誰でもオリジナルの熊手がつくれます!
家内安全、商売繁昌!!みんな大好き!縁起物がこれでもかというほどにぎゅむぎゅむと詰まった熊手。見ているだけでも元気になります。
酉の市で売られている熊手もいいけど、自分だけの熊手が欲しい!大切なあの人に心を込めた贈り物をしたい!…という方々のために熊手作家のN山ひげすけ(ほりたみわ)が熊手の作り方をご紹介いたします。
ざっくりまとめるとこう!まさかの3ステップであなただけの熊手が完成します!
- 材料を揃える
- 組み上げる(土台)
- 組み上げる(差物)
さすがにこれではざっくりすぎますので、それぞれ少しずつ説明していきますね。
1.材料を揃える
熊手をつくるために必要な材料はこちらになります。
- 差物
- 熊手
- スポンジや発泡スチロール
- 銅線(針金でも)
- 木工用ボンド、グルーガン
- 竹串、つまようじ
- ざる、カゴ、リースなど
差物
差物というのは熊手についている縁起物たちのことです。恵比寿様、大黒様、宝船…作りたい熊手のイメージに合わせた差物を揃えていきましょう。
ここではスタンダードな差物で進めていきますが、お花いっぱいの花熊手や、大好きなキャラクターを詰め込んだキャラ熊手なんかつくるのも楽しいかと思います。
お子さんと一緒に差物の絵を描いていくのも楽しくてかわいくておすすめです。
熊手
100均にある熊手でも大丈夫ですが、より本格的に作りたい場合は縁起物用に販売されている熊手を使うとそれっぽくなります。
差物や熊手は竹屋さんで購入するのが一番いいかと思います。普通の人にも販売してくれています。いろんなアイテムがあるので見ているだけでも楽しめますし、いろんな熊手づくりのアイデアも浮かびます。
スポンジや発泡スチロール
和紙などで包んだ発泡スチロールが一般的(業界的に)ですが、発泡スチロールはスチロールカッターじゃないと粒々が飛び散って厄介なので、スポンジなんかで代用してもいいかなと思います。
いろんな素材を試した中で一番おすすめはセリアにあるプールスティックです。サイズもちょうどよくてカットもしやすいし、とても使い勝手が良い上に安くて嬉しいです。
銅線(針金でも)
熊手と箕やザルなどを固定するために使います。グルーガンだと竹との接着には弱いので針金は用意しておきましょう。銅線は柔らかくて使いやすいですし、錆びにくいので銅線があれば銅線を用意しましょう。ダントツ銅線がおすすめ。
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木工用ボンド、グルーガン
土台のスポンジや差物を固定するのに使います。グルーガンだけでも熊手は作れるので木工用ボンドは必須ではありませんが、あると便利です。
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竹串、つまようじ
差物を熊手に固定するときに使います。熊手のサイズにあわせて長めの竹串も用意しておきましょう。100均でいろんな長さの竹串が揃います。100均ほんと便利。
ざる、カゴ、リースなど
箕が一般的ですが、ここ数年箕の入手が困難になってきました。竹屋さんでも取り扱ってなかったりしますし(現在は復活しています)、Amazonで買えるけど高かったりします。
ざるやカゴ、リースなんかでもなんとなく代用可能です。ざるは普通の熊手屋さんの熊手でも使われています。これまた100均で買えます。
2.組み上げる(土台)
熊手に箕をつけます…といいたいところですが、入手が容易なリースで代用したいと思います。
いろんなものを配置しやすいことと、横から見たときの美しさ的に何かしら(箕やしめ縄じゃなくても)があったほうがいいかなと思います。
もともとは熊手で掻き込んだ幸を箕に集めておく的な意味合いだったらしいです。
柄の部分の手前にリースが来るように配置してとめていきます。銅線は0.55ミリあたりがいいかと思います。
ドーナツ状のスポンジ(セリアのプールスティック)をカットします。半月状に切った後、厚さも必要に応じてカットしてください。だいたい1~2センチくらいでいいかなと思います。
小判の裏にグルーガンで楊枝をつけていきます。小判縦に少しだけ折ってかたをつけてあげると小判感出やすいです。
3.組み上げる(差物)
カットしたスポンジに小判を刺していきます。なんとなくこれくらいの間隔で。
ためしに熊手に乗せてみて様子を見て大丈夫そうなら一度抜いてボンドをつけてから同じ位置に刺して乾かします。
小判をつけたボンドがある程度乾いたら、スポンジの後ろにグルーガンでのりをつけて熊手に貼り付けます。
俵は立体物とのバランスで3個だったり2個だったりで使ってください。熊手の中央には立体物があるといい感じに仕上がります。
立体物は粘土で作ってもいいですし、張子に挑戦してみるのもありかと思います。時間がかかりますが楽しいのでぜひ。
俵とスポンジの間はスポンジが見えないように小判や差物等で飾り付けてから俵をつけます。
差物は少し厚めの紙に印刷して切っておきます。わたくしが使っているのはモローという紙です。iPadでイラストを描いて、それを印刷しています。モローは上質な紙なのですが使えるプリンタが限られているのでご購入の際は気をつけてください。
小判同様、裏にグルーガンで竹串をつけて、スポンジの土台に差し込んでいきます。この時もいきなりボンドをつけて刺すのではなく一度ボンドをつけない状態で刺して、全体のバランスを見て大丈夫そうならボンドで固定させるのがおすすめです。
奥行きや左右のバランスを見ながら刺していくときれいに仕上がります!
あとは好きなだけ盛ってあげてください!(このお写真、別のカラーのリースですが…)
基本的にグルーガンでなんでもかんでもつけてます。グルーガンでつけるのが難しそうな時はワイヤーやアロンアルファ等でパワフルに固定していくといいかと思います。そのあたりはアイデアでご自由に!
キラキラしたデコシールで熊手を飾ってあげるととってもかわいい仕上がりになります。おすすめ!
最終奥義 祈りをこめる
ここまで、熊手の作り方をお伝えしてきましたが、なんだかんだ一番大切なのは「祈りをこめる」ということです。大切なあの人が幸せになりますように、福をたくさんかっこんでくれますように…と、贈る人(もちろん自分に作る場合は自分)のことを想い、作ることで、酉の市では買うことのできないとてもステキな唯一無二の熊手が完成します。
熊手が完成したらお渡ししたり飾る前に三本締めをするのもいいかもしれませんね。
みなさまのステキな熊手が完成しますように。
おまけという名のお知らせ
昨年「クリエイター酉の市」という、いろんなクリエイターさんが熊手を作って展示するというイベントを企画したのですが、そこはさすがクリエイターさん、とても個性的な熊手がずらりと並ぶ楽しいイベントになりました。今年も11月に企画しています。詳細はまたむがじんでお知らせするかと。
(昨年のクリエイター酉の市の記事、知らないうちに消えてしまいました…)