日々を記録する【畦地拓海 漆芸展@富山大和編】

皆さんこんにちは。
毎日毎日、まだ続くのか…と嫌になるような暑さの中、なんとか生き延びております。本当暑いですよね…。

今回は、8/30(水)より富山大和5階コミュニティギャラリーにて開催中の個展についてです!

◆畦地拓海 漆芸展◆

「畦地拓海 漆芸展」
・会期: 2023年8月30日(水)〜9月5日(火)
・開場時間: 10:00〜19:00 ※最終日は17:00まで
・会場: 富山大和5階コミュニティギャラリー

今回、富山大和では初の個展を開催させていただけることになりました。今回の個展では、2021年以降に作成した漆芸平面作品29点を展示しております。

日々を過ごす中で大切にしている事や気付き、愛おしいもの等を少しずつ記録するように作品にしています。また、一般的な漆に対するイメージ以上に、何でも出来て色んな表情を観せてくれる漆を楽しんでいただければと思います。

◆展示作品【CALAPPA】◆

今回は個展のDMにも載っている、メインとなる作品についてお話しようと思います。

この2点「CALAPPA JAPONICA(ヤマトカラッパ)」「CALAPPA PHILARGIUS(メガネカラッパ)」は、『カラッパ』という種類のカニを模しています。その形と収まりがあまりにも好きなので制作しました。

ヤマトカラッパ
メガネカラッパ

また、こちらの作品は2018年のユニバーサルインドネシア大賞展(公募)にて、金賞をいただきました。しかし、そこからが大変でした……。

主催から賞金も支払われず(今もまだ何の連絡もない)、2年後のある日、急に返送されて帰って来るという大冒険をしたのです。

制作にあたっては予め細かい下地の粒度を調節し、下地を盛り上げて凹凸のテクスチャーをつけて背景を作ります。そしてこのモチーフでは「漆判(うるしばん)」という、独自の描画技法を用いています。

漆判という言葉自体は、かつて貿易で扱われる反物の端に、ちょっとやそっとじゃ消えないよう漆を使った落款が押されていたものの事を指すようです。

しかし、僕の場合は大きな判をつくり漆をインクにして押し付け、モチーフを現します。簡単に言うと漆の判子みたいな感じです。どうせやるなら技法に名前をつけた方が説明を求められた時に分かりやすいと思い、名付けた感じですね。

◆守られた世界に生まれる

今年制作したこの作品は、海外への留学時に感じた現実や劣等感、また現代の新しく生まれて来る人々がどのような状況の中で生きているかなど考えていた時に制作しました。

狭っ苦しい空間で、ルールを破らないように、それでも好きな事に出逢えれば夢中になれる時間がある。そこからどんどんと、自然に、世界が広がっていくのに伴い、視野も広がるのではないかと思っています。

現代では様々な技術の発展やSNS等の発達により、コミュニケーションの過疎化が起こり、想像力が失われつつあると感じています。

この時代において、僕は自分が芸術家という1番大切な職業に就いているのではないかと感じています。

◆最後に◆

今回の展覧会では、展示作品の販売もしております。

作品なんて飾れるような家じゃないんで……と言われることも多いですが、僕は「飾れるようになったから飾る」よりもまずは「飾った事で日常が変わる」という体感していただきたいなと思っております。

是非、会場でご自身の目で観ていただければと思っております。お時間のある方は是非よろしくお願い致します!!

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ABOUT US
畦地拓海漆芸家
1990京都府亀岡市生まれ。 日々を生きる中で沸き起こる感情や情景を記録するように、どこかで忘れてしまった事を思い起こさせるキッカケとなるような作品をテーマに制作を続けている。