーの選手。原宿クロコダイルや本牧ゴールデンカップなど老舗ライブハウスやミュージックバーなどでDJ展開中。得意なジャンルはSoul Music やDiscoMusic。SoulBarをつくるのが夢。