DJ AKKY の人生は選曲だ!(14) ー4月はお約束のプリンス特集

プリンスが2016年4月21日に、この世を去り早くも5年。

当日悲報を聞いたときには、言葉が出ず、その日は何も手につかなかったのを覚えてます。数日後に開催されたプリンスファンが集まるイベントもスタッフさんのお気遣いでDJで廻させて頂いたり、なんとか心のバランスを維持していた感じでした。

30振り返れば最初の出会いは

プリンスというアーティストが居ると知ったのはパープルレイン 。
MTVやベストヒットUSAなどで目にし、「ビートに抱かれて」の
イントロも、プロモーションビデオも少年な僕にはドキドキしすぎ。親と一緒に見て気恥ずかしい感じです。

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とにかく情報入手が大変だった。

今みたいにインターネットもないし、僕の地元の本屋には音楽雑誌などおいてなく、1984年当時にプリンスの情報を知るには、御茶ノ水や新宿に行けるほどお金もなく、最寄りの駅前のレコードレンタル屋さんに自転車で行くしかなく、店員さんにいろいろ聞いた記憶があります。

プリンスって誰ですか?ビートに抱かれてってありますか?パープルレインってありますか?

中学2年生が話す単語ではありません。

美術を教えてくれた先生がいて

ポップという課題で30㎝四方の紙を配られ、レコードジャケットを見せてくれました。他のアーティストのジャケットは全然普通で、よりによって先生は1999を持ってきました。

これがポップだ!と息巻いてましたが、中学生に見せるジャケットではありません。しばらくして先生が来なくなり新しい先生になったのは言うまでもありません。1999ってアルバムはそんなビジュアルから入りました。

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店に通う

少ないお小遣いの中では毎日毎日レンタルできるわけもなく、だけどお店には行ってて、店員さんも怪訝そうな顔をしながら、徐々に相談に乗ってくれはじめます。

そうか1999っていうのがパープルレイン の前で、その前がこれで…君は知らないかもしれないけど…と店員さんが持ってきたのはシーラE。グラマラスライフ。プリンスが曲書いてるよ。とかその店員さんと少しづつ打ち解けて話ができるようになります。

月2枚くらいしかレンタルできなかったお小遣い事情を察してくれたのか、店にいる間は店内で流してくれたりと今では深く感謝。

そして沼にハマる

自宅にはレコードプレーヤーとダブルカセット、ラジオも聞けるDENONのコンボ、ヘッドフォンがあり、学校から帰るととにかく聞いていました。(5歳上の兄のコンボだったのでこっそりと…)

パープルレインからアラウンドザワールドインアディ、(この間に後追いで1枚目から1999まで)パレード、サインオブザタイムス、ブラックアルバム、ラブセクシー、バットマン、グラフィティブリッジ、ダイアモンドアンドパールズ、ラブシンボルと、多感な中2から大学4年の頃、音楽をとにかく吸収する時期にリアルタイムで、「沼」にハマりました。

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レコ屋めぐりが休日の趣味に

大学生にもなればある程度はアルバイトでお金を持ちます。まずは六本木へ。WAVE。そしてバスで渋谷に。タワレコ、HMV、CISCO。渋谷から新宿へ。アルタCISCO。そして西新宿ブート巡り。そして池袋のWAVE。HMV。でバスで当時住んでいた最寄りの駅まで1本で帰宅。フルで1日。総額ウン万円。

プリンスファンで同世代の方はきっとすれ違っているはずです。プリンス好きならこれも好きですよとお店の人が20枚くらいいろんなアーティストの詰め合わせセットを作ってくださったり、ごそっと買いました。今の選曲の基盤になってます。

余談ながら、アルタのCISCOで「プリンスの師匠!」っていう熱い走り書きで店頭平積みだったのがP-Funk UNCUT THE BOMBというイルカに乗ったジョージクリントンジャケの例の盤です(買いました)。

音楽の縦軸横軸とそこに織られている曲と歌詞の模様を耳で感じた学生時代。

特にWAVE。90年91年92年は六本木WAVEに通ってたくさんの盤を買いました。

そしてこの5年間は

バランスが保てなくて、心折れて、プリンスをあえて聞かないようにしていた時期もありました。もう居ないんだという実感を認められなかったのかもしれません。

またDVDや映像でしか会ったことがない方のお見舞い、母親の病気、私生活でもいろいろあり、それが重なり、平凡に何もない1日はとても貴重で、人はいつか病気になり、生きるとか死ぬとかどういうことなんだろうと日々考えてしまいつつ、体重は81kgまで激痩せ。体重のピークは110kgだけど、ガクンと減ったので周りの方へめちゃめちゃ心配かけたり…。

プリンスを聞くということ

それでも誰かのために何かできるかもしれない。と思い、視座がちょっとづつちょっとづつ世界に向くようになり、少しづつアメリカの文化もわかってきて、プリンスのなんでもない英語のフレーズがアメリカでは普通に使われている俗語でそれがわかると歌詞の奥行きが全然広がったりと、普通に、一般的に、日本で働いていたら知る機会もなかったような世界が広がっていったのはこの5年くらいです。

きっとプリンスを英語ネイティブで聴くということはそういうことなのかもしれません。

今まで見ていた世界が全然違うものであると言う実感を感じること。
次の世代が生きやすいように渡すべき事は渡していくこと。
そのために同志を見つけてuniteすること。

今彼が生きていたら、世界をどう歌っていたのか。
同志とどうuniteすべきなのか。

と思っていたら…

まさかの新作。WELCOME TO AMERICA.新作です。
お蔵入りした作品ではあるものの、新作なんです!

ひょっとして生きてるの?

10年以上前の作品とのことですが、歌詞がまぁヤバイ。

知ってる企業がボロボロ出てきて、今出すのこれ?いや出すって判断したのプリンス本人じゃないんですか?的な。ひょっとして生きてるんじゃないの?と思うくらいのまさかの新作。先見性だけでは語れない程の視座の高さ。預言者?

中学生の時に感じた衝撃はビジュアルの衝撃でしたが、この年齢の感じる世の中の事をここまで歌い上げるとは…。そう言う衝撃を感じられるとは思ってもみなかった。

新作は7月末。ぜひ入手して聴いてください。

出会いは

出会いは人を変えますね。その時その時の出会いと別れはきっと意味がある。生きることはなんなのか。そしてプリンスを改めて掘り下げる時期。ちょっとづつ彼が伝えたかったことがわかる。それが4月なのかもしれません。

今回の選曲は…

2021年4月7日から5月9日まで竹田数雄さんのプリンスアート展を開催中でその EXPOの選曲を担当しました。東京は池袋雑司ヶ谷にあるカフェ・ソレカラさんです。

プリンスのファーストアルバムからスロウな曲を集めました。開催後に共有する予定でしたが、作品と共にご体験いただきたいのでぜひ期間内にご来場くださいませ

ABOUTこの記事をかいた人

AkibaRyuji

東京生まれ東京育ち。元水球とラグビーの選手。原宿クロコダイルや本牧ゴールデンカップなど老舗ライブハウスやミュージックバーなどでDJ展開中。得意なジャンルはSoul Music やDiscoMusic。SoulBarをつくるのが夢。