ひとりで韓国映画祭り!『哭声/コクソン』『殺人の追憶』『黒く濁る村』『ある優しき殺人者の記録』/ちぃろの映画感想文

韓国映画、おもろいっすよ

どうも。だんだんと涼しい日が増えてきて、エアコンなしで過ごせるようになってきましたね。
電気代を抑えられるのがめちゃくちゃ嬉しい今日この頃な、ひきこもり主婦ちぃろでございます。

今回は、最近観た韓国映画4作品の感想をまとめて投下しちゃいます。
基本的にホラー要素強めというか、恐怖を求めて動画配信サービスHuluを彷徨って辿り着いた作品ばかりなので、まぁそういうことです。

もともと韓国ホラーは好きなので、新作が追加されてるとついつい観ちゃうんですよね。
近年の和製ホラーが「笑かしに来る」中で、古き良き和製ホラーの雰囲気を感じられる韓国ホラーは見逃せません。
さらに「あからさまな暴力性」を伴う作品が多いので、より刺激的というかスプラッター感が強いのも魅力だと思っています。

前置きはこの辺にして、ババっといっちゃいましょう!

 

『哭声/コクソン』

おすすめ度:★★★☆☆

『チェイサー』『悲しき獣』のナ・ホンジが監督・脚本を手掛けたスリラー映画。
2016年5月に韓国で、2017年3月に日本で公開され、韓国国内では観客動員数700万人の大ヒットとなり国内外の映画賞をいくつも受賞した。

何の変哲もない田舎の村、谷城(コクソン)。その村の中で、村人が家族を惨殺する事件が立て続けて発生する。容疑者にいずれも動機はなく、幻覚性の植物を摂取して錯乱したための犯行と発表されたが、謎の発疹を発症するなど説明しきれない不可解な点が多く残っていたことから、いつしか、村人たちの中では山中で暮らす謎の日本人が関わっているのではないかとささやかれはじめる。
捜査にあたる警察官のジョングは、オカルトじみたその意見を当初まともに取り合わなかったが、実際にその目で数々の異常事態を目撃したことにより、徐々に疑念を抱き、一度は断念した男の家への訪問を決める。そして通訳らとともに男の家を訪れたジョングは、得体の知れない祭壇や事件の現場を写した写真などとともに、娘ヒョジンの靴を見つけ、疑いを決定的にする。

ジョングが男と関わってから高熱を発していたヒョジンはすぐに回復したものの、苦手な食べ物を食らい、ジョングに対しても普段は親思いの彼女からは想像できない罵詈雑言を吐くなど奇行を繰り返し、その体には一連の容疑者と同じ発疹が現れていた。そして、家族が目を離した隙に、怖れていた事件を起こしてしまう。

(Wikipediaより引用)

結論から言っちゃうと、私があまり好きじゃない〇〇オチだったんで残念っちゃ残念でした。

でも、全体的なスプラッター感はなかなかでしたし、気持ち悪さはいい感じだったと思います。
エグイ死体を見てギャーギャー叫んでるかと思ったら、直後に焼肉とかチャンジャを食べるシュールさはお気に入り。
韓国ホラーって食事シーンが多いイメージなんですよね。家族や友人と一緒に食事するっていうシーンはよく見ます。あれはなんでなんだろ。

『哭声/コクソン』のキャッチコピーは“疑え。惑わされるな。”で、何を信じるかというのが全体を通してのテーマになってます。
信じるものを決めるのは自分で、それを信じた結果がどうであろうと自己責任。良くも悪くも選んだのは自分っていう意地悪なスタンスは好きです。

謎の日本人を演じる國村隼さんの、男気溢れるふんどし姿も必見!

『殺人の追憶』

おすすめ度:★★★★☆

『グエムル-漢江の怪物-』のポン・ジュノ監督による、1980年代後半に実際に起こった華城連続殺人事件を元にした戯曲を映画化した作品。
2003年5月に韓国で、2003年11月に日本で公開され、第40回大鐘賞で最優秀作品賞・最優秀監督賞・最優秀主演男優賞をトリプル受賞した。

1986年10月、農村地帯華城市の用水路から束縛された女性の遺体が発見される。地元警察の刑事パク・トゥマンとチョ・ヨング、ク・ヒボン課長が捜査にあたるが、捜査は進展せず、2か月後、線路脇の稲田でビョンスンの遺体が発見される。どちらも赤い服を身に着けた女性で、被害者の下着で縛られた上に、絞殺されていた。パク刑事は恋人ソリョンの情報から、ビョンスンに付きまとっていたという知的障害を持つ焼肉屋の息子グァンホに目をつけ、彼を取り調べる。そこへソウル市警の若手刑事ソ・テユンが赴任する。
グァンホを犯人と決めつけたパク刑事とチョ刑事は、証拠を捏造し、暴力的な取り調べで自供を迫る。すると、グァンホは殺害方法を話し始める。この供述からグァンホが犯人と思われたが、ソ刑事は遺体の状況からグァンホの麻痺した手では犯行は不可能であると断定する。同時期に警察の拷問による自白強要が問題化し、ク課長は解任される。新任のシン課長はソ刑事の主張を支持し、グァンホを釈放する。

ソ刑事は、殺害が雨の日に行われていると指摘し、行方不明になっているヒョンスン殺害を示唆する。ソ刑事の進言を受けてシン課長は大掛かりな捜査に着手する。その結果、ヒョンスンの腐乱死体が発見される。しばらくしてセメント工場近くで女性の遺体が発見される。犯人は現場に手がかりとなる証拠を残さず、実像が見えない。そんな中、女性警官ギオクがある情報をもたらす。彼女が好んで聴いているFMラジオ局で毎日放送されている音楽番組に、事件が発生した日には必ず「憂鬱な手紙」という曲がリクエストされているというのだ。

(Wikipediaより引用)

これはなかなかヤバイ作品でした。元となった事件自体がどうにも気持ち悪いものなんですけど、それを差し引いてもヤバイ。
一言で感想を言うならば「めちゃくちゃ」がぴったりだと思います。いやもうほんと、すべてがめちゃくちゃ。めちゃくちゃしよる。
韓国映画って結構「人間の攻撃性」の描写が激しいんですけど、『殺人の追憶』はマジでドン引きます。1980年代っていう時代背景とかもあるんでしょうけどね。

全体的なストーリーはかなり面白くて、映画を観終わった後についつい華城連続殺人事件について軽く調べちゃうほど。
当時事件を担当していた刑事さんが退職する時に犯人に宛てた手紙は、なかなか胸を打つものがありました。

父の仕事の関係で私が韓国ソウルに住んでいたのがちょうど華城連続殺人事件が起こった頃なので、両親は不安を感じてたりしたのかなーと。
あ!あとすごく懐かしいものが作中に出てきて「これ懐かしい!」って興奮してたのに、旦那はポカーンとしてました。

これ!このカメラ!ちょー懐かしいんですけど、もしかして当時の韓国限定ですか?

スポンサーリンク