長い人だと10連休にもなる今年のゴールデンウィークですが、みなさまご予定はお決まりでしょうか?
こんなタイミングですからね。ゆっくりお酒を呑むのもありでしょう。
今回はお酒を呑みながら聴いたらヤバい曲を選んでます。
どうぞお付き合いくださいませ。できればボンペイサファイヤなどちょっとづつちょっとづつ。
昔々その昔 1995年から1999年ごろ
2022年から遡って27年前。まぁいろいろ行きました。
新宿はCODE(当時ディスコ箱)、西麻布はYELLOW、恵比寿は出来たばかりのMILK、そして青山は骨董通りのMANIAC LOVE。
特にMANIAC LOVEはゴリッゴリのテクノ音楽を大音量でかけまくる箱でした。入り口は超狭く、壁は真っ白2階へと続く階段がある特徴的な作りのあのハコです。
僕自身が20代中盤から後半と若かったのもあり、「お酒と大音量でヤバくなる感じ」はこの4つのハコで覚えちゃったんですよね。
職業はアパレルやデザイナーや当時流行り始めたウェブデザイナーな方が多数。デザイン系の友人や先輩が周りに居るような職場だったというのもあって、毎日クリエイター(自称も含め)に会う感じでした。
ザ・サラリーマンな方は居ても19:00頃に来て、誰も居ないから21:00くらいでスッと帰っちゃう。客が埋まり始めるのは23:00過ぎてから。昨今の健全な20代の読者は、びっくりするかもしれませんがそんな時代だったんです。
みんなで踊って踊って踊ってフッと時計見たら2時間とか平気で経過しているような、気付いたら終電とっくにありません的な。
じゃ朝まで踊るか。もう朝?的なあの感じです。(これでもかなり綺麗に書いてます。活字に残せない出来事はたくさんありました。)
昔々その昔 2000年ごろ
仕事の転勤で東京を離れ、大阪へ行き、そして福岡は天神付近に引っ越し、約1年半ほど在住してました。
仕事が忙しかったのでいわゆる「ハコ」には行ったことなかったんですが、自宅から徒歩10分の職場にDJブースがあるという特殊な環境。
定期的な音楽イベントを開催しており、天神は親不孝通りで廻してるDJさんが来て盛り上がったのを覚えてます。今振り返ってもその環境は有り難かったし楽しかった。流したのはテクノ音楽。
とはいえ、そこまで当時詳しくはないのと、音源を入手するにも体力的にもテクノ聴いて踊れる年齢でもなくなってきていて、静かにゆっくり少量のお酒をじっくり呑めるバーに行くようになりました。(30過ぎたらやっぱり座りたいでしょ)
2000年当時、ハマったのがバーで聴くプログレ。ピンクフロイド
福岡で働いている際に、職場の先輩が誘ってくれたバー。仕事が一区切り付いたあとなのか今ではよく覚えてないんですが、お店の雰囲気がカジュアルな感じなんだけどキッチリお酒は美味い的なお店だったのを覚えてます。
お約束のようにマスターから何を聴いてるの?となり、プリンスやP-funkと答え、ウェルカム的にお店で流してもらったりしました。
当時配信ではなく、CDメインですからお店にはCDが並んでおりまして、その中に明滅するCDボックスを見つけたのです。1995年に出たピンク・フロイドのP.U.L.S.E。ライブ盤です。
まだこれ光ってるんですか?と話したら、(そのお店のマスターは10歳くらい年上だった記憶があります。めっちゃ嬉しそうな顔されてました。)お!兄さん知ってるね!これかけようか!となり、大音量でバーにピンクフロイドが流れます。
デビッド・ギルモアが弾くギター。それまでピンク・フロイドは知っていたのですが、大音量で聴くライブ盤。うわぁぁぁああぁあ。はい。ぶっ飛びました。あっという間の1時間弱。
やばい。これはヤバい。ピンクフロイドは呑んだときに聴いたらヤバ過ぎ。そんなにお酒呑んでないのに、吹っ飛びました。
そして、グレイトフルデッド
グレイトフルデッドは、インプロビゼーションのバンド。即興音楽。ライブでは同じセットリストはなく、それが魅力で1回2回ライブを見たらどんどん見たくなってしまうバンド。
ファンはデッドヘッズといい、某方面(そう某方面)では超有名。かのリンゴのマークでおなじみの会社の2011年に他界した彼もデッドヘッズ。そして日本人ではそこまで有名じゃない。不思議なバンドです。このバンドもまた呑んでるときに聴いちゃヤバいんです。マーケティング業界では一時期もてはやされ、グレイトフルデッドに学んでマーケティングを仕掛けようとしているマーケッターも多く居ましたが、上司へ提言する際に相当苦労したのでは?
余談ながら某職場の5周年記念かでパーティやった際にお越しいただいた企業様への手土産にデッドベアのぬいぐるみを配布してましたが、当時の社長いわく、わかる人にはわかるだろうと。そういうことだ。と。そういう職場も珍しいよね。
1969年に発表した初のライブアルバムであるLIVE/DEAD。福岡在住時代で仕事がそこまで忙しくなかった際にとにかく呑みながら聴いてました。宅呑み。
お酒の量がどんどん増えて、最初は指一本分幅のシングルだったのに、日を追うごとにちょっとづつ増えて、とうとうグラスいっぱいのストレートまで量が増えて……これはヤバいと。
1曲目のDARK STARは聴いちゃいけない。繰り返します。お酒呑みながら聴いちゃいけません。
ぶっ飛びます。
最後にファンカデリック
以前コラムでも紹介しましたが、僕がハマっているロックバンドです。
プログレでもない、インプロビゼーションかというとそうでもない。ディスコかというとそうである面もあるけどそうでもない。どんなバンドか説明が難しい。
この曲は10分以上続くギターがとにかくハマる。レコーディングの際にはメンバーが揃いも揃ってバッキバキになって演奏したそうですが、バッキバキはあえて触れません。
この曲のギターは20歳のEddie Hazel。そしてステージではその時その時のバンドのギタリストが必ず(ほぼ)演奏する代表曲。なのでいくつかのバージョンがありますが、そこはエディ版を。
ファンカデリックのすごいところは、歌詞やタイトルにダブルミーニングがあり、蛆虫脳味噌。だとなんだかよくわかんないし、バッキバキの状態だからそうなるんだろうと思わせて、人を蔑むとかあまり良い言葉で使わない時に使う俗語をさらっと使ってます。
他の曲のタイトルや歌詞にもその傾向が見られ、ネイティブの友人はめちゃめちゃ英語の知識がないと真意がわかんないよ。と言ってましたが、今回はそんな難しく考えずお酒呑みながら聞いてみてください。
テクノのヤバさとは全然違うヤバさ。
テクノは音を纏い上昇し踊る感じなのですが、ピンクフロイドとグレイトフルデッド、そしてファンカデリックは、指といい顔といい全身の毛穴という毛穴からシュルシュルと全身に音符が入り込んでくるような感じだし、音楽聴いていて色が浮かんできたり、模様が浮かんだりする感じです。(誤解ないように書きますが、お酒です。呑んでるのはお酒です。繰り返します。お酒です。)
ヤバいというと聴きたくなるのが人間の心理
ってことで、今回はこの3組のアーティストの曲をお酒片手にじっくり聴いてゴールデンウィークをお過ごし頂けたらと。