大切なことはすべて、藤子・F・不二雄が教えてくれた(2)他を知る

コロコロコミックと藤子・F・不二雄

父は買い物に出かけるのが好きで、よくコンビニや本屋へ買う予定もないのに僕を連れて行ってくれていました。

家の近くにあるヤマザキデイリーストアへ父と買い物に行った、小学1年生の冬休みの夜。

店内で「これ、ドラえもん載っとるんじゃない?」と父が話しかけてきました。それはコロコロコミック1月号でした。1月号の表紙はドラえもんだったのです。

ドラえもんが好きなことを知っている父はそのコロコロコミックを僕に買ってくれました。ドラえもん以外の作品がいっぱい載っているコロコロコミック。別に欲しかったわけではないのですが、父の好意を受け取ることにして買ってもらいました。

転校したような気持ち

『「ドラえもん」以外は漫画じゃない』と思っていた僕にとって、「ドラえもん」以外の作品がたくさん載っている雑誌を読むということは、転校した時の子供のような、突然知らない子供がいっぱいの世界に飛び込む気持ちになるのでした。

新しい学校でクラスのみんなと仲良くなるため、まずはみんなを知ることから始めるように、「知らない漫画ばかりだからと言っても、食わず嫌いは良くないな」と思い、他の作品も読むことにしました。

当時は「ドッジ弾平」や「ダッシュ四駆郎」、「つるピカハゲ丸」「わお〜ケンちゃん」「スーパーマリオくん」「かっ飛ばせキヨハラくん」などが連載中でした。

まずは知る。

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